「Xの項」ということで頭文字Xではないのですが、

数式でXを求める、Xを探すという様になぞらえてみました。

 

かと言って「わけわからない雑貨」の話や「使い方のわからない雑貨」の話、を今回はするわけではありません。

 

この雑貨はどこに属するのか?というXを皆さんに聞いてみたいと思います。

 

さてそのお話をする前提で雑貨にはカテゴリーがあるというお話をします。

まあ、雑貨って日用品なので皆さんも

文房具でしょー、台所用品(キッチン雑貨)でしょー、と容易く浮かぶとは思うのですが、

整理して書き出したいと思います。

 

■ステーショナリー(文具雑貨)

例えば、ペン、はさみ、カッター、筆箱、ノート、ファイル、メモ帳、筆立て、筆箱、クリップ、定規、デスクマット、ペーパーウェイト、ブックカバー・・・

■服飾雑貨(アクセサリーやバッグ、靴など服以外の身に付けるもの)

腕時計、ピアス、イヤリング、指輪、ブレスレット、ヘアゴム、ヘアピン、手鏡、ポーチ、バッグ、靴、帽子、マフラー、手袋、傘・・・

■キッチンウェア(調理器具を中心とした台所で使うもの)

包丁、まな板、ケトル、鍋、フライパン、ストッカー、ザル、キッチンスケール、キッチンメジャー、レードル(オタマ)、菜箸、エプロン、キッチンミトン、鍋敷・・・

■テーブルウェア(食器、カトラリーと言った食卓の上で使うもの)

お皿(ミート皿、ケーキ皿、スープボウル、角皿、深鉢などなど)カトラリー(ナイフ、フォーク、スプーン、箸、など)S&P(ソルトアンドペッパー)、醤油差し、ランチョンマット、マグカップ、コーヒー(ティー)カップ、タンブラー、ロックグラスなどグラス類・・・

■バス雑貨(浴室、脱衣所などで使うもの)

ソープディッシュ、ソープボトル、歯ブラシ、コップ、ボディウォッシュ、洗面器、マッサージャー、入浴剤、タオル(バス、フェイス、ウォッシュ)バスチェア、ブラシ、コーム・・・

■インテリア雑貨(居間を中心に家の中の部屋の空間などで使うもの)

ラグマット、ソファ、クッション、ローテーブル、サイドテーブル、フロアライト、花瓶、額縁、壁掛け時計、置き時計、チェスト、ブックシェルフ、ランプシェード、カーテン、ベッドカバー、マルチカバー、ルームシューズ、アロマフレグランス・・・

■ペット雑貨(主には犬や猫などのペットの雑貨)

リード、ペットウェア、ペットトイ、ご飯の器、お水の器、キャリーバッグ、リード、首輪・・・

■ガーデニンググッズ(主には庭やベランダなどの居住空間に付属する場所で使うレベルの園芸グッズ)植木鉢、ガーデンプレート、トレリス、ショベルなどのコテ、植木鉢、霧吹き・・・

 

近年では生活の多様化でどんどんジャンルが細分化されているのですが(ペット雑貨やガーデニング雑貨も00年代から括られた)生活雑貨をざっくりカテゴリーで分けるとこんな感じです。(今回はお掃除用品や収納雑貨などは入れていません)

カテゴリーは「あなたは何売り場にそれを買いに行くか」で考えたらわかりやすいでしょう。売り場はカテゴリーごとになっています。

各カテゴリーのアイテムは書くにはキリがないのでぜひあなたも書き出していってみてください。

 

教えていた雑貨のクラスでは入学して初期の時期に各カテゴリーのありとあらゆる雑貨を挙げて言ってもらいます。

その時にXがいくつか出現します。

そのXの代表格が「お弁当箱」皆、どこのカテゴリーだろう・・・と答えが出ません。

 

これを読んだ皆さん、すぐに「お弁当箱はキッチンウェアじゃないの?」と思いましたか?入学したての生徒も大体最初そう言います。

うーん、まぁキッチンウェアじゃないですよね(私見)w。

「テーブルウェア」。キッチンウェアで使わないと気づいて「あ、テーブルでご飯食べるからテーブルウェアか」って大体そうなります。

うーーーんそうかな?

