※明治用水頭首工(豊田市水源町)の漏水事故により、農業用水の取水機能が不足する中、抜本的な対策の見通しが立たない状況にあります。

 

 そこで愛知県として、受益地域の中小河川や排水路から応急的に農業用水を確保する取組を支援(設置するポンプは県保有ポンプを活用、補助率は県費100%以内)することとしました。
 

 ・補助対象事業

  ①用水確保のための施設費(応急ポンプの設置および撤去に必要な経費)

  ②応急ポンプの運転に必要な経費

 

 なお、明治用水土地改良区の事務所内に愛知県詰所を臨時設置し、県職員による技術的支援など、農業用水の確保に取り組んでいます。

 

 また、必要水量の確保が困難な状況が長期化した場合、明治用水頭首工の受益地域にとどまらず、県内の広範囲に影響が及ぶことが懸念されることから、愛知県は5/23、「明治用水頭首工の漏水に伴う愛知県西三河地域用水確保対策本部」を設置しました)

 

 

*5/25 知立市商工会通常総代会

(地元経済界の皆さんが一堂に会して情報交換のできる貴重な機会である商工会総代会に出席しました。

 

 かねてから、中心市街地の活性化のため、県事業の知立駅周辺連続立体交差事業を構想段階からその推進役として尽力されてきた商工会さんでは、歴代会長OBが連立事業促進期成同盟会の会長を務め、国や県に要望活動を行ってくださっていました。

 

 その期成同盟会が解散に至った経緯については、当事者以外で知る人は少ないのですが、実のところ当時、市長ら(元市議など)が同盟会長を

挿げ替えようと画策したことから同盟会内部が分裂し、不和が生じたことが発端でした。

 市発展に必須の連立事業において重要な役割を担い、大きな功績を挙げてこられた同盟会の会長人事における裏工作は結果として失敗に終わりましたが、生じた軋轢によって機能不全に陥った同盟会は、解散の憂き目にあいました。

 

 その後も市長ら(市議の一部など)は、今度は商工会長を挿げ替えようと画策しましたが、これも失敗。その時の総代会での来賓祝辞において市長が述べたのは、(敵愾心をあらわにした、)祝辞とは正反対のものでした。

 市発展に資する中心市街地の活性化と市内商工業の振興に寄与する政策を市に提言し続けてこられた商工会の会長人事における裏工作は、市と商工会の間に大きな溝を生じさせました。

 

 なお、商工会さんによる提言は今に至り、鉄道高架下や駅前空間の有効利用に関するもののうち、駅前マルシェの開催やバスターミナルの設置、地域消費の下支えに関するもののうち、プレミアム付商品券の発行などとして結実しつつあります。

 

 当日の総代会において私からは、県が進めてきた知立駅付近連続立体交差事業における現状の課題と完成までの予定に加え、駅周辺の有効活用による賑わいや楽しみの創出に向け、連立事業で県と協定を結ぶ名古屋鉄道などのステークホルダーとの緊密な連携と相互協力によるまちづくりの重要性についてお話ししました。

 

 引続き、市には、駅南区画整理事業の未着手と知立南北線の未整備、駅前市営駐車場を含む西新地地区の再開発事業における地権者の合意形成の不手際など山積する課題への迅速かつ適切な対応を求めるとともに、商工会をはじめとする経済界や、県と名古屋鉄道などのステークホルダーとの協議体制の整備による柔軟な意思疎通を強く求めたいと思います。 

 

 また、長い歴史(明治39年に任意団体として活動開始)に及んで地域の絆を紡いできた商工会さんには、知立市を本当に住みよいまちにするための重要なパートナーとして、更なる力添えを期待いたします)

 

 

 

*5/26 明治用水対策本部第1回会議

(知事が外遊から帰国したことを受け、第1回目の明治用水漏水事故の対策会議が開催されました。

 

 5/17の発災以来、古本副知事が各局を陣頭指揮し、初動対応に当たってきましたが、発災から1週間が経過し、なお、影響が長期に及ぶことに鑑みて、開催に至ったものです。

 

 現在、農業用水、工業用水への対応として、国(東海農政局)の仮設ポンプによる取水が行われていますが、農業用水では5/25の1,700ヘクタールを皮切りに順次試験通水が始まっており、工業用水では通常の使用水量の3割程度で受水を再開できています。

 

 また、水道用水については、断水などの被害は出ていません。

 

 今後さらに多くの水量が必要になるため、愛知県もあらゆる手立てを講じる方針です)

 

*5/27 臨時愛知県議会

(5月臨時会が開催されました。

 

 既報のとおり、提出された補正予算案=一般会計145億2,181万余円1件、並びにその他の議案3件の計4件について、可決・承認しました。

 

 所属する福祉医療員会に付託された議案審議では、自宅療養者の増加に伴う配食サービスに要する経費の増額補正に関連して、①配食サービスの利用申込を自ら行うシステムを運用開始すること、②食事内容は複数種類から選択可能とするよう検討することについて、当局から答弁がありました。

 

 ちなみに、これまで、愛知県内(名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市及び豊田市を除く)に在住する新型コロナ感染症の無症状者または軽症者で自宅療養をする方のうち、食事の提供を希望する方は、(対象となる方への)保健所からの連絡を待つ必要があり、提供される食事内容は1種類でした。

 

 さて、当臨時会では、新年度人事を決定しました。

 

 小職の委員会所属は、①経済労働委員会、②安全・安心対策特別委員会と決まりました。

 

 なお、所管する事業内容は以下のとおりです。

 

 ①経済産業労働委員会

  1. 中小企業の振興、次世代産業の育成および産業交流の促進

  2. 労働者福祉の向上、職業能力開発の推進および雇用対策

  3. 観光振興および国際会議等の誘致

  4. 水道事業および工業用水事業

  5. 用地造成事業

 以上、経済産業局、労働局、観光コンベンション局、企業庁および労働委員会の行政運営に関すること

 

