既にご紹介した通り、10月9日に原田幸一郎/静響のハイドン3連発のコンサートを聴きに行きましたが、その流れで静岡各地を観光してきました。どんな旅だったのか、ゆっくりご紹介していきます。(5回シリーズで、多分12月までかかります。)

 

 

初日は朝に新幹線で静岡駅まで行って、静岡駅周辺の観光スポットを見て回りました。富士山や伊豆など観光スポットには事欠かない静岡県なので、静岡駅周辺はそこまで有名でもないと思いますが、これがとても見応えのあるスポットの連続でした!

 

 

まずは静岡駅から北側にバスで10分弱の静岡浅間神社に行きました。

 

 

(写真)静岡浅間神社。2000年以上の歴史を持つ、大変由緒ある神社です。子宝や安産の御利益で有名なためか、お腹の大きな女性を見かけました。また、疫病退散の旗も出ていて、コロナ終息の祈りを感じます。

 

(写真)少彦名(すくなひこな)神社。浅間神社の中には多くの神社がありますが、「芸妓上達」の御利益があるそうなので、思わずお賽銭を(笑)。ピアノが上達しますように!

 

 

静岡浅間神社はとても見応えのある神社でした。中に多くの神社があり、それぞれに別々の御利益があるので、周り甲斐が大いにありますね。

 

 

 

続いて、近くの駿府城址に行きました。徳川家康が築城し、将軍職を秀忠に譲った後、駿府城に隠居していたことで有名です。今川義元の今川館も近くにあったと考えられています。

 

(写真)巽櫓。駿府城は天守閣や本丸を始め、既に多くの建物がなくなりましたが、これは復元されたものです。とても立派な雰囲気。

 

(写真)巽櫓の近くには東海道中膝栗毛の弥次さん&喜多さんの、非常に臨場感のある像がありました。楽しそう!

 

(写真)駿府城のお堀。とにかく大きなお城で、徳川家の威光が伺えます。

 

(写真)東御門。ここも復元された、とても立派な門。ここからお城の中に入ります。中は駿府城公園になっています。

 

(写真)徳川家康公の鷹狩りの像。駿府城公園の中にあります。浜松でも徳川家康の像を見ましたが、こちらの方がより貫禄があります。

 

(写真)これは一体何だろう?と思いましたが、「わさび」なんです。何とわさび漬け発祥の地なんだそうです。

 

 

駿府城址は非常に広く、徳川家の力の大きさを存分に体感しました。また、今川義元の今川館もこの辺りにあったということです。NHK大河ドラマ「女城主 直虎」では、井伊家が、いかに今川家の無理難題をかわすか、苦労の連続のドラマでしたが、その一端に触れることができ、とても感慨深かったです。

 

 

 

さて、そろそろランチへと参りましょう!

 

 

(写真)まぐろ生本鮪丼(特盛)。お昼ご飯は人気のまぐろ丼のお店に行きました。この日は特別に冷凍ではなく生のホンマグロが入ったそうなので、そちらを選択。めっちゃ美味い!特に炙った本鮪、甘口のしょうゆも美味しい。ちなみに、開店前には多くの人がズラッと並んでいました。

 

 

 

お腹も膨れたので、引き続き観光と行きましょう!今度は、静岡駅から南側にバスで10分強の登呂遺跡へと行きました。

 

 

 

 

 


(写真)登呂遺跡。日本で最も早く発掘された縄文時代の遺跡です。フランツ、日本史はさっぱりですが(笑、高3の科目でしたが、理系なので日本史は完全に捨てました…)、それでもこの竪穴式住居のシルエットを見ると古代に思いを馳せ、萌えるものがありました。

 

 

 

(写真)登呂博物館。稲作がどのように日本に伝わったか、水害がないよう、お米が豊かに実るように祈ったこと、登呂遺跡の発掘が戦後の日本をどれだけ励ましたか、など、日本のルーツに向き合えた非常に見応えのある展示でした!小学生も沢山来ていましたが、高床式倉庫の「ネズミ返し」が人気でした(笑)。

 

 

 

 

(写真)芹沢銈介美術館。登呂博物館のすぐ隣にありました。芹沢銈介は画家からデザインされた染物を展開した芸術家。全くノーマークでしたが、これが素晴らしい美術館でした!特に印象に残った作品は以下の通りでした。(絵葉書がなかったので、写真はありません。)

 

 

◯伊曽保物語六曲屏風

イソップ物語から16話を取り、1話を直径約28cmの円形に模様化しています。個々の模様のあざやかさと全体のまとまりを感じる美しい屏風作品。

 

◯「極楽から来た」八曲屏風

新聞で連載された佐藤春夫の法然上人の歴史小説「極楽から来た」の挿絵の数々。毎日切り抜いて保存した人がいたほどの人気ぶりだったそうです。

 

◯「絵本どんきほうて」

「ドン・キホーテ」の収集家カール・ケラーの依頼で「真に日本的な本がほしい」との依頼を受けて製作。芹沢は作品の舞台をスペインから日本の鎌倉時代に移し、騎士ドン・キホーテを武士に見立てました。完成した作品が送られて、ケラーは大いに喜んだそうです。ちなみに風車と戦う場面は水車でした。

 

◯基督図

何とイエス・キリストの掛け軸までありました!これがカラフルな色合いが見事なもので、ダブリンで観た「ケルズの書」の美しい装幀を思わせました。

 

◯津村小庵文帯地

晩年を過ごした津村の四季の自然を描いた美しい帯。緑と黄色と茶色の素晴らしいハーモニー。

 

 

 

ということで、たっぷりと観光をした後は、ホテルに帰って十分に休憩。そして、感動の原田幸一郎/静響のハイドン3連発のコンサートを聴きに行った訳です。いま思い出しても、大好きなハイドン/交響曲第49番ヘ短調「受難」をライヴで聴けた感動がよみがえります。

 

(写真)原田幸一郎/静響のコンサートのポスター

 

(参考)2020.10.9 原田幸一郎/静響のハイドン/学校の先生&受難&帝国

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12630930586.html

 

 

 

そして、コンサートが終わった後は、もちろん静岡グルメを満喫!(笑) この日は、地元で愛される居心地のいい居酒屋に行きました。

 

 

(写真)おでん盛り合わせ(黒はんぺん・大根・こんにゃく・牛すじ・玉子)と萩錦(登呂の里・特別純米酒)。静岡グルメと言えば、まずは「静岡おでん」です。地酒と合わせて堪えられない美味さ!登呂遺跡を見学した後にいただいた、その名前を抱く特別な萩錦は格別なものがありました。

 

(写真)はんぺんフライと地酒「萩錦」。このお店は静岡おでんだけでなく、フライも有名で、いろいろな種類のフライがありました。はんぺんのフライが食べられるのは、静岡ならでは。

 

(写真)金目鯛の煮付け。これは本当に美味しかった!金目鯛も静岡の特産です。コラーゲンもたっぷり(笑)。素晴らしい和食と日本酒。日本人である幸せをつくづく噛みしめる瞬間。

 

 

 

(写真)そしてフランツが1軒だけで終わる訳もなく…(笑)。2軒目は年代物のウイスキーを沢山置いている事で有名なバーに行きました。ミルトン・ダフ22年。円やかで旨味があって美味しい!

 

(写真)ダッシーズ30年(1959年ヴィンテージボトル)。長い年月を経て円やかさに磨きのかかったウイスキーは堪りません!1日目から盛り沢山の静岡旅行となりました。静岡、最高!