さあて、お弁当箱はなんのカテゴリーでしょうか・・・

さて答えは・・・

 

次に皆が困ったのは

保存瓶、キャニスターの類。

「何に使うの?」と聞くとクリップなど細かいものを入れます。と。

じゃあステーショナリーなのかな?

うーん。クリップ入れるし机の前に置くらしいのでステーショナリーで間違いなさそう・・・

でもしっくりこない。文房具屋さんにあまり見かける物でもないし。

 

 

 

 

 

キャニスターも、何入れるの?と聞くと「コットンやヘアゴム、ピンなどを分けて仕舞う」とのこと。

じゃあその用途ならバスグッズ?

 

 

 

 

 

 

 

 

「保存ビン」「ガラス瓶(キャニスター)」とするならばざっくり言えばキッチン用品売り場に並んでいます。

 
 
 
 
 
ガラス容器やキャニスターは中に何を入れるのか??ということでその使われるシーンが変
だから正解は無いようなもんですが、売り場としてはキッチン用品売り場にあります

バスルームのキャニスターもキッチン売り場にあると言えばありますが、そのデザインや蓋との組み合わせのデザインで明らかにキッチン用品では無い様なものはインテリア雑貨売り場でしょうか。

 

 

 

 

↑こんな感じ?

 

 

そしてゴミ箱も迷った生徒が多かったのです。

どの部屋にもあるから。

まぁそうですね。どこにいてもゴミは出るからすぐに入れられる場所にゴミ箱は欲しいですもんね。

これについては「明らかに仕分けデザイン」とか「防水しよう」な物はキッチンでしょうが、色や大きさ、デザインで置く場所、置く部屋人それぞれ。だから売り場はインテリア売り場にあって買う人が自分の部屋のイメージで使い分けています。

雑貨屋さんというよりはホームセンターやスーパーなどになるこ今回カテゴリー分けには書かなかった収納用品売り場にも属しています。

 

 

 

 

 

 

さてさて、そうやって使い方や使うシーンを考えるとお弁当箱は何のカテゴリーに?

 

 

 

ステーショナリーとキッチンです。

年明けから春先と、夏休みの終わる新学期に向けての秋にはステーショナリー売り場に、結構メインを張る事もあります。

幼稚園や低学年向けだともう堂々とステーショナリー売り場に輝いています。

近年は「弁当男子」ブームやサラリーマンもお弁当持参する事がかなり流行っているので、万年筆や皮の手帳、ペンケースが売られているような場所にシーズンで塗りの高級感あるお弁当箱や保温性の高い機能性を売りにするようなお弁当箱などキッチン売り場より高額な商品を見る事ができたりします。

お弁当箱はカバンに入れて学校やオフィスに持って行くというシーンでステーショナリーにカテゴリー分けされているのですね。

 

 

 

 

 

 

 

通年ではキッチンウェア売り場の「別くくりコーナー」のような棚にまとめられている事が多いですね。

「食べ物を入れてテーブルで食べる」のでテーブルウェアのような気はするのですがテーブルウェアのお皿やカトラリーの売り場の近くには置いて無いですね・・・。

そんな訳でハッキリと「じゃ〜〜〜〜ん!!」っていう回答でないのがスミマセンですが、

ステーショナリーとキッチン、という通常では異質なカテゴリーにまたがっているのでした。

 

他にもXな雑貨は沢山ありますが今回の3つはいかがでしたか?

