500.ヒステリックな女店主の巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

フィリップ氏の番組 今回はヒステリーな女店主が経営してるレストランの改善編だった。フランス絵巻き ストーリーの展開は置いといて、このオバハン、怒ると、口角がビリビリっと激しく痙攣して、目は般若の如く見開いて、世にも恐しい形相になんねん。ヒステリーは見苦しいネ。でも、ムカついてるくせに、シタリ顔で冷静を装う人も、何かが歪んでるデ。
日本では”怒りはみっともない”という大前提があるんで、ムカついた時でも怒りを抑えて、オトナを装うとかなアカンし、『イヤな奴!』とムカムカしても、それをそのまま口にすると、自分が嫌な奴に思われる危険があるんで、ここでもまたイイ人を装うとかなアカンし、いろんなシーンで複雑な計算が働きすぎヤンネ。そんな胸算用ばっかりやってるから、益々底意地が悪くなったり、妙なところが腹黒かったりするんやろうけど、これは島国民族の宿命かもしれんねぇ。別称、村根性でもいいけど。
仏国大陸には、このオバハンみたいに、怒りがストレートな人はそこらじゅうにおる。それだけに、それが人間的欠陥みたいな大袈裟な受け止め方もされへんネ。怒りムキ出し人間への耐性(免疫)もできてるから、受けるほう(激怒される側)の狼狽度も低い。フィリップさんも、怒りでワナワナと震えるオバハンを前に(=鬼の形相のオバハンを前に)、平然と目を正視して説得してたわ。
日本人は、怒りに対して非常に過敏でビクビクしてるから、まず『相手の怒りを鎮める為に、①怒りをすべて吐き出せる、②一切反論しない事etc』みたいなマニュアル(学習的拠り所)が必要やんな。このハウツーを、またクソマジメに100%実行したりすんねんけど、フランス人にはそういう小細工はなくて、人間同士がバーンとぶつかりあうんよねぇ。原始的で野性味溢れとーやろ。勿論、怒りをコントロールできへんっていう意味では野卑ですけど、皆がデキタ人になりすまして、腹の探り合いをやってんのも、気味が悪いヨネ。ちなみに、このオバハン店主、心根は悪い人ではないヨ。←番組見ててわかった。
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