素晴らしかったサー・サイモン・ラトル/ロンドン交響楽団の来日公演!ソリストのクリスチャン・ツィメルマンさんとジャニーヌ・ヤンセンさんもさすがの演奏でした。3つのコンサートを十二分に堪能したので、最終日のコンサートの夜に、来日公演の成功を祝して、ちょっといいワインを開けました。
開けたのはシャトー・パヴィ1998。先日にいただいたシャトー・アンジェリュスと同じくサンテミリオンのワインですが、カベルネ・ソーヴィニョンが入っているのが特徴です。またこのパヴィは1998年からオーナーが変わってワインの質が飛躍的に向上した、と言われています。
(写真)シャトー・パヴィ1998。シンプルですが、白と緑と赤のコンビネーションがとてもいいラベル。
色は上記のアンジェリュスに似ていますが、より紫のニュアンスを感じます。
香りは最初はまだまだ若さを感じる香り、その後はやはりサンテミリオンのしなやかさと妖しさの混在した香りが支配的になってきました。ただし、最後まで熟成しきっていないピンと張りつめた雰囲気を持っていたのは、やはりカベルネ・ソーヴィニョンのなせる技なのでしょうか?
味は非常な柔らかく、円やか。旨味や甘味も十分ですが、アンジェリュスと異なり、タンニンもまだまだ感じます。もう十分美味しく飲めますが、あと5~10年は行けそうな雰囲気です。こちらも素晴らしいワイン!そしてセパージュの妙を実感しました。
今回のパヴィも前回のアンジェリュスもいずれも20年ものですが、ボルドーはしっかりと寝かせて真の実力を発揮させて上げると、ものの見事に素晴らしいワインを楽しむことができます。何事も忍耐と我慢が大切ですね。
なお、1998年と言えば、サッカーW杯でフランス代表が初優勝した年。私はそのW杯ではフランス代表を応援していて、決勝戦もリアルタイムで見て、見事3-0でブラジル代表に勝った時には大いに興奮しました!今年のW杯もフランス代表が優勝したので、ワインと同じで20年ぶりとなります。
その1998年。ボルドー右岸はとても良い年だったので、当時、自分の財政状況が厳しく、ピンチの連続だった中、頑張って先物買いでまとめて買ったワインたちです。(なお、2005年ヴィンテージ以降、ボルドーは価格が高騰してしまったので、今では手も足も出ません、笑)
1998年のボルドー右岸のワインは、あと4本寝かせてあります。今年の残り3ヶ月、またコンサートやオペラの後、どこかのタイミングで楽しめればと思います。
(参考)2018.9.24 サー・サイモン・ラトル/クリスチャン・ツィメルマン/ロンドン交響楽団のバーンスタイン
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12408007757.html
(参考)2018.9.28 サー・サイモン・ラトル/ロンドン交響楽団のヘレン・グライム&マーラー
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12408349868.html
(参考)2018.9.29 サー・サイモン・ラトル/ロンドン交響楽団のラヴェル&シマノフスキ&シベリウス