 

 

 

和紙。

字の通り日本の紙ですね。

和紙。紙は木の繊維、パルプが素材なので和紙の産地は自ずと木の沢山ある山地、山林に有名産地があります。

 

そういうところに行くと手漉き和紙と言って和紙職人さんが一枚一枚和紙を作っています。

皆さんも旅先やテレビで見たとか、体験してみた、という人もいることかと思います。

 

文具屋さんやラッピング屋さんで見かける様な手漉き和紙、花びらや葉っぱが漉き込んだ美しいものもたくさん出ていますが、実はこの様な和紙は「和紙風」でアジアで作られた輸入ペーパーがほとんどです。

 

 

和紙はやはりとても高いのですが、レースの様に美しいカットワークの様に穴の空いたデザインの和紙なども有り、額に入れて飾ったり、照明のシェードにしたりと効果ですがとても人気があります。

 

 

現代的な住宅ではなく昔からある様な日本の風景を思い出してみましょう。

その風景の中の日本のお家は紙と木でできている、と言い切ってもいいくらい大部分の部材が木と、特に間仕切りの障子や襖など紙ですし灯のシェードも紙ですし、収納のつづらなども紙素材です。

日本の生活は紙と密接でした。

 

今では防犯面や自然環境、温度調節などの面から戸口や窓はガラスやアルミ、鉄、木でも相当頑丈な物に変化しているので

小さい子などに「日本のお家は紙と木でできているんだよー」などと話すと三匹の子豚のお家を思い出す様です。

 

さて和紙ですが、近年は「え??」と思う様なところに素材として使われているのを知っていますか?

ちょっと驚くのでみたことがある人もたくさんいるかもしれません。

 

紙というと普通は「ペーパー」、上記に書いた建材としてではなくてノートや包み紙などのステーショナリーが浮かぶ人が大多数です。

その他トイレットペーパーやティッシュペーパー、キッチンタオルなどの使い捨てペーパーもかなり身近ですね。

 

ちょっと驚く近年の紙の変身、こと和紙の返信ときたらなかなかのもんです。

■ボディタオル。垢すりタオルの様なゴシゴシタオルですね。和紙100%のものもあります。従来の紙のイメージは濡らしてゴシゴシしたらあっという間にちぎれてしまいそうですよね。

■シャツやワンピースなどの服地。

人間の動きはかなり摩擦を伴うものですし、汗や洗濯などに紙が耐えられるのか??

なんて思ってしまいますよね。

■インテリアや建材としての素材

昔の日本の家屋の様なイメージではなく、強度や防火防煙に耐えうる商品が出て来ています。

 

 

人類の技術で紙もどんどん進化しています。

和紙、というと伝統的なイメージがありますが、和紙のボディタオルや衣服など見てみてください。今まで知っていた和紙の顔とは全然違う生まれ変わりの姿です。

わざわざ和紙を布地にしているのでもちろん素材特性もあります。

すでにもう布地と化しているのでペーパーのイメージの様なカサカサ感やパリパリ感などは全くありませんが、サラッとした感じや心地よいシャリ感が清涼素材として特に夏場の商品に見ることが多いです。

濡れると柔らかくなるので和紙ボディタオルもとっても人気があります。

 

 

 

 

街に出た時にちょっと和紙にも目を向けてみてはいかがでしょう。

 

注:売っている紙を照明器具などに付け替える場合には防火防煙加工がされていないと危険です。昨今はLED電球になって来ているので温度が上がることは少ないですが、それでも電気との接触に注意がいるのでよく確認してからDIYすることが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォークロア、耳にしたことあるでしょうか?

フォルクローレ、というのは観光のパンフレットで見かけたりします。

 

フォークロアは民族調、

フォルクローレと共に牧歌的、というニュアンスでも使われます。

 

民族調についてはEのエスニックの項で説明しておりますが、

エスニックもアジアンテイストとかアフリカンなど地域を偏って思っている人が多いですが、広く民族調という意味です。

フォークロアは(どこの国の、という様な限定ではなく)民族調、手工芸的な、など被ったら意味も多いのですがよりのどかで田舎的な、という解釈が近いです。

 

かと言ってカントリー、という「田舎」だけを表現する様なニュアンスとも違うことに注意です。

 

フォークロアとは2020年つい最近お亡くなりになった世界的ファッションデザイナーで日本人、言い換えると日本人初のパリコレプレタポルテデザイナーの高田賢三さんが得意とする、というよりもそのパリコレデビューでフォークロアスタイル、というのを世界に向けて打ち出し大流行となったスタイルでもあります。

 

