すっかり寒くなってきましたね~~
さて、標題の件、昨今、オンライン自動翻訳やら、月額制自動翻訳サービスやらがありますが、化粧品翻訳の場合、すべてが、とはいいませんが通用しません。
例:エイジングケア(アンチエイジングという言葉が薬機法上使えないために作られた広告用造語=和製英語であり、「加齢のケア」ではなく「年齢にあったスキンケア」という定義です)
自動翻訳: aging care (年を取るためのケア)
・・・弊社のネイティブチェック担当者曰く、「No one want it!! (誰もそんなの欲しくないわ!!)」です。
薬機法を知らない翻訳会社:Anti-aging care (年を取らないためのケア)
・・・・意味は合っていますし、欧米では一般的に使われていますが国内インバウンド用表記としては薬機法NGなので使えません。
メーカーの英語が分からないブランド担当者が翻訳会社に頼んで作った英文でPOPを作ったら小売店チェーン本部の検査で引っかかって使えなかったそうです(制作費丸損)。
化粧品翻訳専門の弊社では導出先国に合わせてNG回避表現を2つほど持っています。
ご依頼のブランドに合わせても使い分けています。
(ここでは教えませんけど・・・)
他にも、和製英語やら日本語独特の使い方とは(Wなんとか、ダブルなんとか、日本人大好きですけどそのまま訳すと「2倍の」なので全部意味違います。「なんとかが2つ」ではなく、「(配合量が)2倍」と読めてしまうので「事実と異なる表記」として違法になります。
その他、メイクの英訳も自動翻訳で逐語訳すると怖~~いものがちらほら・・・逆和訳すると「目を増やす」とか「奥二重」の訳が「Okudu」って何!?です。
そして困っているのが・・・どんなに最近精度があがってきたと言っても、化粧品翻訳の場合「機械翻訳したかどうかはすぐわかる」のですが、翻訳者採用のトライアルにそれを貼ってきて「下訳担当でよろしくお願いいたします。(ネイティブが仕上げる前提で、自分は機械翻訳しただけで翻訳料金稼ごうという魂胆)」な応募者がいたり、翻訳料金よりネイティブチェックだけ(リライト扱い)の方が料金が安いからと機械翻訳結果を翻訳のたたき台として送ってくるお客様がいらしたり。。。。(機械翻訳の後、WORDの文法チェック機能を使って波線が出ないようにしてある場合もあります)
いずれも、すぐにわかります。人間ならあり得ないミス、和製英語そのまま逐語訳、等、ありますから。
薬機法や商標、処方や製造工程、使い方まで化粧品を理解した自動翻訳ができない限り、まだまだ機械には負けませんよ
フェリシモの子ウサギタオルと弊社癒し担当USA嬢