今日日曜日は、東京宝塚劇場へ。


宙組公演「カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜」千秋楽


と同時に、今日を最後に宝塚歌劇団を退団する

男役トップ、真風涼帆さん

娘役トップ、潤花さん

の最終公演。


千秋楽はファンの皆さん、白装束とは知らなかった。


真風涼帆さんのサヨナラショー付き公演。



座席はとてもいい席。


「カジノ・ロワイヤル」は007ジェームス・ボンドを主役にした、小池修一郎さんのオリジナル。

いつも心に残る歌がひとつはあるのですが、今日はこれ。


ボンドが歌う「Adieu  君に会えて良かった」


ーーー

Adieu

別れの時が来て

今 君と別れ 一人佇む

たとえどんなに短い日々でも

愛の深さに 変わりは無い


Adieu

思い出は募る

今 君を見送り 一人旅立つ

今夜見上げる星を 君も数えているのだろうか

明日見上げる空を 君も見ているのだろうか


この地球のどこかで

君は生きている

今日より良い明日を信じて

君は生き続けている


また会う日まで 

もっと大きく もっと賢く

もっと強く もっと優しくなっていられるように

僕も生きていく


いつかまた会える日を信じて

今は心込めて言おう

君に会えて良かった

ーーー


もうひとつ

「この広い世界に生まれて」

の一部


ーーー

この広い世界に生まれて

君と二人だけで 飛んでいる

風に舞って 宙(そら)を泳ぎ

どこまでも 翔んで行きたい

ーーー


真風さん演じるボンドと潤さん演じるデルフィーヌが、高地からパラシュートで逃げる場面。

「空」を舞うパラシュートの中で歌う二人に、いつまでも「宙」を翔んで行きたい、と歌わせた小池さんの詞は、宙組を辞めていくふたりへの気持ちを代弁しているかのように聞こえました。


今日の公演を最後に退団したのは、ツートップの他に、宙組組長の寿つかささん、秋音光さん、紫藤りゅうさん、澄風なぎさん、湖風珀さんの計7人。


サヨナラショーの最後にみなさんひとりひとり名前を呼ばれて大階段を降りてくる。

「菫の花咲く頃」の音楽に乗せて。

降りきったあと、ご挨拶。

みなさん、宝塚愛、宙組愛、宝塚ファン愛いっぱいのご挨拶でした。


みなさん黒の着物に緑の袴であるのに対し、真風さんだけ燕尾服。

一緒に行ったヅカ友さんに聞いたら、本人が選べるとか。

最後はみなさんが「宝塚フォーエバー」をフィナーレ。


一回の休憩を挟んで、5時間の公演でしたが、まさにあっという間でした。

これが最後公演だった7人にとっては、まさにあっという間の5時間だったでしょう。


本番の場面場面、特にツートップの二人のセリフと歌の度に、今これが最後なんだと思いながら話し、歌っているのかな、かってに想像していたら、こちらの目頭が熱くなりました。


真風涼帆さん、潤花さん、ほんとうにお疲れ様でした。



ところで、僕は両耳補聴器を使っている難聴です。

ブログで、耳が聞こえなくても宝塚を楽しみたい、というグループがあることを知り、入りました。

そのグループでは、宝塚に限らず、いろいろな劇場公演で「鑑賞サポートタブレット」のサービスをしていることを知りました。

セリフが入っているタブレットを貸し出してくれるサービスです。


僕の場合、特にマイクを通した音が聴き取りにくく、特に宝塚の歌の部分は歌詞がほとんど聴き取れず、今までは我慢していました。


今回、事前に申し込んで、初めて使わせていただきました。

もちろん舞台とタブレットを交互に見るのですが、初めて歌詞が全部わかり、宝塚を完璧に楽しむことが出来ました。


この鑑賞サポートタブレット事業は、文化庁長官の指定団体であるNPO法人メディア・アクセス、サポートセンターと宝塚歌劇(阪急電鉄株式会社)共同で実施されているそうです。


このグループでは、今いろいろな劇場にお願いをしているそうです。

僕のような者には朗報です。

グループをリードされている方に、改めて感謝いたします。



最後に。

7月末にS先生と踊るミニデモ。

先生の振り付けのエントリーの中に、身体の向きを変える箇所がある。

先生曰く「宝塚の男役さんのような感じで」と。

今日、一生懸命そのような場面を探して、頭に叩き込んできました。

明日のレッスンで上手くいくかな?