27.フランスジンの死生観(?)ノ巻 | フランス絵巻き

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南仏コートダジュール・画家よんじょう

フランス絵巻き またもや、お犬の話で恐縮。
同じマンション住民の、同じ犬種のイヌ君(2歳年上)が、ウチの犬の死後10日目に死んだラシイ。
た・だ・し、そのイヌ君は”安楽死”。
イヌの寿命を意識するようになって気づいた事デスガ、コチラの人は(獣医も飼い主も)、安楽死を積極的に考えるほうが多い。
正確な統計は知らんが、『苦しむペットに安楽死を考えますか?』のアンケートに、英国では「ハイ」が9割近く、日本は「いいえ」が9割近く、というのを見たことがあります。仏国も英国と似たよーな結果が出るダロウ。
実際、ウチの犬が苦しんでおった頃、罹りつけの獣医に「なんで連れてこないの?!(=なんで苦しいまま放置スルノ。死なせてあげるのに、のニュアンスで)」言われたヨ。二度と連れて行かれへん。
ちなみに先日、その獣医に尋ねたところ、このセンセの診療所では、安楽死の数は1ケ月平均2匹で、1年で25匹前後だそうな。この数が多いのか少ないのかはワカラン。
愛犬が苦しむ姿を見るのは犬以上に苦しいのは事実で、私も「そんなに苦しむんなら一刻も早くラクになってくれぇ!」と願う瞬間は何度もあったケレド、生き物の生命というのは実にフシギで、ギリギリで死の淵を彷徨ってるようにみえたもんでも、数日後には安定して元気を取り戻しているというような(予想不可の)好展開をみせることがよくあります。
フランス絵巻きこうなると、人間が勝手に判断して、苦しんでる時点で安楽死させるのはチョト早計カモネ。
しかし、愛情の量は同じだからして、裁けるような話ではありまへん。
もそも、イヌに聞いてみんと、死にたいか生きたいかはワカランよねえ。人間のキモチを何もかもそのままイヌに当て嵌めるんは、イヌが迷惑だ。
※痛みは、医学のチカラで出来るだけ緩和してやりたいけど、寿命の調節までせんでええように思うネ。早かれ遅かれ必ず死ぬんやから、そない急いでどーすんの?という気もシマス。