コラボの難しさ PartⅡ | 酒の友は我が友也

酒の友は我が友也

酒好きで女好きとの評判な筆者が、意外と適当じゃないことを綴るブログ。
きっと何か発見がある。たぶん、本を買うより安上がり。
合い言葉は、『愛だろ?愛』

コラボというのは、掛け算でなければ意味がない。
各々の強みがあり、それを最大限発揮できることが正しいコラボの在り方。
要するに、コラボというのは、単に役割を分担することではない。
それは掛け算ではなく足し算だ。

例えば、成功させる為には、10の力が必要な案件があったとしよう。
極端な例になるが、コラボをするメンツの能力値と特性は以下のとおりだ。
Aさんの力→10(得意分野複数あり/特にマネージメント系)
Bさんの力→5(得意分野複数あり/特に営業系)
Cさんの力→3(得意分野あり/事務系)
Dさんの力→3(得意分野なし)
Eさんの力→2(得意分野あり/営業系)

この場合、能力値的にはAさんはひとりで取り組んでも問題がない。
BさんとCさんがタッグを組む場合、バランスの良いコラボになる可能性がある。
※掛け算が前提で、能力値だけで見た場合の話
CさんとDさんでは、頑張ってコラボしても成功しない可能性が高い。
仮に5人が組んだとすれば…。
CさんとDさんが組む場合とは別の意味で、成功しない可能性がある。

それは何故か?
仕事には報酬がつきものだ。
Aさんは割に合わないと思うだろうし、
BさんやCさんもそう感じる可能性が高い。
DさんやEさんですらそうかもしれない。
不平不満があると、モチベーションの低下に繋がるし、
それは則ち、クオリティの低下にも繋がる。
だから成功しない可能性が出てくる。
足し算なら余裕で成功するはずなのに。

では、どうすればいいか?
5人が協力する前提で考えれば、ひとりでは手に余る案件を考える。
また、各々の強み(得意分野)を生かさなければ、成功しない案件を考える。
※この時点で、得意分野がない人は外れてもらう必要がある。
※不足している分野については、新たに募集をかける。
言わば規模感も含めた案件の難易度を上げる必要がある。
そして、その上で、報酬は等分ではなく、仕事の質と量で決定する。

本来、コラボというのは、会社という組織の中での役割分担とは全く違う異質な世界。
組織に属していれば、多少の能力差や仕事量に違いがあっても、
そのポジションなりの給料が貰えるが、コラボというのはそういうわけにはいかない。
仕事の質と量だけの報酬を貰える。当たり前の話。
これを理解していない人が結構多いことに嘆息する。

冒頭で述べたように、コラボは掛け算になってこそ意味がある。
つまり、自分一人の力で遂行できる案件ではなく、
ひとりの力では到底成功しそうにない案件、
もしくは、100を150にできる相手だからこそコラボする意味が出てくる。
コラボの話を持ってくる人に、よくよく考えてもらいたいと思う今日この頃だ。