日本語 -句読点- | 酒の友は我が友也

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今回の日本語は“句読点”について述べます。
日本語検定に句読点という領域はありませんが、
試験においては、それが必要になる場面があります。

どういった場面なのかはてなマーク
それはあとで述べるとして、まずは簡単に句読点について説明します。

簡潔に述べますと、
句読点(特に読点)とは文を読みやすくする役割があると共に、
文が述べていることそのものを変質させてしまう効果もあります。

例えば…。

「その女性と彼は一夜を過ごした」

一見何の変哲もない普通の文に見えます。
しかし、句読点(読点)をどこに打つかで、意味が変わります。
「その女性と、彼は一夜を過ごした」
こうすると、主語が彼での客観的な文になります。
「その女性と彼は、一夜を過ごした」
こうすると、主語は女性と彼での客観的な文になります。
また、句読点を打たないままだと、どちらにも捉えられます。

余談になりますが、前者の表現をしたい場合、
「彼はその女性と一夜を過ごした」
とした方が解りやすいですね。
語順というのも非常に大事という一例です。

要するに、句読点をどこに打つかというのは、
思いの外重要というわけです。

勿論、それだけではありません。
句読点を全く使っていない文章は、読みにくいことこの上ないでしょうし、
逆に句読点だらけの文章も読みづらいでしょう。
適度な間隔で句読点を打つことも、意識しなければなりません。

あくまでも“読み手を意識する”ことが大事です。
文章というのは、文字だけで自らの思いや考えを伝えなければなりません。
読者にどうやって理解してもらうか。想像力を引き出せるか。
パラ言語や非言語という手段がないからこそ、
句読点もまた重要な意味を持つのです。

さて、日本語検定の話に戻します。

句読点が必要な場面とははてなマーク
日本語検定の設問のひとつに、
句読点が全くない文を見て、「何通りに解釈が出来るか」や、
数種類の文の中から、「一通りの解釈しか出来ない文を選択しなさい」
等があるのです。

そうです。ここで句読点が重要になるわけです。
どこに句読点を打つかによって、“文そのものの意味が変わってしまう場合がある”
それを理解しているかどうかが、この設問を解けるかどうかの鍵なのです。

最後に簡単な問題をひとつ。

・彼は昨日彼女と友人へお土産を渡した。

問)幾通りの解釈が可能でしょうかはてなマーク

これにて句読点の授業はひとまず終了。
句読点の重要性が伝わったならば幸いですにひひ