その時のテイストは

花柄

パッチワーク

刺繍

フリル

太番手ニット

毛皮アクセント

チロリアンテープ

切り替えデザイン

コットンプリント

コーデュロイ

別珍

 

という様なモチーフです。

 

 

ヨーロッパの牧歌的なスタイルを踏襲しながら日本人が世界に打ち出したので、日本人が好きなスタイルなのかもしれませんね。

確かに日本の洋服の売り場にはこのテイストの物が普遍的にある様に思います。

 

 

 

 

 

カフェオレボウル

名前の通りカフェオレを飲む(愉しむ)ための食器。

主にはフランスで多く使われています。

突如として1980年から日本では流行しましたが、雑貨談義していると意外と昭和後期〜平成生まれはカフェオレボウルの呼び名を知らなかったりカフェオレボウルの存在も知らない人が結構多くて世代差(苦笑)を感じてしまったりもします。雑貨屋さんや100均にも品物は並んでいるんですけどね。カフェオレボウルをカフェオレを飲むために購入している人はほとんど居ないというのが実のところです。

 

よく雑貨ブーム雑貨ブームと幾度も言われて来ましたが、最初に「いまのイメージ」の雑貨ブームが起きたのは

80年代頭、81年だと言い切っても良いかもしれません。

サザビーグループ(当時はサンライズグループと言っていました)のアフタヌーンティーの創業が81年で今も続いており大きな箱(駅ビルやデパートなどの館の言い方)に入っているのはすごいことです。

そのアフタヌーンティーやF.O.B COOPなどだけでなく今は残念ながらなくなってしまったけれど大人気雑貨店の創業が81年から始まって82年、83年、84年・・・と続いたのです。

 

雑貨や第1次雑貨ブームについてはZに雑貨の項として別記したいと思いますがその81年からでそれまでの世間の「雑貨」の概念や意識、イメージをガラリと変えました。

 

 

枕が長くなりましたが、そんな「これまでになかったオシャレな雑貨屋さん」のどこの店頭にも誇らしげに並んでいたのがカフェオレボウルだったのです。

こんな風なステンシルのデザインやパリのカフェの業務食器風のものが特に大流行りでした。

 

 

雑貨ブームが起きて、喫茶店ではない明らかにカフェブームという感じの今までになかった雰囲気のカフェも原宿、渋谷などにできて来ました。

そこへ入ればカフェオレはちゃんとカフェオレボウルに入れて供されました。

知らないで頼んだ人は片手では持てない、両手で持つほどの大きさで取っ手のないどんぶりのようなカップになみなみとたっぷりのカフェオレが出て来て驚いていたものです。

 

私も当時学生というか子供で、ウチの周りではカフェオレボウルを使うようなカフェなど無くて「お出掛け感」を満喫したものです。

 

その頃、物珍しくてオシャレな感じなので主にギフトでよく売れていました。今でもそうですがギフトって自分ではなかなか買わないけど素敵なものをプレゼントしますよね。

まさにそんな感じでよく売れてカフェオレボウルがある人はだいたい「もらった」と話していました。

 

で、カフェオレボウルあるあるですが、オシャレなフレンチテイストのカフェオレボウルを「家に帰るとお母さんがご飯食べていた!!!」

と言ってオリーブ少女(⬅︎!!!!!)は笑いを取りつつも嘆いていたものでしたが、実際どこの家でもそんなもんだったらしいですし、80年代の後半になると、人気のミスタードーナツの景品でも原田治のカフェオレボウルが出て、ポイント貯めた人には全員プレゼントだったにも関わらず人気で欠品、欠品で入荷待ちでした。

原田治のオサムグッズの可愛さにカフェオレボウルというアイテムの巴技ですからそりゃあ人気は当然。

 

でもそんな風な景品として出るほどにこのオサムグッズのカフェオレボウルでオシャレなティーンズwwの居ない家庭にもグッと庶民的な家庭にも田舎のお家にも「カフェオレボウル」というアイテムは広まったのですが

そんな入荷待ちの人気カフェオレボウルでも日本の家庭では「小どんぶり」もしくは育ち盛りの大きめ飯碗として浸透してしまいましたw

 

