690.毛髪の夢ノ巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

フランス絵巻き 見知らぬ美容院で『髪の毛を調整してくだされ!』と言ってる夢を見たワ。
先日(現実に)散髪に行って、チョト短く切られすぎた事がトラウマになっているのだ。
ショートになったわけじゃなくて、ワンパターンのボブなんですけど、自分で決めてる定型より1センチ短くなるだけで、小学生みたいになるんですわ。
無闇に若返えりゃいいってもんじゃないのよ。
夢の中の見知らぬ美容師さんにも『アラほんと、滑稽ネ!』と言われ、小学生はさらに傷つくのだった。
ところで。今年は長い間、日本にいたんで、ニースの(行きつけの)美容院に寄ったのは半年近くぶり。店長にすれば、半年も来てないのにロンゲになってない客=ほかの店に浮気したナと思うに違いない。
貞操を疑われるのは無念極まりないですから、問われてもないのに『日本にずっと帰ってたんですわ』と、無実を証明。その途端、クールなエリック氏(店長)が相好を崩し、『どおりで長い間、顔見てないと思ったぁ!!』
仏人はお客に対してアッサリしてますけど、自営業になると『おトクイさん贔屓』は世界共通ダスな。
単価の安い客(=カットだけの私)でも、一旦、馴染みになると、ファミリー扱いをする。愛想のない店長が、とても感じのいい人になるんですわ。
日本の客商売(個人商店)と決定的に違うのは、『バカンスをオカマイなしに取る事』ですけど、閉店期間の無収入や、客が戻ってこない心配より、自分のリフレッシュが最優先。というか、そーゆー文化ダカラ、考えてそうしてるというより、(バカンスは)三度の飯を食うのと同じ事なんヨネ。
日本は変化が目まぐるしい国ですから、オチオチしてると取り残されたり、古き良きものが無残に潰れたりしますよね。そもそも、休暇やシエスタは『怠け者のやる事』というDNAですから、バカンス文化は日本には根づかないですね。
私は、新しいものにスグ飛びついたり、話題のものに群がる日本人感覚は好かんのですけど、日本人DNAは好きザンス。『日本人は仕事しか趣味がない』と言われても、『いちいちバカンスに出てリフレッシュせんといかん仏人より、仕事が趣味やいきがいになる日本人のほうが幸せダ』と言うのです。
万人に理解されなくても。
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