早いですねぇ・・・もう10月。年を取りましたかね?ネットで見かける、「あなたの精神年齢診断」みたいなのをやると、だいたい20代という、大人げないヒトなんですが(笑)。

 

それはそうと、海で拾った石を使ってオーダーしていたリングが仕上がってきました。

研磨に出して、オーダーメイドのアクセサリーショップを探して、研磨を終えた石とデザイン画を送って、メールでやりとりして、できましたのがこちらです。

 

 

うひ。

けっこう良くないですか?

サイズもぴったりで付け心地もよく、とても気に入ってます♪

でも、傷がつくとヤなので、付けるのが怖いです。

 

石はネフライト、地金はシルバーです。

 

工房さんにはさんざん細かすぎる注文を出しました(^^;) ここはRつけて、とか、ビミョーに細くして、とか。以前、±1/1000単位の機械図面を書いていたことがあるので、つい。工房さん、ごめんなさい。でも、おかげさまで納得いくものになりました!

 

今まで、海で拾うならヒスイ(硬玉)でしょ!と思ってましたが、ネフライト(軟玉)のとろりとした光沢もステキです。深緑色もきれいだし、すっかり気に入ってしまいました。

 

・・・と、いうわけで、明日天気が悪くなければ海へ行ってネフライトを狙います。

 

あ、硬玉も捨てたわけではないよ?

「竹になりたや 茶の湯座敷の
 ひしゃくの柄の竹に
 いとし殿御に持たれて 汲まれて
 一口 オワラ 呑まれたや」
 

昨日、越中おわら風の盆最終日に、母を連れて行ってきましたよ。
風の盆は毎年9月1~3日と決まってます。学校も仕事も休んで踊りあかす祭りです。
私は学生の時と、そのあと前夜祭というのが行われるようになってから(観光客を分散させるために行われるようになったらしいです)と、見送りおわら(9月4日の八尾駅始発電車で帰る人に、来てくれたお礼にと駅のホームで踊ります)、と何回か行ってますが、母は初めてです。
渋ってたんですけどね、晴天・週末・最終日の三拍子揃う年はなかなかないよ?足腰弱いからって、今年自信がなかったら来年はもっと自信ないよ?運転手つきで地元なのに、一回も行かないってこになるけど?って言ったら、「じゃあ行こうかな」ということに。
何しろ自分からはどこかへ出かけたいとか、まず言わない人なんで、たまに連れ出したりしてます。
 
この時期は台風が来るので、なかなか天気に恵まれないことも多いんですが、今年は3日間とも晴れました。だからその分、観光客も多かったみたいですね。シャトルバスの発着場は長蛇の列で、行きも帰りも1時間以上待ち。
もうね、どこへ行っても人だらけで。年々増えてるような気がする。
300年以上前からある祭りで、もともとは観光用じゃなかったのが、高橋治の小説と石川さゆりの歌(ともにタイトルは『風の盆恋歌』)ですっかり有名になってしまって、坂が多くて道幅の狭い町に県外からも観光客が大挙するようになったんですね。
今年の人出は24万人で去年より2万人多かったそうです。やっぱり、天気に恵まれたのと、最終日が土曜日だったことが大きかったでしょうね。私たちみたいに、当日になって、「じゃあ、行ってみる?」ってなった人も多かったと思います。
 
本当にね、人で人で。踊りをちょっとでも前で見ようとぎゅうぎゅうで。座ってる人の前に大きな土産袋ぶらぶらさせて写真撮るのに必死なオバチャンとか、世話人のひとが、「ここを今から踊り手さんが通るから」って言ってもかきわけて突き進むオバチャンとか、「黄色い線ギリギリまで来て踊りますから」って言ってるのに、1㎜でも前で見ようとじりじり前に出るオバチャンとか。
まあいろんな人がいますね。もっと言うと、いろんなオバチャンがいますね(苦笑)。
 
