昨日に引き続き、調布国際音楽祭を聴きに行きました。大好きな森麻季さんのソプラノ・リサイタルです!

 

 

調布国際音楽祭2019

森麻季 ソプラノ・リサイタル

(調布市文化会館たづくり くすのきホール)

 

ソプラノ:森 麻季

ピアノ:山岸 茂人

 

メンデルスゾーン/歌の翼に

シューマン/献呈

ブラームス/《6つの小品》より第2曲〈間奏曲〉

シューベルト/アヴェ・マリア

マスカーニ/アヴェ・マリア

シューベルト(ゴドフスキ編)/子守歌

モーツァルト/歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》より「恋人よ、許してください」

モーツァルト/幻想曲ニ短調

モーツァルト/歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より「むごい女ですって!」

 

R.アーン/クロリスに

R.アーン/至福の時

ビゼー/歌劇《カルメン》より「何を恐れることがありましょう」

ドビュッシー/月の光

フォーレ/月の光

フォーレ/夢のあとに

シャルパンティエ/歌劇《ルイーズ》より「その日から」

ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ

カタラーニ/歌劇《ラ・ワリー》より「さようなら、ふるさとの家よ」

 

 

 

(写真)リサイタルの紹介(調布国際音楽祭のリーフレットより)

 

 

 

あれ!?あなたは一昨日、山響のさくらんぼコンサートで森麻季さんを聴いたばかりでは?もっと言うと今月、森麻季さんの別のリサイタルを聴いたばかりでは?

 

その通りです!(笑) 山響のさくらんぼコンサートでは、素晴らしいモーツァルトとヴェルディを聴けました。そして今月6日にはトッパンチャリティコンサートでリサイタルを聴き、ピアノの伴奏による素晴らしい歌の数々に大いに魅了されました。

 

(参考)2019.6.6 森麻季さんのソプラノ・リサイタル(トッパンチャリティコンサート)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12477043186.html

 

(参考)2019.6.28 阪哲朗/森麻季/大西宇宙/山響のさくらんぼコンサート2019

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12487442066.html

 

今年の2~3月のクリスチャン・ツィメルマンさんのピアノ・リサイタルを、メインのショパン/スケルツォ全曲が同じなのにも関わらず3回聴きに行ったように、私は大好きなアーティストのリサイタルは何度でも聴きに行きます。だって、必ず幸せな気持ちになれますからね(笑)。

 

とは言え、今日の曲目は6日と同じなので、感想はごく簡単に。

 

 

前半。森麻季さん、今日はローズ色のドレスで登場。これは調布の神代植物公園がバラで有名なことにちなんででしょうか?今日は一層華やかで美しい!ちなみに、客席には昨日のオスミンことドミニク・ヴェルナーさんの姿も見えました。ヴェルナーさん、神代植物公園のバラのことを大いに評価されていました。

 

シューマンとブラームス。今月聴いた菊池洋子さんのシューマン/ピアノ協奏曲でも感じましたが、今年はクララ・シューマンの生誕200周年。おそらくそれを意識しての選曲と思われます。素晴らしい歌とピアノでクララもきっと喜んでいることでしょう。山岸茂人さんはいつもながらの素敵なピアノ、そして伴奏。

 

アヴェ・マリア2曲は、いつもながらに森麻季さんが歌う前に十字を切る所作が美しい!モーツァルトのアリア2曲は一昨日のオケ伴奏も素晴らしかったですが、今日も見事なアリアとアジリタ。森麻季さんのフィオルディリージもドンナ・アンナも舞台では観たことがありませんが、きっと凜として素晴らしいでしょうね。

 

 

後半は瑞々しくブルー系のドレスで登場。観客からは感嘆のため息が聞こえました。「クロリスに」は透明な響きで真摯な音楽、森麻季さんの歌声にピッタリ!「夢の後に」のアンニュイな雰囲気の歌も本当に素敵ですね。歌い分けが見事です。

 

ミカエラのアリアは、今日は背景に歌詞が出ていたので、荒野に一人きりの不安な心持ちだけでなく、カルメンに会う決意や毅然とした心、そして不安の裏腹さがよく分かりました。役作りも含めて圧倒的に素晴らしい歌!しかし…、やはり森麻季さんのミカエラだと、ホセはミカエラと一緒に帰って、その後仲良く暮らしました。第4幕はありません、めでたしめでたし!というその後しか思い浮かばない件(笑)。

 

最後のラ・ワリーを聴くのは2回目ですが、改めて素晴らしい曲!決意の場面で一度下降してから跳ね上がる旋律にはゾクゾクきます!オペラもいつか観てみたい。

 

 

アンコールは前回に引き続き抑揚のタップリ付いた素敵な「初恋」の後、2曲目は「からたちの花」!森麻季さんの十八番(おはこ)きた~!美しい日本語が会場の隅々に響き渡り、大いなる感動!日本に生まれた喜びを感じます。

 

アンコール3曲目。6日に続いてヘンデル「私を泣かせてください」を聴きたいな~と思っていたら、何と、プッチーニ/ラ・ボエームから「ムゼッタのワルツ」!再び森麻季さんの十八番きた~!雰囲気タップリに歌われるムゼッタ!会場のみんなが森麻季さんに目が釘付け!

 

私は2005年のサントリーホールのホール・オペラのラ・ボエームの公演で、森麻季さんのムゼッタを観たのが一生の思い出となっています。歌といい容姿といい、世界最高のムゼッタをず~っとキープしているのがまた凄い!今日も森麻季さんの歌は最高でした!心からの幸せと喜びを噛みしめて、会場を後にして帰路につきました。

 

 

 

(追伸)おっと!思わず一日が終わりになってしまいそうになりましたが、まだ続きがありました。昨日のモーツァルト/後宮からの誘拐での鈴木優人さんのセリムの言いつけをちゃんと守りましたよ~!(笑)次の記事で!