リラックス、という言葉を辿ると様々な意味がありますが
ここでは休養、娯楽、弛緩などを意味する英語ということで捉えて行きます。
これら休養、娯楽、弛緩などは体だけではなかなかそこに行き着くことはできませんし、心身共に休養、娯楽、弛緩すること、を指すのかな、と思います。
似た響き、似た様な場面で使われる言葉にリフレッシュという言葉がありますね。
「リ・フレッシュ」ということで回復、回復させる、という意味です。
また、似た言葉でリラクゼーションという言葉もありこれも聞きなれた言葉であると思います。
リラクゼーションは「解放された。解き放たれた状態にある。」という状態を指しています。
ちなみにリラクゼーションは英語ではなく和製英語なんだそうです。濁音を取ってリラクセーションと言うと英語に近い語感なのだそうで。
と言うベースを知りながら現代人である私たちが求めるのはリラックスして、リラクゼーションされるそしてリフレッシュに至る、という感じでしょうか。
普段忙しく自分の時間のない人ほどこれを必要としているし、でもなかなかそんな時間は取れないという人も多くいるでしょう。
私の頭にも「従来スタイルの自営業の人」や小さなお子さんの兄弟を抱えたお母さんなどが浮かんで来ます。
忙しいままに放置しておくとその疲れやストレスが時間をかけても取れなく凝り固まってしまいます。経験のある方も多いでしょう。
凝り固まった疲れやストレスを解放させるにはその分より多くの時間やお金までかかって来てしまいます。
「わかっちゃいるけどなかなかできない」かもしれませんがその凝り固まりが大きくなる手前に日々の中でリラックス、こりほぐしして行きたいですよね(私も理想!!)
さてそんな現代生活にはつきまとうリラックス、リラクゼーションという言葉に関連した雑貨は今では沢山ありますが、それらが「新しいもの」として大挙して出て来たのは90年代後半からだったでしょうか。
それまでは温泉土産品のような肩たたき棒や木製やゴム製などのマッサージ玉、足裏マッサージの竹ぶみ板のような「使うと結構いいんだけどw友達来る時隠しておきたいもの第1位」的な笑われているグッズでありました。これまじで。
リラクゼーション雑貨にはどんなものがあるでしょうか。
肩たたきやマッサージなどのマッサージグッズ、足の5本指を開くことでリフレッシュを求める5本指ルームシューズ、だらっと寄りかかれるビーズクッション、アロマオイル、インセンス(お香)マイナスイオン排出と言われる備長炭
などのインテリア雑貨
お風呂の時間を長く取って楽しむ、バスマッサージグッズ、バスピロー、風呂用CDプレイヤー、MD(!!)プレイヤー、入浴剤、エステ効果のあるソープ
などのバスグッズ
抱き枕、アロマピロー、アイピロー、心地良い眠りを誘う睡眠用パフューム、
などの寝具雑貨
ドーナツクッションや腰専用クッション、U字クッション、パソコンキーボードの手前に置くレストクッションなどステーショナリーに付随するクッション
履くときにリフレッシュ効果が期待できるストッキング(グレープフルーツの香りのビーズを繊維に付着させたもの)、抗菌防臭のお茶のカテキン効果が期待されるタオルやパジャマ、備長炭を練りこんだタオルやシーツ、接触冷感の効果があるキシリトールや竹の繊維を使った寝具や衣類、
という様な繊維製品
ハーブティーやサプリメントの様な体に取り入れるもの。
以前の土産品の様なものでなく新しい時代の技術が反映されたグッズがたくさん作られたのです。
90年代頭がバブル崩壊の時期ですが10年近く経って人々の生活スタイルも大分変わりました。
今2020年代に突入すると90年代後半なんて全然今より裕福だったなぁと振り返りますが
それまでとんでもなく贅沢三昧していた訳ですからバブル崩壊から徐々に海外旅行が減ったりブランド志向が減ったり外食が減ったり・・・様々な贅沢を控えて行きました。
そのくらいの時期から「ホームエステ」なんて言葉も出て来て今まで外でやっていたことをうちでやる、自分でやる。という事柄やリラクゼーション雑貨も様々なものが出現しギフトとしても喜ばれました。
今ではもう見ても普通と思うまでに浸透したリラクゼーション雑貨ですが当時は「もう友達が来ても隠さなくていい!」という見出しで雑誌やTV番組に取り上げられていました。それだけ斬新だったんですね。
そうしたグッズの中でも企画生産をリードしていたのは(株)マーナさん。
マーナさんの商品がフランフランやアフタヌーンティなど人気雑貨店に卸されているのを目にしたものです。
そして(株)ほんらや堂さん。
そうそう「うちカフェ」なんて言葉ももうその頃から出て来て当時の18〜20歳代の若者が外でデートしない、外食しない、車に乗らなくなった、とニュースでも言われ出しました。
物は売れなくなったけれどデフレで家の中で使うグッズも安価に変化して来てどんどん100均もお洒落化していったのもこの時代からでした。
リラクゼーション雑貨が出て来た時代からデフレや企業努力で人々が控えて来た分野が安く体験、享受できる様にも変換していきました。
そんな変化が90年代から00年代10年代どんどん時代は右肩下がり、安いものがデフレ効果で増えました。
安く色々なものが手に入ったり体験できるのはいい事なのかもしれません。
でもそうなるにはこの時代多くの努力や技術開発がどんな分野でも行われて来たしその末に「ブラック企業」なんて言葉も出て来ました。
働くストレスが家庭内や人間関係にも蔓延して来ました。
世の中が変わるのと引き換えに人々の労働もあった訳です。
疲れって同じ忙しさでも楽しさややり甲斐、役に立っている充実感を伴っていれば感じないものです。
ノルマに追われたり、やった分だけの収入が得れなかったり、努力を承認されなかったり・・・というやり甲斐のなさが時代を覆って行きました。
2020年予期せぬコロナ時代に突入して理想ではあったけどまさかの働き方改革にすっぽりハマれた方もいるんじゃないかと思います。
IT系の主な方々やデスクワーク系の方々・・・羨ましいですね。
ニュースではリモートで済む様になった仕事の話や、ワーケーションなんてリゾート地でも仕事はできるなんて話、いいですね〜〜。いいですね〜〜ばっかりっw
とはいえリモートではない人も皮肉にもコロナで時短やノー残業が言葉だけでなく現実に実行される社会になりました。
みんなが「お家時間が増えた」ということはいってもよさそうです。
急速に働き方の形が変わり、ストレスを感じる人が少ない世の中になっていくといいですよね。
病んでいる人が増えていく世の中では大変です。
心身の疲れやコリがたまりすぎないうちに気分転換、セルフマッサージetc,etc...
自分でストレス解消とリフレッシュの折り合いつけて行きたいですね。