※中央教育審議会 初等中等教育分科会 質の高い教師の確保特別部会は8/28、「教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策」を提言しました。

 「教員を取り巻く環境は、国の未来を左右しかねない危機的な状況にある」「教員の働き方の改善は、子どもたちのためになるという社会の理解が必要である」として、社会全体で一丸となって課題に対応する必要性を指摘し、登下校対応、校内清掃、休み時間の対応など14の業務についての適正化(教員以外への分担や負担軽減)、授業時数の点検(年間の授業時数が国の標準を大幅に上回る1,086コマ以上の学校は来年度から見直す)、勤務間インターバルの検討(終業から次の始業までに一定時間以上の継続した休息時間を確保)、支援スタッフの充実(授業や事務作業をサポートする教員業務支援員の全小中学校への配置、副校長・教頭マネジメント支援員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、学校指導員、部活動指導員の配置)などを盛り込んでいます。

 また、処遇については、公立校教員に残業代を支払わず、代わりに月給の4%(※1)相当の教職調整額を支払うとしている、教職員給与特別措置法を見直し、主任手当や管理職手当の額を速やかに改善する必要がありますが、議論を深めていくと述べるにとどめています。

 ※1:教職調整額(月給の4%)は、教員の平均残業時間が月8時間程度であった1966年の調査結果による。
 なお、教員勤務実態調査(文科省@2022年)によれば、月45時間(国指針上限)を超過する残業をしている教員は、小学校で64.5%、中学校で77.1%。
 月80時間(いわゆる過労死ライン)に相当する可能性がある教員は、小学校で14.2%、中学校で36.6%。

 なお、文科省は、学校現場での教員不足や長時間労働の解消に向けて、新たに大学や企業と連携して教員のなり手を発掘する事業や、教頭などが担っているマネージメント業務をサポートする人材を配置するための費用を、来年度(2024年)予算案の概算要求に盛り込む方針をすでに固めています。

 児童生徒に必要な教育内容を増加させる一方、教員定数を増加させずに対応してきたことから、指導教員と児童生徒の定数議論を国において進める必要があることは言うまでもなく、加えて、自治体独自の取組も進める必要があると痛感します。

 これまで中教審は、日本の置かれた環境への危機(①少子高齢化の進展、②グローバル化の進展、③雇用環境の変容、④地域社会、家庭の変容、⑤格差の再生産・固定化、⑥地球規模の課題への対応)に触れ、その危機からの改善として、教育再生の必要性が説かれ、確かな学力を身に付けるための教育内容の充実、豊かな心と健やかな体の育成など、専ら、教育を実際に担い展開する教員の資質や力量、多様な専門性、特に、教員に対する社会の信頼を揺るがすとまで表現した実践的指導力について、改めて問い直すべきと声高に指摘してきました。

 また、中教審は、教員を取り巻く環境について、変化が激しく、予測することが困難な時代において、児童生徒が抱える困難が多様化・複雑化しているなど、直面する様々な教育課題を克服できる高い資質能力を教員が身に付けることが強く求められるとした上で、加えて、家庭や地域社会の教育力を取り戻すことが難しい現状において、学校や教員が一定の役割を果たすことが求められていることを理解する必要があるとして、結果、業務を積み上げてきたことは周知の事実です。

 今日、子どもたちの可能性を引き出す個別最適な学びのためには、一人ひとりと向き合う時間を確保することが何より重要であり、教育環境を再構築し、持続可能な学校とするための社会的合意形成に加えて、業務移行に関わる予算の確保に向け、力を注ぎたいと思います。

 



*8/25 DV講座
(ドメスティック・バイオレンス(DV)とは、配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力をいいます。

 形態としては様々な種類がありますが、身体的暴力(殴る、蹴る、小突く、突き飛ばすなど)、精神的暴力(無視する、罵る、侮辱する、嫌みを言うなど)、性的暴力(性交の強要など)、経済的暴力(生活費を渡さないなど)がDVであるとされています。

 DVの加害者は、「従わないほうが悪い」と被害者を責め、支配するための手段として、あるいは、服従しないことに対する罰として、暴力をふるいます。

 また、DVの多くは男性から女性に向けられるもので、その根底には「男性は仕事、女性は家庭」という固定的な性別役割分担意識からくる主従関係や、男女の社会的地位や経済力の格差、「問題解決のために暴力を用いてもよい」という暴力を容認する考え方があると言われています。

 DVは、残念ながら被害者一人の力で容易に解決できる問題ではありません。

 気兼ねなく、DV相談機関に相談することが大切です。

 下記の電話に掛けると、最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながり、直接相談できます。

 DV相談ナビ「#8008」(はれれば)

 なお、愛知県では、男性DV被害者相談事業を行っています。

 下記の男性DV被害者ホットラインでは、DV被害に悩む男性が抱える悩みや気持ちを受け止め、一緒に問題解決の方法を考えます。

 男性DV被害者ホットライン「080-1555ー3055」)

