※日本は30年以上にわたって低迷を続けてきました。

 12/25、内閣府が発表した国民経済計算の年次推計によれば、2022年の日本のドル建ての名目GDP(国内総生産)が世界全体に占める割合は4.2%(1位アメリカ、2位中国に続く、第3位)と、統計が比較可能な1980年以降で最も低くなりました。

 1990年の数値を基に成長倍率を見れば、2020年の日本の名目GDPは1.5倍となった一方、韓国は6倍、中国は37倍、欧米諸国も軒並み2~3倍となっています。

 1990年の日本のドル建ての名目GDPは世界第2位で、アメリカの50%を超える規模でしたが、2010年に中国に抜かれ、今では、アメリカは日本の6倍、中国は日本の4.3倍の規模となっています。
 なお、IMF国際通貨基金は、2023年の日本の名目GDPがドイツに逆転されて世界第4位になるという見通しを示しています。

 また、1990年のドル建ての1人当たり名目GDPは北欧諸国などに次いで世界8位で、アジアでは跳び抜けて豊かでしたが、今では、OECD(経済協力開発機構)加盟38カ国中第21位(1位ルクセンブルク、2位ノルウェー、3位アイルランド)で、アジアでもシンガポールや香港に抜かれ、韓国や台湾と同等水準にまで後退しています。
 なお、1位のルクセンブルグは日本の3.6倍、5位のアメリカは日本の2倍となっています。

 加えて、この30年間の賃金上昇は、世界の主要国の中で日本だけが取り残された結果となり、世界各国と比べた労働生産性も下がり続けています。
 さらには、これら経済統計だけではなく、社会的指標(女性の社会進出など)でも日本は先進国の中で下位にあります。

 この間の日本の衰退の原因について、国家戦略の欠如、すなわち、政治の力不足(劣化)が指摘され、もはや日本は中長期的に国家を発展させる意欲を失ったようであるとすら批判される有様です。
 事程左様に、今のところ、この衰退を救うことができる政治が見えず、それどころか、政治のモラル低下や腐敗は進み、それとともに経済分野における日本の地盤沈下も留まるところを知りません。
 
 国民に政策の核が見えず、芯がなくて頼りない印象を与えるのは、ミッション(使命)、ビジョン(志)、バリュー(価値観)を持たない哲学なき政治家が原因であり、政府の透明性や説明責任などの面で日本の民主主義が国際的に低水準に留まる原因でもあります。

 一方、漠然とした不安を抱えながら、その対策を切実に政治に求めない国民の政治的無関心が哲学なき政治家の増加の土壌になっているという見方もでき、哲学なき政治家が采配する政治の質の低下がさらに政治的無関心を拡大するという負のスパイラルが起きていると言えそうです。

 他方で、政治への関心はあるものの、とはいえ、政治を信頼していない国民も存在し、むしろ、政治への関心が強いために、政策の不公正や政治の瑕疵、政治家の無責任などに気付き、不信感がさらに増加するということもあり得そうです。

 政治とカネの問題が大きく取り沙汰される今、国民が政治や政治家への不信感に支配されることなく、基本的な信頼の下に政策を議論し判断できるよう、国民の政治的信頼に主眼を置いた抜本的な政治改革が強く求められます。
 
*12/28 御用納め
(諸官庁では毎年12/28までにその年の事務を全部終わり(病院などは除外)にすることとなっており、愛知県庁も本日付で令和5年の業務は終了であるため、最後の駆け込み業務のために登庁し、打合せを終えた後、日頃密接に関係する職員の皆さんに御礼の挨拶をしました。

 この日は、今年から始める、年末年始の3日間(今回は12/28木曜日、年が明けて1/4木曜日及び5金曜日)における勤務体制を通常業務に支障のない必要最小限(=出勤者の割合を各日3割を目安とする)とすることとしたため、職員の皆さんの休暇取得が進み、大方の皆さんは不在でした。
(なお、旅券発給業務、各県税事務所及び駐在室、愛知県県民相談・情報センター、県民相談室、愛知県消費生活総合センター、愛知県医療療育総合センター、愛知学園、各福祉相談センター、児童相談センター、女性相談センター、各保健所、分室及び駐在、がんセンター、精神医療センター、あいち小児保健医療総合センター、その他県民サービス施設等は除外)

 この休暇取得の取組は、ワーク・ライフ・バランスの充実と生産性向上による地域経済の活性化のため、経済界、労働界、教育界とともに愛知県が進める「休み方改革」プロジェクトの一環です。

 いずれにしても、長いコロナ禍がようやく明けた今年において、関係各位には県政発展に尽力賜り、感謝申し上げます。

 なお、病院を含めた行政機関、また、様々な民間業種の皆さんが年末年始を通じて職務に従事しておられ、そのお陰さまで経済社会が回ります。

 改めて、すべての関係の皆さんに敬意を表し、御礼申し上げます)

 



*12/29 知立市消防団年末夜警実施に伴う激励巡視
(冬季は火気の使用が頻繁となることから、火災の危険性が高まります。

 そこで、毎年末には、消防団の皆さんが市内を巡回しながら、「火の用心」を呼びかけてくださっています。

 彼らの働きに敬意を表し、激励申し上げるため、第1~4分団の詰所を、愛知県警察安城署長、衣浦東部消防連合知立消防署長、知立市関係者らとともに21時から順次、巡回訪問しました。

 消防団の皆さんには、日頃からの職務精励に感謝致します)

 

第1分団
 

第2分団
 

第3分団
 


第4分団

*12/30 餅つき
(各所にて賑々しく餅つきが行われ、私も皆さんと一緒に勢い良く杵を振ってきました。

 毎年恒例の所では年々若手の皆さんの参加が増えており、高々と湯気が立ち上がる中、次から次へと手際良く何臼も突き上げていく様子に頼もしさを感じました。

 子どもたちも両親のてきぱきとした働きぶりに興味津々であり、見様見真似で薪をくべたりして、その微笑ましい光景に心温まりました。

 気心の知れた仲間同士でつきあげるお餅の出来上がりをいただき、今年の終わりも感謝感激で締めくくることができて有り難い限りです)

 

 



*12/31 大晦日
(令和5年も終了です。

 今年最後は、小雨パラつく雨空の日となりました。

 今年中に提出しなければならない原稿の仕上げに時間を要し、毎年恒例の年越しそばをいただく時間を逸したため、柴田事務所からそのまま神社に向かいましたが、カウントダウン間近の境内では、氏子総代さんや厄年会さんが趣向を凝らし、餅つき、甘酒や神酒などの振舞いの準備が行われていました。

 今年一年、大変お世話になりまして、ありがとうございました)

 

 



 

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