土地勘がない上にたいへんな人混みで右往左往していたわりには、母が見たかった鏡町の踊りを、特等席「おたや階段」に座って見ることができました。階段にびっしり座ってるので、前に出ようとする人に邪魔されることもなく、人のアタマも邪魔にならず、良く見えました。踊りもとても艶っぽくて、人気があるんだそうです。
しかしそれでも母は不平を言うのだ(突然口調が変わるワタシw)。せっかくいい踊りを見てるのに、後ろの人がずーーーっとおしゃべりしていた、だとか、ちょっと空いてるところへグイグイ割り込む人がいた、だとか。
文句言わないと気が済まないんでしょうかね?その迷惑な人にじゃなくて、私に。
 

ところで最初に書いたのは、おわらの歌詞の一部です。シャトルバスに乗るときにもらったパンフレットに書いてありまして。
もうね、なんというエロティシズムなの!?しかも上品で優雅!茶の湯座敷のひしゃくの柄になりたいだなんて!一口呑まれたいだなんて!
男女が二人で組んでの踊りもあるので、そのしっとりとした艶っぽさは、おわらならでは、という感じですね。
ちなみに、この風の盆で、編み笠に揃いの浴衣で踊れるのは、基本的に、未婚の25歳以下と決まっているようです。誰でも踊れるわけじゃないんですね。その、若い男女が組になって、妖艶な踊りを披露してくれます。全員美男美女に見えますね~。
 
22時からは、上新町という、道幅が広い通りで、観光客も入って踊れる輪踊りがあります。道沿いには、地元の人でしょうか、浴衣姿でうずうずしてる女性、踊ってみたくてしょうがない、出来上がっちゃったおとうさん、兵児帯がかわいい女の子と、三々五々集まってきて、輪踊りが始まるのを待っていました。
時間になって今から始めますよ、って挨拶があって、編み笠の踊り子さんを中心に、大きな輪になって踊りだします。
おわらには3種類の踊りがあるんですが、輪踊りでは振りつけが覚えやすい「豊年踊り」を踊ります。実は私、その「豊年踊り」の基本の振りだけ、下手くそだけど踊ったことあるんです。小学生の頃かな?で、ちょっとだけ踊ってきました。囃子の入り方によって、「宙返り」と「稲刈り」の振りが入ることがあるらしいのですが、やったことないのでごまかして、基本の振りだけ何回か繰り返してするっと抜けてきました。
 
シャトルバス乗り場まで戻る途中でソフトクリームを買って、食べながら歩いてたら垂れてきた(笑)。昨日は暑かったです。でも、もちろん雨が降るよりはいいので、曳山会館でもらったうちわでぱたぱた。シャトルバス乗り場は町中から少し離れていて暗かったので、星がよく見えました。
お盆にちいたんとプラネタリウムに行ったのですが、母が、「どれが何の星かわからん」と言うので、「夏の大三角形」を教えて「ここ試験に出ますから」と言ったら、「聞いても忘れる」と言うので「忘れたらまた教える」と返したら、「もういいわ」って、母よ(苦笑)。
 
ようやくバスに乗って駐車場まで。ちょっと早く来ていい場所に車を停めていたので、バスから降りてすぐ車に乗れました。ずいぶん遠くの駐車場に停めた人も多かったようで、「早すぎるかな?」くらいの余裕で来てちょうどいい感じでした。
八尾は暗くて細い道が多いのですが、国道41号線まで出ればあとは慣れているので、難なく帰宅。午前0時半。疲れたかと思いきや、母は思いのほか元気でよかったです。まあ、車に乗れば私が運転する横に座っていればいいので、回復したようで。
 
と、こんな感じのおわら風の盆2016でしたが、持って行ってよかったなと思ったグッズが3つあります。暑かったので扇子(うちわをもらったけどねw)、ステンレスボトル、あとは小さい折りたたみ椅子。たたむとA4くらいの大きさになるので、ちょっと座りたいときに便利でした。
来年の風の盆は、金・土・日ですね。天候がよければ今年より賑わいそうです。
 
「風吹くな 風吹くな
 二百十日の大風吹くな 大風吹くな
 越中おわらを歌って祈る ここは八尾の風の盆」
 
これは岩河三郎作の合唱組曲「富山に伝わる三つの民謡」より『越中おわら』です。いつ歌ったかな?合唱部じゃないと歌わないはずなんだけど、入部した記憶がないからたぶん助っ人で歌ったんだと思います。ともあれ、大風、吹かないといいですね。

