※6/29は内藤魯一の命日(明治44年(1911年)64歳没)でした。

 毎年この時期になると、魯一の墓所のある龍江寺(刈谷市)に出向きます。
 今年も、墓前にて手を合わせてきました。

 板垣死すとも自由は死せず。

 自由民権運動を推し進め、後に大隈重信とともに日本史上初の政党内閣を組織した板垣退助が、岐阜で演説した直後に暴漢(相原尚褧)に襲われた際に叫んだとして有名な名文句ですが、その暴漢を投げ飛ばして板垣を救ったのが魯一でした。

 魯一は、幕末の弘化3年(1846年)、陸奥福島藩の家老の長男として生まれます。

 戊辰戦争が始まると、福島藩は新政府軍と戦うことになりますが、魯一はその方針に異議を唱え、脱藩します。

 そして、新政府軍に対して謝罪と降伏を申し込み、直後に福島藩に戻って方針を転じさせると、更に、新政府軍に対して福島藩への処罰減免の働き掛けを行い、そのおかげもあって、福島藩は藩主の交代と減封のみで収められることとなります。

 その後、家督を継いだ新藩主は、三河国内にあった福島藩飛び地(現在の知立市、刈谷市、安城市、豊田市に跨がる地域)に移封され、明治2年(1869年)に重原藩を立藩すると、魯一も重原藩に移り住み、大参事に就任します。

 以後、魯一は藩政改革に取り組みますが、他方で、廃藩置県を予見(重原藩は廃藩置県後、重原県となるが、後に、愛知県に統合される)する中で、藩士たちの経済的自立のため、山林や原野を開墾して分配し、茶や桑の栽培を行うよう指導(茶園などはその後、魯一も関わった明治用水が開削されると、水田に転換される)しました。

 明治維新後の明治12年(1879年)、魯一は旧重原藩士や豪農たちとともに三河交親社を設立し、翌年には、拡大改組して愛知県交親社を設立します。

 県下の自由民権運動の指導者として活躍し、三河板垣と呼ばれた魯一は、後に自由党(板垣退助を中心に結成された日本史上最初の全国政党)の結党に関わって幹事に選出されると、大日本国憲法草案を起草しました。

 明治23年(1890年)の第1回衆議院議員総選挙から、第4回に至る選挙にいずれも出馬しますが、落選。
 その後、愛知県議会議員に当選すると議長を4期に渡って務め、明治用水の整備や名古屋港の築港に力を注ぎました。

 明治38年(1905年)には、衆議院議員補欠選挙に立候補して当選、第9回衆議院議員総選挙でも再選されますが、明治44年(1911年)に現職のまま、自宅で亡くなりました。

 激動(幕末、明治維新)の時代に、波乱万丈な人生(脱藩、移封、大参事、重原村議会議長、結社(自由民権運動)、結党(自由党)、加波山事件軽禁固刑、衆議院議員選挙落選、愛知県議会議長4期、教科書疑獄事件懲役刑、衆議院議員2期(立憲政友会(伊藤博文が初代総裁を務めた政党))など)を懸命に生きた魯一の宿願に思いを馳せると、おのずと気骨と気魄が奮い立ち、氏に恥じることのないよう、我が職責を全うしなければならぬとの決意が固くなります。

 

 



*6/28 知立市表彰式
(市に貢献された人や特に功績が顕著な人などに対し、その功績を称え、市政功労者表彰・一般表彰・感謝状の贈呈がなされました。

 なお、受賞された皆さんについては毎年、広報ちりゅうにて掲載されます。

 受賞者の皆さんには心から敬意を表し、感謝申し上げます。

 直接、壇上から敬意と謝意を申し上げたかったのですが、残念ながら、祝辞を述べる機会はありませんでした)

 

 



→ 衣浦ポートアイランド廃棄物最終処分場確保促進協議会
(衣浦ポートアイランド第1期工事のうち、第3工区において整備された廃棄物最終処分場では、知立市を含む10市8町から発生する約55万人分の一般廃棄物および産業廃棄物(約100万㎥)の受入れを行っていましたが、平成23年2月をもって終了しています。

 衣浦ポートアイランド廃棄物最終処分場の第2期建設計画については、愛知県の衣浦港港湾計画書に位置付けられており、その具体的な促進を図ることが求められています。

 また、衣浦港は、石炭、穀物などのバルク貨物を主に取り扱う物流・生産活動を支える工業港として、重要な役割を果たしており、港奥部に混在するバルク貨物の集約化や、大型化する船舶に対応するとともに、大規模地震時における海上の緊急物資受入拠点としての役割を担うため、衣浦ポートアイランドを物流の中核拠点として早期に整備するための検討を進める必要があります。