 



→ 野外映画上映会
(知立市文化会館の中庭に400インチのスクリーンを設置して上映される映画会に出掛けました。

 日もすっかり落ちて、時折、涼やかな風が吹いて心地良い会場にて、アカデミー賞の作品賞を昨年受賞した「CODA」を鑑賞しました。

 主人公ルビーの家族は全員(父・母・兄)が聾唖者であるため、ルビーは幼い頃から家族全員の通訳として無くてはならない存在。

 女子高生のルビーは、早朝に起床して漁師である父・兄と漁を澄ませてから学校に通うる毎日を過ごしていました。

 歌うことが大好きで、入った合唱サークルにて女の才能に気付いた音楽教師の勧めで、バークリー音楽大学に進む道を決めたものの…

 上映会場の巨大スクリーンには、舞台である米マサチューセッツ州グロスターの風景が生き生きと映し出され、巨大スピーカからは、主人公のルビーの美しい歌声が伸びやかに響き聞こえて、すっかり作品に入り込んでしまいました)

 



*8/26 むすびあい教室親の会
(不登校について、当事者である子どもを持つ保護者の皆さんと話し合いました。

 不登校の子どもたちは、大きく分けて「いじめなど理由がはっきりした不登校」と「理由がはっきりしない不登校」が挙げられます。

 なお、「不登校になったきっかけ」に関する文部科学省の調査によれば、学校生活36.2%、家庭生活19.1%、本人の問題35.0%、その他4.2%、不明5.5%。

 不登校は様々な問題が重なり合って起こります。

 当日の話し合いでは、総じて、学校の問題が取り上げられ、学校に行けなくなった理由は、学校の雰囲気、先生やクラスメートによる心無い言葉などに何らかの違和感を抱いたからということでした。

 ある不登校の子の自宅での様子は至って元気で、近所の友達が毎日遊びに来るなど、本当に不登校なのかと思うくらい明るい様子なのだそうです。

 その保護者の方は、行きたくない学校に行かなければいけないものなのかと日々悩んでいるとのこと。

 2016年、「教育機会確保法」が成立し、学校復帰を大前提としたこれまでの不登校対策に、子どもたちの「休養の必要性」を認めました。
 加えて、学校以外の場で学ぶことの機会を確保していくことも盛り込まれています。

 2019年、文科省は、これまでの学校復帰を前提とした通知を廃止し、「学校復帰よりも社会的自立が目標」とする新しい通知を発出しています。

 ある保護者の方からは、民間のフリースクールを利用する場合、利用料が月額33,000円程度必要であり、その負担軽減を求める意見が聞かれました。

 学ぶことは、どこでも、どのタイミングからでも、できる。

 学校へ行かないと選択した子どもたちの思いに寄り添い、一人ひとりが輝ける体制づくりに力を尽くしていきたいと思います。

 ちなみに、全国の小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は小学校81,498人(前年度比18,148人増)、中学校163,442人(前年度比30,665人増)の計244,940人(前年度比48,813人増)。
 児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は小学校13人、中学校で50人。
 なお、愛知県の小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は小学校5,607人(前年度比1,241人増)、中学校11,352人(前年度比2,455人増)の計16,959人(前年度比3,696人増)。
 児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は小学校13.8人、中学校54.2人)

 不登校児童生徒数は9年連続で増加し、過去最多です) 

 

 



→ 知立小学校創立150周年記念企画イベント
(知小PTAとおやじの会の共同企画による水かけパーティのお手伝いに出掛けました。

 スタッフの皆さんの準備は余念がなく、盛大に開催されました。

 炎天下の水かけ競技は白熱し、子どもたちに負けじと保護者の皆さんが真剣になっているのが印象的でした。

 スーパーボールすくいや輪投げなどのゲーム、ホットドックやかき氷などの飲食の盛況で、スタッフの皆さんの連携は流石にお手の物でした。

 終盤、上空に雲が立ち込め、遠方では雷が轟き、小雨が降り出す中、最終イベントである花火に点火されると、煌びやかな火花が上空に舞い上がっては散り、詰めかけた皆さんは一様に歓声を上げていました)

 

 

 

 

 

 



*8/27 愛知教育大学同窓会三河地区会定期総会
(愛教同三河地区会の総会に出席しました。

 コロナ禍の影響にて4年ぶりの開催となった令和5年度表彰において、知立市から、米寿表彰:近藤利夫先生、喜寿表彰:永田久枝先生、永年表彰:浅田智子先生、角谷諭先生、中堅表彰:岡田薫子先生が受賞されました。

 学校を取り巻く環境が著しく変転する中で、子どもたちの健やかな成長を導く先生方の献身的な取組には心から敬意を表します。

 なお、業務の適正化、働き方改革、勤務環境整備の支援など、繁忙を極める先生方の処遇の改善に力を尽くしていきたいと思います)

 



 

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