フィリップ氏の番組
今回はヒステリーな女店主が経営してるレストランの改善編だった。
ストーリーの展開は置いといて、このオバハン、怒ると、口角がビリビリっと激しく痙攣して、目は般若の如く見開いて、世にも恐しい形相になんねん。ヒステリーは見苦しいネ。でも、ムカついてるくせに、シタリ顔で冷静を装う人も、何かが歪んでるデ。
日本では”怒りはみっともない”という大前提があるんで、ムカついた時でも怒りを抑えて、オトナを装うとかなアカンし、『イヤな奴!』とムカムカしても、それをそのまま口にすると、自分が嫌な奴に思われる危険があるんで、ここでもまたイイ人を装うとかなアカンし、いろんなシーンで複雑な計算が働きすぎヤンネ。そんな胸算用ばっかりやってるから、益々底意地が悪くなったり、妙なところが腹黒かったりするんやろうけど、これは島国民族の宿命かもしれんねぇ。別称、村根性でもいいけど。
仏国大陸には、このオバハンみたいに、怒りがストレートな人はそこらじゅうにおる。それだけに、それが人間的欠陥みたいな大袈裟な受け止め方もされへんネ。怒りムキ出し人間への耐性(免疫)もできてるから、受けるほう(激怒される側)の狼狽度も低い。フィリップさんも、怒りでワナワナと震えるオバハンを前に(=鬼の形相のオバハンを前に)、平然と目を正視して説得してたわ。