 引き続き、県ならびに国当局に対し、働きかけを強めてまいります)

 

 



*6/29 建設委員会
(私からは、「知立駅付近連続立体交差事業ほか」について取り上げ、質疑しました。

 主な内容は以下のとおり。

 ◎昭和48年以来、愛知県は事業者として、連続立体交差事業を県下各地で施行してきたが、その中でも、知立連立の事業規模は最も大きく、事業費も最も高い事業である。
 また、知立連立は、リニア開業を見据えて、名古屋駅から名鉄本線~三河線により豊田市駅に至る区間を、三河線の複線化・直通運転によって速達化(時間短縮)する重要な事業でもある。
 なお、名古屋本線の県道安城知立線より西側(名古屋寄り)と三河線を1期、県道安城知立線より東側(豊橋寄り)を2期とする二段階施工により事業を行うこととしている。

 ◎これまでの進捗状況の概略については…
 平成24年度に名古屋本線の仮線工事に着手、平成30年2月に名古屋本線と知立駅全てのホームを仮線に切り替えた(南改札口の供用開始を含む)。
 ① 現在、名古屋本線では、知立駅部も含めて鉄道の高架本体工事が最盛期。
 なお、今年3月に、名古屋本線のうち、豊橋方面の線路を仮線から高架本線へ切り替え済み。
 ② 三河線豊田方面では、令和4年から仮線工事に着手。
 ③ 三河線碧南方面では、令和4年度から仮線工事と名古屋本線に接続する高架本体部分の工事に着手。

 ◎また、今後の見込みについては…
 令和3年9月、名古屋鉄道と共同で残期間における残工事の精査を行った結果、事業完了が当初の令和5年度から5年遅れ、令和10年度となることが判明している。

 ◎これまでの事業効果については…
 豊橋方面が高架上に切り替わったことにより、知立駅東側直近の踏切では、ピーク時の遮断時間が1時間当たり47分から9分減少して38分となり、遮断時間が40分以上の、いわゆる開かずの踏切の状態が解消できた。

 ◎今後の事業進捗の見込みについては…
 ①三河線の豊田方面では、現在、仮線工事と三河知立駅を豊田市側へ約900メートル移設する工事を進めており、今年度中には、現在の線路を仮線へ切り替えるとともに、移設駅を開業する予定。
 また、②碧南方面では、今年度より全線に亘り仮線工事に着手していく予定。
 仮線への切り替え後、高架構造物工事を進め、③令和9年度には三河線を全て高架線へ切り替え、その後、側道と交差道路の整備を行い、令和10年度の事業完了を予定。
 なお、④令和7年度には名古屋本線名古屋方面の線路も高架本線へ切り替え予定。

 ◎今後の事業効果の発現については…
 ① 令和7年度に、名古屋本線における踏切による交通阻害は消滅する。
 ② 令和9年度に、全ての踏切を除却することとなる。

 ◎全体事業費については…
 令和3年9月、今後の見込みと併せて精査を行った結果、これまでの610億円から182億円増え、792億円となることが判明している。

 ◎本事業に要する費用については…
 総額約792億円であり、このうち名鉄は新たに高架下を貸し付けできる等の受益相当額として約128億円を負担し、残りの約664億円のうち、国が約361億円、県が約178億円、市が約125億円を負担する。
 なお、本県の連立事業では、国の補助金を除いた、いわゆる裏負担分を県と市で1対1の割合で負担することとしている。
 そうした中、①今回(令和3年9月)、1)知立駅の(名古屋本線と三河線の)乗換階と三河線直通機能(渡り線)で3億円、2)三河線(豊田方面と碧南方面の)複線化部分で11億円、計14億円について、知立市の負担を県が肩代わりすることとした。
 これまでに、②先回(平成25年5月)、県が知立市の負担を肩代わりして11億円の知立市負担額の軽減を図ったことから、県による肩代わり額は、累計25億円となった。
 なお、旧民主党政権による社会資本整備総合交付金制度の創設(平成22年4月)に伴い、事業費の国費率を50%から55%に引き上げた結果、1)工事費で14億円、2)事務費で2億円、計16億円の知立市負担額の軽減が図られ、これまでの県による肩代わり分累計25億円と併せると、知立市負担の軽減額は合計41億円となった。

