「やった! 奇跡が起こった!」
嬉々としている息子に何が起こったか尋ねる。
チームメートの親がコロナに感染したらしく、明日から一週間部活が休みになったらしい。
「お前 ついてるね」
「オレ 持っているかも!」
検査を受けなくて済んだ事をホッとしたのはオレ自身だった。
オレに対しての風当たりが強くなることは目に見えていたしね。
でも冷静に考えると親がコロナで何で子供たちの部活が休みになるんだ。
しかも一週間も
それを普通ではないと思わなくなっていることが気持ち悪いし怖いよ。
次の日 息子は部活なしをいいことに友達とオンラインのゲームで遊び惚けていた。
そんな時にまたしてもグループラインに報告が・・
今度は部活のメンバーがコロナになったと。
そしてここで初めて先生からの指示が出た。
「咳が出ていた生徒は全員検査をして結果を報告すること」
今度は逃げられないか。
すぐにとは書いてなかったので最後の悪あがき
少しでも行く日を遅らそうと画策したよ。
まだたまにゴホゴホやっていたんで、少しでもよくなった後の方が出ない可能性高くならないかなとね。
それから2日後に覚悟を決めて検査に行ってきた。
日曜日の駅ビルの一階
駅にはたくさんの人がいた。
PCR検査と抗体検査
何が違うんだ?
検査することはないと思っていたし、全く興味なかったので全然わからない。
PCRが3000いくらで抗体検査が1000いくら
どうせなら安い方がいいだろと抗体検査をチョイス
どっちにしてもオレは信用してないし
息子の検査に妻が立ち会ってオレは近くでブラブラしていた。
あっという間に終わったらしく、結果はメールで30分後に届くと言っていた。
自宅に戻る車の中、妻が
「メール来たよ!」
緊張感が漂う
息子の高校受験の結果発表を思い出す。
「陰性だって!」
「やった~」
車の中で3人でバンザイしちゃったよ。
もしかしたら今年になって一番に嬉しい出来事だったかも知れない。
ていうことで我が家の奇跡はまだ続いている。
しかしただの風邪の検査に何で一喜一憂しなきゃなんねーんだ。
やっぱり馬鹿らしい
春休みが終わって息子は今日から再び元気に学校に行き始めました。
高校に入って2年間 コロナに振り回されっぱなしだったけど、最後の1年 仲間と一緒に良い時間を過ごしてほしい。
高校3年は人生においての大きなターニングポイント
まさに大人への入口
多くの経験とたくさんの想い出を・・