恋も仕事も家庭も八方ふさがりだった著者が、”長女”の役割上、家族にXマスケーキを買って帰る。
家族の数からすると明らかに小さすぎるそのケーキをみて『来年はもっと大きいのにしよう』と思いながら、電車内でウタタネをする。
ハタと目が覚めると、ガラ~ンとした車内で、向いの網棚に誰かが置き忘れた、同じ包み紙のケーキ(銀座一流店のもの)に遭遇。
5倍の大きさのソレを見て、一瞬『取り換えようか』と迷った後、結局、そのまま(何もせずに)下車。
大きなケーキを乗せた電車が去っていくホームで、笑いながら『メリークリスマス』とつぶやいたら、不意に涙が溢れた、というよーなお話。
たぶん、その一瞬に自分のジンセーが錯綜して『一体、何やってんだろ、私。』の涙だったんでしょうネ。
なんとも切ない、自嘲的心境に、オレも貰い泣きだ。貰い泣きというより、オーバーラップなのかもネ。
何が切ないのかサッパリワカンナイ?
あんた、感受性が錆びついとんな。恋でもして傷つくといいわ。
日本の皆の衆は、神道も仏教も、Xマスは御馳走?