TOEICは比較的難しいWhat TOEIC is like?It's relatively difficult.https://www.youtube.com/watch?v=h4JZMwGsaBohttps://www.youtube.com/watch?v=NWuIwVdnDH8
第199回TOEIC800割れは確実だと思ってたのに、嘘みたいな点数が取れた。この調子で、年内に夢の900超えができるか!!??(今年も残り2/3を切った)http://abcherryenglish.seesaa.net/category/7934074-1.html
『さらばすっぴん水商売』 水商売に興味はあったが、何しろぼくにとっては初体験。 そこに通い出して二ヶ月に入る頃だった。ちょうど店を出るときその女性とすれ違った。素晴らしいボディコンシャスな出で立ちで、恐らくスタッフなのだろう口こそ開かないが『よくいらっしゃいました、またのお越しをお待ちしています』と言わんばかりににこやかな愛嬌と愛想を振りまいていた。店内でそれまで知り合った女性とは雰囲気が大きく違っていた。すれ違いざまに分かる知的で品のある面持ち、何よりとびきり若い。 行かない日はないほど溺れそうになってはいたが毎日店に足を運ぶはずもない、しかし次に行った時も彼女を見た。なぜ今まで気づかなかったのだろう。それとも彼女は新しいスタッフなのか?きょうもボディコンシャスな彼女は、遠くで棒立ちになり所在なげにしている。いや、むしろ監視しているのか。ぼくは見られている。どうしよう。いつもこんな風に自意識過剰だ。声をかけに行こうか。いややめておこう。 じきに彼女は店を出て行った。すぐに後悔した。 翌日のぼくは既に彼女を探し回っていた。時は惜しい。「手を握っていくら」という商売だ。 シャワーを浴びている彼女を見た。いささかためらわれたが今話さないとずっと機会を失うという確信があった。ぼくは水しぶきを浴びるほど近くに寄り、彼女の背後に立つ。「こんにちはー」「あら、こんにちは」営業スマイルだ、いつもにこやか。しかしそれは作り笑いではないし、ましてや引きつってもいない。「大切なあなただけに。残りわずかお一人様限定30セット限り」みたいな微笑み同盟とかいう新興宗教とかマルチとかネズミとかに帰依してそうにない、心からのプラス思考笑顔だ。微笑み天使。「昨日はプール監視してましたね、クラスは持ってないんですか」「週に一度子どもの集団レッスン前に一般の方向けに教えていますよ。」「それは何曜日ですか?どの種目を教えてるんです?何時から何時まで?」「・・・私『水野商子』と申します、スケジュール表のところへ行きましょう」シャワーの栓を止めた彼女はそっと俺の手を引くとかいう表現がどっかの小説にあったが、そのとき先生はぼくの手を引かず、ぬれたショートカットにタオルを当てながら階段を上っていった。 プール二階は保護者の見学席。そこにスケジュール表があることに気づくはずもない。「子どもは週四回教えていますが・・・」「あ、きょう水曜日。毎週水曜日なんですね、『担当:水野』ってある。『クロール初級』『背泳ぎ初級』併せて一時間。いやあ、励みになるなあ。今まで自己流で自分勝手なペース配分で、闇雲に通っていたから。」 毎週水曜が楽しみになった。結果としては他の曜日に行かなくなっただけのような気もする。 生徒は週によってまちまちだがおよそ4~7人。年増好みのぼくには格好の場、ほとんどは母というかぼくの祖母の年齢。しかしプールは「化粧厳禁」だから、すっぴんを見慣れないぼくには却って、本当の彼女たちの年齢は量りづらい。 先生ももちろんノーメーク。その割には何とも言えないかわゆさ!まだ学生の若さだが、これで上手な化粧を覚えたら、街ですれ違っても気づかないかも知れない。大人の体なのに少女のようなそのすっぴんと純真さは、倖田來未とはちょっとばかり違うタイプだと思われてならない。 チームNo.1の努力家はんなり黒髪横山さん 当時のぼくは何とか仰向けになって進むことはできたが、クロールの息継ぎを最も苦手としていた。他の生徒に対してもだが、先生はぼくが沈みそうになると「失礼しまぁす」と言って体を横から抱きかかえ、体勢を保とうとする。二人のあいだは、先生の水着一枚。体は支えられても、心がぐらつく。 また、年頃の男女の手と手が触れることは、ときめきの第一段階で、例えばぼくは麻雀が好きだし、出会い系サイト『手をつなぐのが好き』というネットコミュニティにも以前から入っていた。しかしぼくを始め生徒の指導の際に先生が手を触れるとき、趣もへったくれもあったもんじゃない。がしっとつかみ、「ここがいけないんです!S字を描くようにできますか?」何しろ「手が触れる」と特別に意識しているのはぼくだけで、年配の女性の生徒さんは、純粋な目的のためだけに手を導かれて動きを覚えていく。 しかし背泳ぎだけはどうしようもない。先生は手を導き後ろ歩きになりながら、「手をこう動かすんです!」と多少強引に持っていく。そのとき指先は、先生のふくよかな部分に触れる。 ところで、ぼくが先生に出会う前は、30分四千円なる「プライベートレッスン」というのを主に受けていた。仮面ライダーのように見事に割れた腹筋を持った屈強なベテラン社員が基本姿勢からクロール初級、背泳ぎ、平泳ぎまで手取り足取り教えてくれる。まさに「手を触れていくら」という世界だ。ちなみに例の水野先生は社員ではなく飽くまでフリーターなので、プライベートレッスンは請け負ってくれない。 そして水曜日、運動音痴のぼくなのに不本意なことに、「失礼しまぁす」と体を抱きかかえられるクロールの息継ぎも、マシュマロに指先が触れる背泳ぎも、我ながら上手になってしまった。 もはや毎週水曜日に、先生は前みたく優しく激しく抱きかかえてもくれないし、手を引いて導いてくれさえもしない。 院は退学。ゴールデンウィーク明けから、ちょうどぼくは就職浪人の終わりが決まっている。水野商子先生。lineは聞けなかったけど、ときめきの七ヶ月を堪能させてもらいました。有り難う。アルバイトを除けば初めての仕事だけど、慣れれば今年の暮れぐらいから、またお世話になるかも知れません。フリーターの先生はもういなくなっているかも知れませんけど。 さようなら、ありがとう。