実際のカフェオレを飲むという用途としても、カフェオレの量としては本当にたっぷりあるので、そうですねー、コーヒーカップにして2.5杯分くらいなみなみと注がれていたので、パリのカフェ文化とはお茶に割く時間も生活感も違う日本ではカフェの現場ですらだんだんと姿を消して行き、コーヒーカップよりは大きいカップ、の段を経て今では「コーヒーカップと並べてみると少し大きいけど、さほど変わらない」というほどの持ち手付きカップに落ち着いていきました。

そのくらいの大きさが日本人には量と持つ大きさ(安定感、安心感ですね)共に合っているとようです。

 

呼び名と本来の使い方についてはあまり定着したとは言えなかったカフェオレボウルですが、その登場には日本のテーブルウェアの中に変化を与えました。

 

「おかんがどんぶりにしてたw」様に、女性にはどんぶりは大きすぎ、「のっけご飯」をするには茶碗じゃ小さすぎるという隙間の要望がカフェオレボウルを茶碗飯化させて居ましたが、確かに昔はいまの様には「小どんぶり」と言ったサイズの深鉢は見かけなかったのです。

 

今売り場や陶器市に行くと和食器のデザインでカフェオレボウルの様なものがどこも販売して居ます。先ほども言いました様に昔は多く見かけなかったのですが、

小どんぶり、としていたりマルチボウルとしていたり色々ですが売り場でも陶器市でも「カフェオレボウル」の表示は無くとも元来の舶来ものを日本仕様に取り入れる日本人らしくカフェオレボウルが日本の生活仕様になって根付いています。

 

 

 

ディスプレイ、以前はディスプレイといえばお店のウィンドウディスプレイを思い浮かべる人が大多数でしたが、今はPCのディスプレイが浮かぶ人もかなり多いのですが、今回は雑貨やインテリア、ファッション関連のブログということで、ショップディスプレイの方のディスプレイのお話です。

色々知るとお家の中のディスプレイにも応用できます。

 

*ショップディスプレイ*

ディスプレイと言っても実は色々種類があります。

ちょっと目をつぶってお店の様子を思い浮かべて見ましょう。連想しやすいようにお洋服屋さんの店内にしましょうか。

 

まずお店に入る前に窓から見えることでどんな商品があるかどんなテイストのお店なのか、外からでも判る「ウィンドウディスプレイ」

高級なお店や昔からある老舗はウィンドウディスプレイ専用のスペースまさに「ウィンドウ(窓)」があります。

メインディスプレイと呼ばれることもあり、ウィンドウの無いようなお店だとディスプレイ用のステージが設けられていて、ウィンドウ同様にショップの新しい商品などが飾られます。

ウィンドウディスプレイでもお店の規模によっては窓が沢山ありメインでないサブの、小物を紹介するスペースに使われるような小さいウィンドウディスプレイもあります。

近年は平成になってからズーーーーっと景気は悪いので専用のウィンドウスペースが設けられた贅沢な店内設計よりも正面の壁面全体が透明なガラス素材の壁面のショップデザインがほとんどと言っていいくらいになり、入口壁付近の装飾がウィンドディスプレイとなり店内の陳列含め丸ごと外に向けて「どんなお店なのか発信」して訴求力を高めているのです。

 

店内に入って店内をぐるりと見渡すとどこに何があるか、ファミリー向けショップであればどこにメンズでどこがキッズでどこがレディースか判るように高い位置の壁面にディスプレイがあることがあります。スーパーマーケットなどにも食材の写真などで同じテクニックが使われていますが近くだとウンと見上げねばばりませんが遠くからは目線の見やすいところに来るため、「ウォールディスプレイ」としてここにはこんなものがありますよー、という案内と装飾が兼ねられたディスプレイがあります。

例えばそんなに天井高がなく少し見上げれば判るような程よい高さに壁面があると、ホームセンターや東急ハンズのようなちょっと専門的な品物を扱っていているお店では「使い方を紹介」するようなディスプレイや「大きさや型違いのバリエーションを紹介」するような便利なディスプレイとしているところもたくさんあります。

