恋愛。
いや、恋愛に限ったことではないが…。
精度の差はあれども、未来予測出来る場合がある。
どういう結末が待っているのかだ。
「このまま行っても不毛に終わる」
「ハッピーエンドが頭に浮かばない」
なんとなく解っている。肌で感じている。
「けど、もしかしたら」
淡い期待を胸に進み続ける。
「やってみなければわからない」これは真理である。
やる前から匙を投げるなど、言語道断だとは思う。
だが、“最後まで”やらなくとも結果が見える場合もある。
そう、それが先述した未来予測だ。
知らない山があった。
その山に登ることを決意し、山頂を目指す。
山の中腹まで来たが、山頂は厚い雲に覆われており何も見えない。
どうやら荒天のようである。このまま進み続けたら遭難するかもしれない。
いや、遭難する確率が高いことを察知していた。心に警告のアラームが鳴り響いてる。
しかし、意を決し、「山頂に着く頃には…」そう思い歩を進める。
結果、還らぬ人となった。
「折角ここまで来たのに」「なんとかなるかもしれない」
気持ちは解るが、引き返せなくなってからでは遅い。
時には引き返す勇気を持つことも大事だ。
よい結末が見えていないのならば。
それを許さぬのが恋心とも言えるのだが…。
実は、惰性の歯車が動き出しているだけかもしれない。
意地になっているだけかもしれない。
思い当たる節があるならば、
今一度、胸に手を当て考えてみた方がいい。
もしかしたら、自分自身を救えるかもしれない。