私は決してブランド志向ではない。一時期スーツに凝っていた時期があり、イタリア仕立てのスーツを定
期的に買っていたことがある。イタリアンなスーツと言えば、なんといってもイタリアンブランドを思い
浮かべるのが普通だと思うが、私はブランド品ではなく、ファクトリーブランドを選んで買っていた。
少々説明すると、ブランド品を作っている会社は、すべての会社がそうなのかは解らないが、自分のとこ
ろで生地を作っているのではなく、スーツを仕立てているのでもなく、デザインをしているのである。生
地は生地屋さんから買ってきて、自社でデザインして、工場を持っている仕立屋さんが裁縫して、そのブ
ランドのスーツが出来上がるのである。その仕立屋さんが、自分で仕立てたスーツを自分の名前を付けて
売るのがファクトリーブランドである。ブランド品のデザインが無い代わりに、値段も安いのが特徴であ
る。まあ、スーツのデザインというのは、ディティールに差はあるにせよ、そんなに大きく変わり栄えす
るものではないと思っている。私はベーシックなデザインであればそれで良いので、ファクトリーブラン
ドで十分なのである。以前こんなことがあった。私はその日、お気に入りのファクトリーブランド製のス
ーツを着て、百貨店のブランドショップを覗いていた。そこでびっくり、なんと、今私の着ているスーツ
と、全く違いが無いと思われるスーツを発見したのだ。すくなくとも生地は全く同じであった。驚いた私
は店員に訊いてみた。店員は確かにほとんど同じスーツであることを認め、イタリアンブランドでは時折
あることだと、こともなげに説明した。ちなみに値段は私の着ているスーツの三割増しであった。ブラン
ドロゴは付いていないが、ファクトリーブランドとは、そういう物なのである。ようするに私は、品質が
よければブランドはどうでもいいのである。
そんな私であるが、一つだけどうしてもブランドを譲れない商品がある。それは、シャンパーニュであ
る。実は私は安いシャパーニュに限ってのマニアなのである。どんなに安くておいしいとわかっていて
も、ヴァン・ムスーや、カバ、スプマンテ、ゼクトでは駄目なのである。もちろん、イタリア料理店に行
けばスプマンテやプロセッコを飲むし、スパニッシュならカバを楽しむこともある。しかし自分で購入す
るのは、絶対的にシャンパーニュなのである。説明するのを忘れていたのだが、私はシャパーニュはブラ
ンドだと思っている。仏政府がシャンパーニュ地方と結託して作りだしたプランドであると。考えてみて
欲しい、スプマンテやカバにだってビンテージシャンパーニュに匹敵するすばらしい物はある。しかし
だ、銀座の高級クラブに行って、スプマンテやカバを注文する客がいるだろうか。実際はいるかもしれな
いが、ほとんどの客は、シャンパーニュを選ぶのではないだろうか。理由は簡単である。シャンパーニュ
はブランドであり、高級であることをみんなが知っているからである。他人がその価値を知らない物を飲
んでいても、見栄は張れないのである。これだけブランドに頓着が無い私も、どうしてだかシャンパーニ
ュだけは駄目なのである。ブランドの力、恐るべしである。さて、ここで普通は私のお勧めのシャンパー
ニュの紹介になるのだろうが、真のマニアである私はそんなことはしない。それよりも、私に教えてもら
えないだろうか。\3,150 以下で買えるシャンパーニュで、大手のハウスと、ギド・サン・フラヴィー、
ボーモン・デ・クレイエール以外のシャパーニュをご存知の方がいらしたら、是非紹介して欲しい。もち
ろん実際に売っている店もである。気にいれば、に買いに行くのだから。マニアは人に教えるよりも、自
分の収集及び試飲に忙しいのである。
期的に買っていたことがある。イタリアンなスーツと言えば、なんといってもイタリアンブランドを思い
浮かべるのが普通だと思うが、私はブランド品ではなく、ファクトリーブランドを選んで買っていた。
少々説明すると、ブランド品を作っている会社は、すべての会社がそうなのかは解らないが、自分のとこ
ろで生地を作っているのではなく、スーツを仕立てているのでもなく、デザインをしているのである。生
地は生地屋さんから買ってきて、自社でデザインして、工場を持っている仕立屋さんが裁縫して、そのブ
ランドのスーツが出来上がるのである。その仕立屋さんが、自分で仕立てたスーツを自分の名前を付けて
売るのがファクトリーブランドである。ブランド品のデザインが無い代わりに、値段も安いのが特徴であ
る。まあ、スーツのデザインというのは、ディティールに差はあるにせよ、そんなに大きく変わり栄えす
るものではないと思っている。私はベーシックなデザインであればそれで良いので、ファクトリーブラン
ドで十分なのである。以前こんなことがあった。私はその日、お気に入りのファクトリーブランド製のス
ーツを着て、百貨店のブランドショップを覗いていた。そこでびっくり、なんと、今私の着ているスーツ
と、全く違いが無いと思われるスーツを発見したのだ。すくなくとも生地は全く同じであった。驚いた私
は店員に訊いてみた。店員は確かにほとんど同じスーツであることを認め、イタリアンブランドでは時折
あることだと、こともなげに説明した。ちなみに値段は私の着ているスーツの三割増しであった。ブラン
ドロゴは付いていないが、ファクトリーブランドとは、そういう物なのである。ようするに私は、品質が
よければブランドはどうでもいいのである。
そんな私であるが、一つだけどうしてもブランドを譲れない商品がある。それは、シャンパーニュであ
る。実は私は安いシャパーニュに限ってのマニアなのである。どんなに安くておいしいとわかっていて
も、ヴァン・ムスーや、カバ、スプマンテ、ゼクトでは駄目なのである。もちろん、イタリア料理店に行
けばスプマンテやプロセッコを飲むし、スパニッシュならカバを楽しむこともある。しかし自分で購入す
るのは、絶対的にシャンパーニュなのである。説明するのを忘れていたのだが、私はシャパーニュはブラ
ンドだと思っている。仏政府がシャンパーニュ地方と結託して作りだしたプランドであると。考えてみて
欲しい、スプマンテやカバにだってビンテージシャンパーニュに匹敵するすばらしい物はある。しかし
だ、銀座の高級クラブに行って、スプマンテやカバを注文する客がいるだろうか。実際はいるかもしれな
いが、ほとんどの客は、シャンパーニュを選ぶのではないだろうか。理由は簡単である。シャンパーニュ
はブランドであり、高級であることをみんなが知っているからである。他人がその価値を知らない物を飲
んでいても、見栄は張れないのである。これだけブランドに頓着が無い私も、どうしてだかシャンパーニ
ュだけは駄目なのである。ブランドの力、恐るべしである。さて、ここで普通は私のお勧めのシャンパー
ニュの紹介になるのだろうが、真のマニアである私はそんなことはしない。それよりも、私に教えてもら
えないだろうか。\3,150 以下で買えるシャンパーニュで、大手のハウスと、ギド・サン・フラヴィー、
ボーモン・デ・クレイエール以外のシャパーニュをご存知の方がいらしたら、是非紹介して欲しい。もち
ろん実際に売っている店もである。気にいれば、に買いに行くのだから。マニアは人に教えるよりも、自
分の収集及び試飲に忙しいのである。