 

店内を商品を見て回っていると、ちょうど棚の途切れたところや何か設備の関係で空いたスペースや、手に取り行くい角のスペース、什器の関係でいわゆる死角(デッドスペース)になっている場所などがあります。

そうしたところにはマネキンのボディが立っていたり、おしゃれなディスプレイ用のチェアや脚立に商品が飾ってあったりするのを見たことがあると思います。

そのようなデッドスペースを利用した商品のディスプレイは「コーナーディスプレイ」と呼ばれています。

死角は店内でもちょっとくらいスペースや寂しいスペースになりがちなので、見栄え

的にも華やかさにも役立ちます。

その商品の棚のすぐ近くにあるということからも、具体的な使い方(コーディネート)がわかったり組み合わせる小物がわかりやすかったりと買う側にも役に立っています。

 

お家の中でもチェストの上や玄関のシューズラックの上、窓辺やガラス棚の中などディスプレイしている人も多いでしょう。

お部屋の隅の、ゴミ箱を置いているスペースももしかしたらそこにディスプレイすることでお部屋がワンランクアップして見えるアクセントのコーナーになるかもしれませんよ!

 

具体的な飾り方のポイントはまた別の項でお話しできたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

壁紙=WALL PAPER

従来の室内の壁面に貼るクロスのことについてお話ししたいと思います。

現代では携帯電話やタブレットの背景、ベースとするがらを壁紙と言っていますが、今回は室内のクロスですね。

 

そもそも、壁紙は雑貨なのか???

以前は「雑貨」では無かったと思います。

雑貨の定義はまた「Zの項」などで触れたいと思うのですが、雑貨という意味の中には手ごろとか身近ということも含まれますので、従来の室内クロスは業者さんじゃないときちんと綺麗な完成度は望めなかったり、作業が大掛かりであったり、どこで手に入れるのか?というところは引っかかっていたと思います。

今ではネットで(内装業者じゃないという意味で)普通の人や、地方に住んでいる人でも壁紙が買えるということ、

洒落た、個性的な色柄の壁紙を買えるようになったこと、

手法や素材も熟練者じゃくても扱える物が発売されたこと。

 

 

 

私もまだ10代の頃、実家の四畳半しかない自分の部屋をドロドロの真っ暗なインテリアにしていてw当時のモダンスタイリッシュなブランドの小物をちょこちょこ買って涙ぐましい努力wまぁなんともアンバランスな部屋に住んでいたんですが

(実家住まいで自我に目覚めた10代の涙ぐましい努力ってことでw)

そう、その頃代官山でティムニーアンドフラウアーのロール状のかっこいい壁紙を購入。

細幅のボーダー壁紙も揃えました。

 

が、しかし・・・今でもそれはそのまま(紙製なので)うっすら黄ばんで手元にあります。

やはり壁紙を貼るということは素材も技術も難しくて時々眺めてはそのままになっていました。

 

でも昨今は前述したようなプロでなくても気軽に壁紙をDIYできる壁紙が発売されています。賃貸のお家でも元の壁紙の上から貼れて、また綺麗に剥がせるものもあるとか。

 

個性的な輸入の壁紙も部屋全体となると住居の広さにはウルサイし飽きてしまいますが、四方の壁のうち一面だけとか、ボーダーとしてなどアクセントに使えばおしゃれにリフォーム気分が味わえますし、トイレなどの狭い空間であればちょっと壁紙DIYにチャレンジしてリフレッシュ空間を作れそうです。

 

 

 

 

 

タオルについて2

Tの項でタオルについて書いたのですが、やはりタオル好きが多いのか、

ギフトで人気があるので検索に引っかかったのか記事も人気があったので

ちょっと追記的な豆知識を。

 

前回も「ホテルタオル」という言葉のマジックで無撚糸無地タオルが売れしたが実はホテルのタオルは重くて厚いということを書いたのですが、

 

 

 

■無撚糸タオルはふわふわで柔らかいので赤ちゃんのギフトに向いている!とつい大人は思ってしまうのですが、赤ちゃんのタオルには普通のタオルか片面ガーゼタオルやワッフルタオルが向いています。

