準動詞というのは、3つあって
不定詞 ・ 分詞 ・ 動名詞
です。これらは、動詞が派生し動詞以外の働きを持つようになったもので、どの準動詞になるかによって働きは異なるが、名詞、形容詞、副詞の働きをする。いわば、動詞のジョブチェンジ。今回はこのうちの不定詞を紹介したいと思います。
ーー不定詞ーー
辞書の見出しにある動詞のように、人称変化も時制変化もない原型の動詞を不定詞といいます。「誰の動作なのか不定、いつの動作なのかも不定」なのが不定詞なのです。フワフワした野郎です。
この不定詞には2種類あります。「to不定詞」と「原型不定詞」です。
ーーto不定詞ーー
to不定詞の「to」がなんなのか、18世紀ごろ多くの文法家が悩んだそうです。起源としては
to = in the direction of ~
という意味の前置詞であり、その後ろに付く不定詞(動詞の原型)は、動詞から作られた名詞だとされた。たとえば「to help」の「help」は動詞じゃなくて、名詞だと考えられていたらしい。
う~ん・・・わかったようなわからないような。まあ、いいか・・・
動詞がto不定詞にジョブチェンジした場合は、
名詞・形容詞・副詞
とオールラウンドな役割をこなせるようになる。だから、英文に頻繁に登場します。動詞本人からしてみれば、かなりいい転職だろうが、日本人としてはいろいろ戸惑って迷惑である。
ーー名詞のto不定詞ーー
to不定詞は名詞句として使うことができます。句というのは前回説明したように、主語+述語という形をとらず、2つ以上の語が合体して、名詞、形容詞、副詞の働きをするものです。
たとえば、「to teach English」は[to][teach][English]という3つの語が合わさって、「英語を教えるということ」という名詞句になり
To teach English is challenging.
(英語を教えるということはやりがいのあるものだ。)
などといった、文章を作ります。
主語がありませんから、「やりがいがある」ということは単なる個人的な見解ではなく、一般的に受け入れられるものだと、話者が考えていることが読み取れます。ですから、to不定詞が主語になる文章は一般論や教訓めいたものなどが多いです。
To live is difficult,but to die is more difficult.
(生きていくのは難しいが、死ぬのはもっと難しい。)
To err is human; to forgive,divine.
(過ちは人の常、許すは神のわざ)
この名詞用法はものすごく長い文になることがあります。
To walk about in a park in a sunny day is good for your health.
(晴れた日に公園のなかを歩きまわるのは、健康にいい。)
こういう場合、わかりにくい文章になるので、形式主語の「it」を最初に置き、to以下を後ろにもっていきます。
It is good for your health to walk about in a park in a sunny day.
「It」がto以下の代理として、主語の位置にあるのがわかると思います。形式主語はとても便利です。
ーー疑問詞+to不定詞ーー
I don't know what to do / where to go./ when to hand in it.
(何をすれば / どこに行けば / いつこれを提出すればいいのかわからない。 )
Have you decided which to buy?
(どっちを買うか、もう決めた?)
She have been studying how to teach English.
(彼女は英語をいかに教えるかということを研究してきた。)
I don't know what to do / where to go./ when to hand in it.
(何をすれば / どこに行けば / いつこれを提出すればいいのかわからない。 )
Have you decided which to buy?
(どっちを買うか、もう決めた?)
She have been studying how to teach English.
(彼女は英語をいかに教えるかということを研究してきた。)
例文の下線部のように、「疑問詞+to不定詞」でひとつの名詞句を作り、他動詞の目的語になっています。
ーー形容詞のto不定詞ーー
名詞のすぐ後ろにto不定詞を置くことで、その名詞を形容することができます。形容の仕方には、名詞がto不定詞の意味上の主語になる場合と、意味上の目的語になる場合があります。後者の意味上の目的語になる場合のほうが、使用頻度は多い。
ー意味上の主語になる場合ー
There was nothing to be seen in a cloudy sky.
Nothing was seen in a cloudy sky.
(曇り空では見えるものはなにもなかった。)
We must make up for a way to stimulate the economy.
A way stimulates the economy.
(経済を活性化させる方法をこしらえなければならない。)
ー意味上の目的語になる場合ー
There's a lot to see in Rome.
we see a lot in Rome.
(ローマには見所がたくさんある。)
He has a trauma to conquer.
He must conquer a trauma.
(彼には乗り越えなければならないトラウマがある。)
ーー副詞の不定詞ーー
副詞の役割を果たし、目的・結果・原因・理由・条件仮定を表します。
ー目的ー
She is working out recently to lose weight.
(彼女はやせるために最近運動をしている。)
We must make stricter laws to stop gun-criminals.
(銃犯罪をとめるために、より厳しい法を作らなければならない。)
ー結果ー
My grandfather lived to be ninety.
(祖父は90歳まで生きた。)
I came home to find that all furniture had been stolen.
(帰宅したら、すべての家具が盗まれていることがわかった。)
ー原因ー
We were all excited to come across with a celebrity.
(ある有名人と出くわして、我々はみな興奮しました。)
I'm very glad to see you.
(あなたと会えて、とてもうれしい。)
ー理由・判断の根拠ー
You must be brave to fight with the big fat cat.
(????と戦うとは、彼は、なんて勇気ある人なんだ。)
ー条件ー
To look at her, you would never guess her age.
(彼女の顔を見ただけでは、年齢の見当もつくまい。)
その2は、明日か明後日にアップします。では ・△・)ノ