その立場にならないと解らない。
以前ある人に、そのようなニュアンスのことを言われたことがある。
この意見、概ね同意だ。
しかし…。
その立場にならないと解らない。
それは逆も然りなのである。
不幸な状況にある人が、
幸福な状況に見える相手に、こういう発言をしたとしよう。
「不幸な立場にならないと解らない」
それは、あまりにも主観的すぎる。
その発言をした相手が、本当に幸せな状況にあると言えるだろうか。
「自分と比べれば」
これもまた主観以外のなにものでもない。
もしかしたら、その相手も同じことを思っているかもしれない。
そうでないとしても、相手のことを本当に理解しているだろうか?
答えは当然NOである。
結局、相手の立場にならないと解らないのは、お互い様なのだ。
それを棚にあげて、自分だけが不幸を背負って生きているなど…。
正直、片腹痛い。
少々極論じみた展開になってしまったが、
その立場にならないと解らないという理論は、
自分の首を絞めかねない諸刃の要素がある。
つまり、そういうことなのである。
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