 ②安全・安心対策特別委員会

  1. 交通指導取締りおよび交通安全施設の整備

  2. 防犯対策の推進

  3. 警察の組織および運営

  4. 青少年の健全育成

 以上、県警本部の行政運営ならびに県民文化局のうち交通安全および防犯対策に関すること

 

 なお、早速、6/15からの6月定例県議会では、委員会審議において、小職が考える中小企業の強靭化施策を具体的に提案し、中小企業の支援について深掘りして議論したいと思います)

 

 

 

*5/28 チエキタヨイチ

(知立駅北発展会が主催する一夜限りの夜市イベントに出掛けました。

 

 知立駅仮駅舎には多くの人々が行き交い、駅舎近くに設置された会場にも、コロナ禍で遠のいた交流の機会を楽しみにした大勢の人々で早くから賑わっていました。

 

 100年に一度のまちづくりと称する駅周辺の再開発によって、街並みはきれいになりつつありますが、かつての麗人街のように、市民にこよなく愛される集い場の大切さを痛感しました)

 

 

 

*5/29 知立市身体障害者福祉協議会定期総会

(身障会の皆さんの総会に出席しました。

 

 コロナ禍によってこの間、年間行事が中止を余儀なくされ、なかなかお会いする機会に恵まれませんでしたので、出席された皆さんとは積もる話に花が咲きました。

 

 愛知県では、2015年に「障害者差別解消推進条例」を制定しています。

 

 その基本理念は、全ての障害のある方が、①社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されること、②可能な限り、どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され、地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと、③障害についての知識および理解を深める必要があること、④県、県民、事業者および市町村他が各々の役割を果たすこととしており、そのために、不当な差別的取扱いを禁止し、合理的配慮を提供するよう定めています。

 

 しかしながら、現実社会では、車いすの方が利用できないトイレ(物理的)、盲導犬を連れていると利用できないレストラン(制度的)、駅内におけるアナウンス情報が分からない(文化情報面)、車いす用駐車スペースでの迷惑駐車(意識上)に遭遇する場面が少なくなく、これらは、障害のある方に対する無理解、無関心、不寛容など心のバリア(壁)から生じているものと考えます。

 

 私からは、こうした現実に鑑み、障害の有無、男女の区別、年齢、人種などに関わらず多様な人々にとって、知立市を本当に住みよいまちにするために、生活環境をデザインするとともに、多様な人を思いやる心のバリアフリーを広げる取組への協力をお願いしました)

 

 

 

→ 知立市水防訓練

(逢妻川右岸堤で行われた訓練を視察しました。

 

 毎年5月に猿渡川と交代で実施されている水防訓練ですが、毎年9月に実施される知立市総合防災訓練と同様に市から情報提供がないのですが、県管理河川での訓練とあって様子を伺いに出掛けました。

 

 逢妻川周辺の住民の皆さんは東海豪雨時に甚大な被害を受けており、近年頻発する局地的なゲリラ豪雨による河川の越水を不安視しておられることから、愛知県では、急激に水位が上がる逢妻橋付近の河川内堆積土を、通年において浚渫して除去しています。

 

 今後も適時、河川巡視を行い、適切な河川管理を行うよう、県当局に働きかけます)

 

 

 

→ かぐら会・からくり人形実演・ひょうたん展示会・拓本展

(花しょうぶまつりで賑わう知立神社境内の神楽殿では、威勢の良い篠笛と太鼓による神楽囃子にのせて巫女舞が披露されました。

 

 可愛らしい巫女さんたちの舞に、暫し時間を忘れて見入りました。

 さぞや稽古を繰り返されたのでしょう、素晴らしい舞と演奏でした。

 

 ちなみに、巫女舞は、神話に登場する技芸の女神「天鈿女命」が舞った舞が始まりと言われています。

 天鈿女命は「天照大御神」が天岩戸に隠れてしまい、世界から日の光を失ってしまった際に岩戸の前で舞を舞い、それに釣られて岩戸から誘い出され、天照大御神が戻ったことで世界に日の光を取り戻すという神話「岩戸隠れ」は有名です。

 

 

 当日の神社の洋間では、知立からくり保存会の皆さんによるからくりも披露されました。

 

 知立からくりは、隔年に開催される知立まつりに曳き出される西町の山車で演じられるもので、今回の演目は「一の谷合戦」でした。

 熊谷直実、熊谷小次郎、岡部六弥太、平山季重の4体の人形が浄瑠璃に合わせて芝居を演じますが、その操り方はすべて糸によるものであり、劇中の桜渡りや変身などのからくり芸は、見事の一言に尽きます。

 

 西町さんは山車蔵の建設も控えておられ、その意気込みとともに、文化財である伝統芸能の継承の難しさを伺うことができました。

 

 

 

 続いて、洋間横にて、ひょうたんと拓本の展示を拝見しました。

 

 瓢箪は、瓢(ユウガオ)の箪(容器)のことを言い、昔は水や酒を入れて腰にぶら下げて使ったり、末広がりの形をしていることから、無病息災や魔除の縁起物として親しまれたそうです。

 

 大小様々な品種があり、長さは5センチ程度から2メートル越えのものまであるそうで、展示品も小ぶり大ぶり様々で細工の凝ったものばかりでした。

 

 

 拓本は、石や金属に彫られた文字や模様を紙に写し取ったものを言い、以前に体験させていただいたことがあるのですが、タンポで墨打ちを行って写し取ります。

 

 愛好家の皆さんは全国に出掛け、各地の石碑などを写し取っていらっしゃるそうです)

 

 

 

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