前回記事の通り、先週土曜日はセザール・フランクのオルガンコンサートを堪能しましたが、終演後にはレストランでワインを楽しんできました。ゴージャスにシャトー・ラフィット・ロートシルト2002です!
(写真)シャトー・ラフィット・ロートシルト2002。さりげなくも気品のあるラベルが素晴らしい。このラベルを見ると、胸が大いに高鳴ります。プリムール(店頭に並ぶ前の先物買い)で購入して、17年くらいセラーで寝かせた1本ですが、ラベルが少し煤けているところに、その長い年月を感じます。
シャトー・ラフィット・ロートシルトはボルドーのメドック地区の格付け第1級にして、その筆頭に位置付けられるワイン。1級の5大シャトーにはそれぞれ特徴がありますが、最もエレガントなワイン、とされているのがラフィットです。
個人的に大好きなワイン、ということで、本ブログでも概ね毎年1本ペースで登場しています。今回はちょっとしたお祝いの会に出しましたが、そういった機会に相応しい特別なワインです。
(参考)2017.3.25 シャトー・ラフィット・ロートシルト1997
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12259764610.html
(参考)2019.2.16 シャトー・ラフィット・ロートシルト1999
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12440935268.html
(参考)2020.3.20 シャトー・ラフィット・ロートシルト1995
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12583809042.html
(参考)2020.10.14 シャトー・ラフィット・ロートシルト1990(レニーの没後30周年の命日に)
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12632088014.html
(参考)2021.3.27 シャトー・ラフィット・ロートシルト2001(&緊急事態宣言中にしたこと)
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12665041773.html
色は美しいボルドー・ルージュ。先週のピション・ラランド2002に比べると若干明るく、柔らかい印象を持ちました。縁に茶色やオレンジはまだ入っていないものの、やや淡くなってきているのを見て取りました。もう十分飲み頃、という印象です。
香りはエレガントで捉えどころのない魅惑的な香り。正にラフィットの香りです!小豆のような、リキュールをふんだんに使ったデザートのような、独特な甘~い香りにうっとりします!この得も言えぬ香りを再び体感することができ、喜びが沸々と湧いてきます。
味はエレガントかつチャーミング。タニックだったピション・ラランド2002とは一線を画して、柔らかく優しい味わいです。タンニンはほぼなく、酸味をうっすら感じました。1杯1杯しみじみ美味しく、仔羊のお肉料理とよく合いました。
既に十分に飲み頃に入っていて、もう5年寝かしてみるのも一案ですが、どちらかと言えば今飲んだ方が良い、という印象を持ちました。ピション・ラランド2002はもう5年寝かせた方が良いと思ったので、こういう熟成のスピードの違いは本当に面白いです。
(参考)2022.2.12 シャトー・ピション・ラランド2002
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12726922530.html
シャトー・ラフィット・ロートシルト2002、さすがはラフィット、素晴らしくエレガントなワインでした!以前に飲んだラフィットの中では、「エレガンスの極み」「ラフィット・オブ・ラフィット」と評した、1995年のラフィットに似ている印象を持ちました。古典的なラフィット、という趣きです。
ということで、2月19日(土)は今年が生誕200周年となるセザール・フランクのオルガンコンサートをたっぷり楽しんだ後に、ラフィットをゆっくり味わうことができました。
フランクの音楽では、魅惑の和声に何か神秘的なものを感じますが、ラフィットの捉えどころのない、なかなか「これ」と説明することのできない魅惑の香りには、どこかフランクの和声に相通じるものを感じます。
私は素晴らしい芸術文化とお酒を組み合わせて、特別な一日を作るのが好きです。この日は、フランスで活躍した壮麗なフランクの音楽と、フランスを代表するエレガントなワインであるラフィットを合わせて楽しんで、飛び切り素晴らしい一日となりました!