理由は無撚糸タオルは糸が撚られていないので毛羽だっているので細かな毛羽が繊細な赤ちゃんについてしまうので痒がられたりくすぐったがられたりというのがあります。

メーカーさんはわかっているのでメーカーの作った新生児ギフトは普通のタオルや

ガーゼタオルが組まれていると思います。

お店の店員さんが組んだギフトセットなどはその辺りがイメージで組まれている可能性がありますので、無撚糸よりはガーゼやワッフル、ノーマルなタオルをギフトセットにするのが良いと思います。

 

■ワッフルタオルについてなのですが、ワッフルは日本名で蜂巣織りタオルという名の通り、蜂の巣のようにポコポコとした深さの穴?のような織りが特徴です。

ワッフルタオルはそのような構造から嵩があるので織るのに糸がたくさん使用されるためお値段もその分お高めなものです。

しかしながらその凹凸感と空気穴のような構造から

夏は凹凸感で肌触り良く貼り付き感がなく涼しく使え、冬場は空気を多く含むので暖かに使えます。

なのでタオルもそうですが、ワッフル織りのタオルケットは一年中心地よく使えるので赤ちゃんにも大人にもギフトとして喜ばれますし、毎日使うものですから「自分にご褒美」にも向いている使い心地です。

 

 

 

 

皆さんはタオル専門の売り場で買い物した事はありますか?

タオル好きを自称する方は「当たり前よ!」という感じかもしれませんが、多くの人は家庭用品売り場に集積されたタオルや雑貨店で見る人が多く、実は一番多いのは「貰い物、自分では買っていない」という人が多数いる、というのがタオルのお客さんの世界です。(それだけギフトで喜ばれるという事なのですが)

 

でもライフスタイルやインテリアにこだわる方はタオル売り場、行って見ましょう。

色柄はもちろん色々自分の趣味にあったものを選べると思うのですが、上記の無撚糸やガーゼ、ワッフル、などの「織り」の観点の他に

竹素材、和紙素材、キシリトール素材、備長炭素材・・・

などなどの機能性素材のタオルも並んでいる事でしょう。

 

■接触冷感タオル

竹繊維やキシリトール繊維(糸にキシリトールを練り込んだ物)は肌に触れると冷たく感じるという、夏場に清涼感を感じるタオル素材です。

バス、ウォッシュ、ハンドのようなタオルも良いですが寝苦しい夏に接触冷感タオル素材のシーツやタオルケットを使って見るのはいかがでしょう。

 

 

 

 

■備長炭タオル

備長炭タオルが出現してから20年近いでしょうか。ギフトでもらったことがある人もいるかもしれません。

備長炭の成分が糸に練りこまれて織られたタオルで、

備長炭の抗菌消臭効果が期待できると言われているタオルです。

備長炭は繊維に練りこまれているために何回も洗濯しても効果は持続しています。

私が見た検査結果表でも30回以上の洗濯でも効果は失われなかったという結果でした。タオルは1枚しか持っていないということは無いのでローテーションで使っているとして、洗濯頻度によりますが何年も使えるかと思います。

効果の意味と持ち味で、梅雨時期の6月は父の日もあるので父の日ギフトに良く売れるグッズとなっています。

 

 

 

漆(うるし)。漆の器は日本人にとってとても馴染み深いものですね。

多くの場合汁物(味噌汁やすまし汁などの日用の食事の器)の器は塗りの器、つまり漆の器が使われています。

 

漆の英語訳は「JAPAN」

日本を代表する手工芸の名前となっています。

繊細で丁寧な塗りの技術だけでなくその装飾技術も蒔絵や螺鈿など絢爛豪華で繊細な技術の物が多く見られ、時の大名の娘の嫁入り道具などで博物館に並ぶような工芸品も作られました。

現代でもお正月におせち料理を詰めるお重箱など、丁寧に柔らかい布や薄紙にくるんで保管していませんか?

