とても楽しかったオッフェンバック/天国と地獄の後、フランスワインを飲みに行きました。ナポレオンが愛したことから、「ブルゴーニュの王」とも呼ばれる銘酒シャンベルタンです!
オペレッタでは、天国の王様ジュピターと、地獄の王様プルートが登場しました。フレンチ・オペレッタの後なのでフランスのワインを。そして、ここは王様つながりで、大切に取っておいたシャンベルタンをこの機会に楽しんでしまおう!という企画です。ヴィンテージは1999年。ブルゴーニュは非常に評価の高い年、20年ものとなるワインです。
(写真)シャンベルタン1999(ピエール・ダモワ)
色は濃い色合いのバーガンディ・レッド。それでも20年の時を経て、中心は少し淡くなりつつありますが、縁にはまだ茶色やオレンジのニュアンスは見られません。とてもしっかりとしたワイン、という印象です。
香りは熟したジャムのような甘い香り!熟成香を十分感じますが、果実の香りもまだまだ健在です。ただ、ツーンとブルゴーニュのフランボワーズの香り、というよりは、どことなくボルドーはサンテミリオンのワインに似た複雑で奥ゆかしい香り。特に昨年に楽しんだシャトー・シュバル・ブランに雰囲気がよく似ていると思いました。
(参考)2018.3.31 シャトー・シュバル・ブラン1998
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12365098509.html
味は旨味やエキス分がたっぷりで美味しい!酸も若干感じるものの、程よく後退していて、とにかく甘みと旨味を十二分に感じます。ストラクチャーにも溢れ、気にならない程度のタンニンを感じました。飲み応えがあり、かつバランスの良い、最上のブルゴーニュ、という印象です。鳥料理と合わせてもう抜群でした!
(なお、あと10年や20年は持ちそうな雰囲気もありましたが、いま十分に飲み頃だと思うので、5年以内に飲んだ方がいいように思います。)
シャンベルタン1999、さすがの素晴らしいワインでした!ちなみに、この日ワインを飲みに行ったのはもう一点、オペレッタの中で、最後ユリディスがバッカスの巫女にされてしまったから、ということを踏まえてなのは言うまでもありません(笑)。しかも、今月はヘルベルト・ブロムシュテットさんとN響によるベートーベン/英雄交響曲も聴きました。ナポレオンが愛飲したシャンベルタンを開けるには、ちょうどぴったりの機会。芸術もお酒もとことん楽しみましょう!