125.シンクロ回想篇の巻 | フランス絵巻き

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南仏コートダジュール・画家よんじょう

先日のシンクロニシティhttp://ameblo.jp/franco-japonais1/entry-10627491040.htmlで、5ケ月も前の事を思い出した。

ウチの犬(故人)は、道に落ちてる鳩のエサまで奪って食うほどイヤシかったが、晩年は、病気の進行で体力も食欲も衰え、最期の数週間は、プリンと、なぜか”ペティオのビーフジャーキー”しか口にしなくなった。フランスで売ってる似たような商品を与えてもダメで、人間用の旨い肉も全くダメ、唯一ペティオのソレしか受け付けんかった。
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ヤムヲエズ、日本の実家に「ペティオのジャーキーを大至急送ってもらえんか。郵便局にEMSの専用封筒があるので、それを使えば早く着く思う」と恐縮依頼。数日後、無事到着。
が、ジャーキー3袋も入ってるわりには封筒がペッタンコ、と思いきや、パリの税関でガムテープ修正が施されていた。運送中の衝撃で封筒の一部が破れた模様。EMS封筒は大変頑丈にできとりますが、こういう事もある。
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開封してみますと、よりによって、肝心のジャーキーが1袋も入って無い。封筒が破れた時点で抜け落ちたのだ。中身は、日本の文庫本~5冊送付のうちの3冊~と、お菓子だけが入っていた。
注:フランスでは、荷物の紛失や盗難は『よくあること』ですが、さすがに”犬用ジャーキー”だけを盗む泥棒は考えにくい。一緒に抜け落ちた2冊の古本も、フランスにおいては何の値打ちもないものです。(著者に失敬か)
シバシ呆然としながら、嫌な予感がした。「ジャーキーはもう不要になるよ」という”お告げ”が聞こえたのだ。
果たして、その3日後、イヌは死んだ。
『偶然』には貴重なメッセージが含まれているラシイが、どんだけ発信されても、自分に不都合な事は聞きたくないですヨネ。この時も必死で、実家に「店にあるジャーキーを、あるだけ送ってほしい!」と追加発注してもーた。
死後届いた大量のジャーキーは、底無しに虚しかった。
余談ですが(いうかブログそのものが余談やけど)、死んだ当日、犬は昼前から頗る元気で食欲もあり、死ぬ予兆は皆無。むしろ、このまま数年生き延びるんちゃかーいうほどの快復ぶりにみえたスヨ。(その晩ノ9時に急逝)
それまでは「とうとう、その日か」と、覚悟で目を腫らした日が何度となくあったのに、そーゆー日には死なんネぇ。
フランス絵巻き最期
の晩餐~死ぬ数時間前に犬が食べてくれたもの~は、私の手作りアイスでした!これが死因か。