 〇今後、再び、①公共工事設計労務単価、および②資材単価の上昇、ならびに、③工期の延伸が懸念されることから、名鉄とともに工期短縮とコスト縮減に努め、また、かねてより知立市が県市負担割合の見直しを要望していることに鑑み、とりわけ、知立市負担額の軽減を図ることに努めるとともに、完成に向け着実に工事進捗を図るよう、県に対して要望しました。

 ◎次に、知立連立で生み出される高架下の有効活用については…
 知立駅周辺の将来像の策定のための官民連携した組織として、街並みデザインプロジェクトやエリアプラットフォームなどが構成され、様々な意見やアイデアが出されている。

 連立事業で生み出される高架下の土地については、駅舎や道路などを除いた面積の15%までを固定資産税等相当額で地方公共団体が利用でき、設置できる施設は、駐輪場や公園など利益を伴わないものに限られる。
 また、地方公共団体が15%を超えて使用したい場合には、鉄道事業者と協議の上、有償で使用することも可能である。
 地方公共団体が利用する部分以外は鉄道事業者が利用でき、飲食店やスーパー、駐車場などで商業利用される事例が見受けられる。
 知立連立では、まずは公共施設としての利用を検討するための県・市・名鉄による作業部会を令和4年11月に設置し、検討を進めている。

 なお、名鉄は、グループ中期経営計画において、主要駅に商業施設「μPLAT(ミュープラット)」を展開することとしており、知立駅もこのカテゴリーに含まれるものと承知している。

 〇地元経済界からは、高架下利用に関して、知立駅周辺の賑わいの創出に資するものとなることが期待されており、知立市に対し、具体的な提言がなされていることから、その実現に向けた官民一体となった取組の進化を率先して図るよう、県に対して要望しました。
 
 ◎続いて、知立駅の高架下を南北に貫く、幅員30メートルの都市計画道路 知立南北線に関して…
 地元経済界からは、知立駅周辺エリアの魅力向上に資するバスターミナルの整備が提言されている。

 知立南北線のうち、①鉄道より北側の区間は、現在、知立市が事業者として事業中の知立駅周辺土地区画整理事業と今年度事業化予定の知立市による街路事業で整備される。
 また、②鉄道より南側の区間については、今後、知立市が事業者として事業化予定の知立駅南土地区画整理事業と愛知県の街路事業で整備する予定。
 ①県として、知立駅周辺土地区画整理事業区域内の知立南北線の整備に当たっては、将来道路管理者として、整備費の一部を支援している。
 ②今後も、県として、知立南北線の全線供用に向け、知立駅南土地区画整理事業が速やかに事業化できるよう、事業計画策定などの機会を捉え、市への助言など支援を行う。

 ◎なお、知立市が事業者の①知立駅南土地区画整理事業と同様に、②駅北西新地地区再開発事業については、事業計画中としているものの、事業着手の見込み時期が再三繰り延べされており、現在も整備内容や着手時期を含めて、具体的な計画が未確定である。

 〇事程左様に、具体的な計画が決まっていない、③ 駅前広場(ロータリー)や、先述の④知立南北線のバスターミナルに関して、地元経済界からの知立市に対する提言実現に当たっては、一義的に事業者である市の責任において現行の都市計画を変更(事業計画を決定)する必要があるので、その際の適切な助言や支援を積極的に図るよう、県に対して要望しました)

 

 

 



→ 補正予算追加編成
(5月臨時愛知県議会に提案予定の補正予算案の追加分について財政当局から報告を受けました。

 2023年度6月補正予算は、今回の追加分51億5,711万余円を加えて、総額73億2,996万余円となります。

〇主な補正内容は以下のとおり。

 1)土木施設災害復旧費:3,005,000千円(外に債務負担行為 1,759,800千円)

 2)土木施設災害関連事業費:881,000千円

 3)流域水道建設事業費:債務負担行為 425,400千円

 4)農地施設災害復旧費:611,501千円

 5)災害林道復旧費:129,925千円

 6)災害荒廃地復旧費:339,950千円

 7)農林水産共同利用施設災害復旧費:66,360千円

 8)県立福祉施設災害復旧費:91,728千円

 9)社会福祉施設災害復旧費補助金:66,401千円

 今回の補正予算は、6/2に発生した豪雨による災害に対する迅速な応急復旧を目的とした内容ですが、今後も切れ目ない支援を行ってまいります)

