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最北コーヒー

【最北コーヒー】

~「最北コーヒー」すくすく 森町の農家ら産地化挑む 温泉熱で越冬、農業振興へ希少性追求~

渡島管内森町の濁川地区で、昨年の夏からハウス栽培が始まったコーヒーの木が順調に越冬中だ。赤道を挟んだ北緯25度から南緯25度までの温暖な「コーヒーベルト」が主産地で、寒冷地では不可能とされる栽培に、温泉熱の恵みを生かして地元農家と東京の農業法人が挑戦。世界最北の産地から高品質な豆を送りだそうと、取り組みが本格化している。

 「4カ月前と比べたら2倍の高さ。次々に出てくる葉にも勢いがある」と笑顔を見せるのは、濁川地区でコーヒー栽培に取り組む農園経営の山本要さん(63)。昨年8月にハウス1棟に植えた70本の苗木は、12月には約50センチに育った。農園では1971年から温泉熱を利用したハウス栽培でトマトなどを手がけてきた。

 山本さんがコーヒー栽培を始めたのは、森高の先輩で農業法人パーシモンカルティベート(東京)を運営する玉木存(たもつ)代表(64)の事業計画に賛同したため。玉木代表は故郷森町の農業振興につながればと、付加価値の高い作物としてコーヒー豆に着目。濁川地区は日中と夜間の寒暖差があり、温泉水などを使えばコストも抑えられるため、「国内のコーヒー栽培をけん引するブランド力の高い産地になる」と判断した。同社も同地区で栽培準備を進める一方、先行して山本さんに栽培を依頼した。