毎年8月13日はワタシが住んでる町の夏祭りです。

メイン会場はなぜか2か所。
ひとつは商店街(さびれてるw)。民謡町流しがあって、屋台なんかも出ているらしいです。家から歩いて行けるけど、行ったことはない。
もうひとつは川原。ふだんはパークゴルフを楽しむ人でけっこうにぎわっているし、堤防は朝の散歩にはうってつけ。晴れていれば立山連峰が一望できる絶好のロケーションです。

で、ワタシは小さいころから、こっちの川原にしか行ったことないんですよね。徒歩3分くらいだし。

その川原で何が行われるかと言うと、盛大にお盆の迎え火を焚く火祭りなんですね。
川原には町内ごとに、竹で組んだやぐらが十数基立てられます。午後7時半に、町の古刹のお坊さんによる読経が始まり、それを合図にやぐらに火をつけて燃やすんですよ。
今年はやぐらを立ててからほとんど雨が降らなかったので、からっからに乾いたやぐらが勢いよく燃えました。

火の粉が夜空に舞い上がり、竹が爆ぜる音がぼんぼん響きます。そして読経。
川原にはそれぞれ「おしょうらい棒」とかそんな名前の松明を持った人たちが集まり、こちらも火をつけて燃やし、それをぐるぐる回します。その火を目印に、先祖の霊が帰ってくると言われています。
小さいころはそこかしこで「しょうらいこ しょうらいこ じいちゃんも来い ばあちゃんも来い」と歌う声が聞こえましたが、今はあんまり歌わないようです。

この祭り、妹のだんなさんがめちゃくちゃ気に入っていて(大好きなさだまさしの「精霊流し」を思わせるとかで)、火をつける前からやぐらをスマホで激写していて、何かの取材と勘違いされ、すでにいい感じになってるおっちゃんたちに、うまいこと撮ってくれよ、とか、ビール飲めとか焼き鳥食えとか誘われたらしく、焼き鳥を一本食べてきたらしいです。なにやっとんねん義弟(笑)。そんなに気に入ってるんだったら来年はやぐらを立てるところから参加したらどうだい。やぐら立てるのはじいさんたちなので、若いのが来ると歓迎されるよ。

そんなわけで、夜空を焦がす勢いで迎え火を焚くのですが、送り火の風習はないんですわ。「好きなだけ居てテキトーに帰ってね」というスタンス(笑)。

去年は甥っ子ちいたん、火を怖がっておしょうらいできませんでしたが、ことしはがんばってぐるぐる回しました。じいちゃんも喜んで帰ってきたと思います(^^)

そして、やぐら(「ニオトンボ」とか「ニュートンボ」とか呼ばれる。意味も語源も不明)がほぼ焼け落ち、おしょうらいぐるぐるもひと段落したころ、花火が打ち上げられます。田舎なのでしょぼいです。そのかわり、好きなところにピクニックシートを敷いて、寝転んで見られます。一発一発じっくり味わうことができるのが魅力です。とか、物は言いようだな(笑)。で、花火が終わってだいたい8時半ごろに、三々五々、家に帰るんです。持参した花火を楽しむ人もあり。

で、今年は実はちょっと心配なことが。
やぐら焼きの時、まだ燃えていない上の部分が、見に来た人がいる方向へ倒れてしまったんですよ。
いつもなら、やぐらがほぼ燃えたころに、上部に結んだ縄を引っ張って、人のいない方へ引き倒していたんですが、今年はどうしたことか、観客側へ倒れてしまいました。救急車が来てて、近くで見ていた人が、「前歯が折れたらしい」とか「メガネを落としたみたいだ」とか言ってました。メガネはすぐ見つかったんですが、壊れてましたね。本当に当たったんだなと。火がついていなかったのが不幸中の幸いでした。

おしょうらい歴40年を超えるワタシですが、けが人が出たのは初めてです。たいしたことないといいな、と思うと同時に、この一件で、祭りに規制がかかったりしないといいなと思います。先にも書きましたが、やぐらを立てるのはじいさんばかりなので、年々やぐらの数が減っているのですよ。

できればこの祭り、長く残したいと思います。
そのためにも義弟、やぐら作りに参加しないか?マジで。