*6/30 PRE-STATION Ai
(愛知県が2024年10月オープンの「STATION Ai」の開業前の支援拠点として、2020年1月に開設したスタートアップ支援拠点に出掛け、コミュニティマネージャーと意見交換してきました。

 ここはいつ来ても活気に満ちており、入居するスタートアップの皆さんは年間を通して、担当マネージャーからメンタリングなどの支援や勉強会、マッチングの機会の提供など、さまざまな支援を受けながら、さらなる高みへと日々精進されており、成長過程を確認するたび、元気や勇気をもらうことができます。

 入居するスタートアップの現状のレクを受け、課題と対策について、有意義なディスカッションができました。

 さらなる支援を企て、ユニコーン企業が輩出できるよう、全力で支援していきます)

 



→ レザン乃会展
(先に紹介した乃村先生が主宰する絵画教室の作品展に出掛けました。

 油彩、日本画、水彩アクリル、パステルデッサン、水墨画など、個性豊かな作品群をゆっくり見て回ることができました。

 馴染みの生徒さんとの会話が盛り上がり、時間を忘れてしましいました)

 



*7/1 茅の輪くぐり
(「夏越の大祓」と呼ばれ、本格的な夏を前に、罪やけがれをはらって心身を清め、病や災厄に遭うことなく、ひと夏を無事に越すことができるようにと祈る伝統的な行事です。

 この「夏越祓」に用いられるのが、6月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」です。
 水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁されたお菓子ですが、上部にある小豆(まめ)は悪魔払い(魔滅=まめ)の意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。

 現代では、梅雨時期に増え始める6月病、7月病に注意が必要であり、気付かないうちにストレスや疲労を溜め込み、心や体に不調をきたすことがあることから、ストレス要因から離れ、心身を回復させる休息が大切です)

 

 

→ 三河龍馬会総会・講演会
(三河龍馬会は、全国龍馬社中という全国組織の中で188番目に発足した会です。
(愛知県では3番目、三河では最初)

 当日は、総会に続いて、「龍馬はそんなタマじゃない」と題して、京都国立博物館学芸部特任研究員の宮川禎一氏による講演会に出席しました。

 「歴史の評価には必ず、評価する側の人間のレベルや価値観が反映している」など、宮川節が炸裂し、鋭く面白い講演でした。

 ちなみに、宮川先生著「再考 寺田屋事件と薩長同盟」を読めば、伏見寺田屋で襲われた龍馬は何を企んでいたのか、先生の見立てを詳しく知ることができます)

 

 



→ 知立駅付近連続立体交差事業三河線碧南方面仮線工事に関する説明会
(三河線碧南方面全線にわたって仮線工事に着手するにあたり、近隣住民の皆さんに向けた説明会が開催され、参加しました。

 ①事業の概要、②仮線工事の内容、③仮線時の周辺道路の交通規制などについて、質疑応答が行われました。

 参加された住民の皆さんからいくつかの質問が出されましたが、いずれも重要な指摘ですので、今後の対策をフォローしていきたいと思います)

 

 


 
*7/2 ソフトバレーボール大会
(ソフトとは名ばかりで、ハードな試合展開にいつも驚かされます。
 
 チームワークの良さは日頃の練習を通じたコミニュケーションの良さに比例します。

 奇しくも、知立市の政治・行政に足りないところだと実感しました)

 

 



→ 知立の山車文楽とからくり保存会公演
(2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された「知立の山車文楽とからくり」。

 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター名誉教授の後藤静夫先生の含蓄のある解説を幕間に挟みながら、①山町人形連による「艶容女舞衣」、②中新町人形連による「二人三番叟」、③本町人形連による「伊達娘恋緋鹿子」、④西町唐繰師による「平治合戦」、⑤宝町人形連による「傾城阿波の鳴戸」が、満場の観客が見守る中、生き生きと上演されました。

 各演目の内容説明を詳しく聞くことができ、改めて親しみを深めることができました。

 山車の上の人形浄瑠璃やからくり人形芝居は全国でも珍しく、270年程前から続く貴重な文化ですが、戦後に一度途絶えてしまったこともあり、その伝統の継承に保存会の皆さんが現在尽力されています。

 何事も当事者意識が重要であり、わが故郷の文化を自ら守るという思いを皆さんと共有したいと思います)

 

中新町人形連

 


本町人形連

 

 

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