今年2019年の都内でのコンサートの聴き始めは、この楽しいコンサートになりました。大好きなウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤー・コンサートです!

 

 

ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤー・コンサート2019

(サントリーホール)

 

スッペ/オペレッタ「詩人と農夫」序曲

J.シュトラウスⅡ/ワルツ「芸術家の人生」

J.シュトラウスⅡ/オペレッタ「こうもり」メドレー

J.シュトラウスⅠ/リストの主題による狂乱のギャロップ

J.シュトラウスⅡ/ワルツ「シトロンの花咲くところ」

J.シュトラウスⅡ/常動曲(音楽の冗談)

 

メンデルスゾーン/メンデルスゾーン・メドレー(生誕210年記念)

ヨーゼフ・シュトラウス/天体の音楽

ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ・マズルカ「とんぼ」

ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ・シュネル「大急ぎで」

A.ランナー/ワルツ「最初の願い」

ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ・シュネル「ごちゃまぜ料理」

 

(アンコ-ル)

J.シュトラウスⅡ/歌劇「騎士パズマン」より「チャルダッシュ」

J.シュトラウスⅡ/ワルツ「美しく青きドナウ」

J.シュトラウスⅠ/ラデツキー行進曲

 

 

ウィーン・リング・アンサンブルはウィーン・フィルのOBや現役で構成する室内楽のアンサンブル。そのワルツやポルカは、ウィーン・フィル同様に天下一品、過去に何度も楽しんできました。今日もただただ楽しむだけです。

 

(参考)2017.1.6 ウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤーコンサート

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12235945215.html

 

(参考)2017.12.31 ウィーン・リング・アンサンブルのジルヴェスターコンサート

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12346620999.html

 

 

開演前に何と、メンバーの方から日本語でアナウンス!(笑) コントラバスのミヒャエル・ブラデラーさんでしょうか?しかも、「このホールはタイシンコウゾウ(耐震構造)なので、ご安心ください。」の案内まで!(笑)

 

 

前半。冒頭は今年が生誕200周年の記念年となるスッペです。オペレッタ「詩人と農夫」序曲はチェロが懐かしい音色。ウキウキした音楽で一気に惹き込まれました。

 

その後はJ.シュトラウス親子が続きます。「芸術家の人生」は非常に雰囲気あるワルツ、とろけますね!「こうもり」メドレーはロザリンデのチャールダーシュに、第1幕のアイゼンシュタインとアデーレのあのウキウキ、ヤホヤホの踊り。楽しい!

 

狂乱のギャロップは和声の面白い、勢いのある曲。「シトロンの花咲くところ」はもう大好きなワルツ!オペレッタ「ウィーン気質」のツェドラウ伯爵がガブリエーレに許しを乞う場面を思い出します。同じ旋律がいつまでも続く常動曲はいつ聴いても楽しいですね。

 

 

後半はメンデルスゾーン・メドレーから。「生誕210年記念」という、Googleのトップ画面の人物の選択ような中途半端感に萌えます(笑)。真夏の夜の夢、ヴァイオリン協奏曲、歌の翼に、交響曲第4番が演奏され、真夏の夜の夢のラストでは、吉田都さんで観たティターニアの踊りを思い出しました。

 

その後はヨーゼフ・シュトラウスが続きます。「天体の音楽」はやはり名曲。ウィーン・リング・アンサンブルは曲の入りの間合いの取り方とか、やはりめっちゃ雰囲気ありますね。「とんぼ」は伸びやかでほのぼのした曲。ブラームスのお気に入りだそうです。「大急ぎで」は賑やかで楽しい。

 

ランナーは有名なヨーゼフではなく、早逝した息子アウグストの方。「最初の願い」は弦楽のみで、とてもチャーミングな曲でした。最後のヨーゼフ・シュトラウス「ごちゃまぜ料理」は、お楽しみのライナー・キュッヒルさんの打楽器。何と今回は4種類に進化!大太鼓や素っ頓狂な警笛、鈴を鳴らします。仲間にパフッと音をけしかけたりして楽しい!(笑)

 

ハンガリー情緒たっぷりのチャルダッシュに続いては、お約束の「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」。これもうね。何度聴いてもいいものです。

 

 

ウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤー・コンサート、めっちゃ楽しかったです!新年にワルツやポルカでウキウキの分になれたのは本当にありがたい限り。帰り際、周りのお客さんからも、「楽しい!」「来て良かった!」「幸せ!」「最高!」、喜びの声があちこちから上がっていました。これ聴いたみんなはきっといい一年になりますね。

 

 

そして、今年は日本オーストリア友好150周年!ハイドン、モーツァルト、シューベルト、ブルックナー、そしてヨハン・シュトラウス・ファミリーなど最高の作曲家たちを生み出し、ウィーンやザルツブルクを擁するオーストリアは心の底から大好きな国。旅行で行った回数も断トツで多い国です。

 

昨年はバーンスタイン生誕100周年、ドビュッシー没後100周年、ロッシーニ没後150周年で大いに盛り上がりましたが、今年2019年は日本オーストリア友好150周年で盛り上がってまいりたいと思います!その開幕を告げるコンサート、最高のスタートとなりました!

 

 

(写真)ウィーンの市立公園のヨハン・シュトラウス像