今も昔も大事にされる調度品であります。

 

 

漆というといきなり器のお話からしたように木の素地に塗り重ねる器が最初に浮かんできますが、紙にも使用されます。

最近は日用では無いですがつづらなどがそうですね。

木の枠組みを取ったものに紙を貼り箱の形状にし、強さを増し、水気を避けるような漆の塗りのコーティングを施したものがつづらです。

 

漆の産地はまずその素地である木、木の産地と、漆も樹木から取れる「樹液」なので、何れにしても山深い場所が漆の産地となります。

漆そのものの産地として見た場合には岩手県が1位。

岩手県で有名なものとしては浄法寺塗りというのがあり二戸市は漆職人が日本で一番多く残っているそう。

 

全国の山地に多々漆の産地はありますが、超有名どころですと

津軽塗、輪島塗、山中漆器、会津塗、木曽漆器、飛騨春慶塗、若狭塗、etc

 

海外で人気があるのはベトナムの漆器など日本とは違う色味がエキゾチックで人気があります。

 

漆は縄文時代の遺跡からも発掘されているくらい私たちの暮らしに密接な関係にありました。

 

器の仕上げの塗物というだけでなく、強度を増すためのコート剤、モノとモノ、パーツとパーツをくっつけるための接着剤としても使われています。

有名なのは戦国武将の鎧のパーツの一つ一つも漆塗りで仕上げられています。

強さという合理面と魔除け的な意味もあったかもしれません。

 

さて私たちが使っている塗り物の器、

現代では実は漆に見えて合成樹脂のものが多く店頭に並んでいます。

それは、本当の塗りの器というのは天然素材であることと、手間のかかる作業が人間の手で行われているので高価なものになってしまっていることが多いです。

手頃な値段で並んでいるものは合成樹脂だったり、漆塗り、と謳っていても中身の素地が木ではない場合などもあります。

表示だけ見てもわからないときは私も店員さんに尋ねます。

値ごろ感と利便的な面など合理的に考えたら悪いということでも無いのですが、

本当の木地の漆の器を手にとって見てください。

本当に軽くて、軽すぎて、「え?」って言ってしまうほど。

そしてその器ですまし汁やお酒をいただいた時の口触り。

ふわっと柔らかいような実に品の良い口触りなのです。

やはりそのあたりはプラスチック樹脂の器には無いものです。

 

ハレノヒの器として一つ持っておいて欲しいものです。

 

本当の塗りの器は高い、と書きましたが、どうしても文字だけで伝えているので実物をあれこれお出ししてレクチャーできないのが歯がゆいのですが、

値ごろ感のあるものも実は結構あるものです。

木肌のゴツゴツした造形を残しながら黒や朱の漆で塗られた酒器や器など探して見てください。

なんとも温かみがあってほっこりする田舎のテイスト。

私もいくつか片口とぐい飲みを揃えています。

お酒は器で味が違う「気分」になるものですw

 

漆の表面デザインの前述したような蒔絵や螺鈿のような豪華絢爛なものだけでなく、素朴な、ガーゼ状の綿生地を貼って漆で塗った素朴なものや

 

 

 

 

タオル。誰の家にも必ずあるもの、ですよね。

タオル大好き!!!っていう人も沢山いますよね。

 

タオルとは糸をループ状(パイルという)に織り上げた生地の事、とあります。

タオルって目で見てすぐにわかるようにループ状の表面ですよね!

このループが肌に柔らかさを感じさせたり吸水性があったりする特徴を出しています。

タオルと言えばバス周りのグッズとしてバスタオル、フェイスタオル、ウォッシュタオルが浮かびますね。

 

 

他にもパイル地のポロシャツ、ショートパンツなどのリゾートウェア、パイルの当て布のついたエプロン、赤ちゃんのロンパースなどのウェア、枕カバーや赤ちゃんのタオル地ソフトトイ、なんていうものもあります。

肌触りが心地よく、吸水性を求められるようなアイテムですね。

 

 

 

 

そんな身近な中でもこの15年くらいはバッグや上着のポケットに忍ばせるハンカチがタオルハンカチに移行してませんか?

従来からのハンカチは洗濯の後アイロンが必要でついつい溜めてしまいがちでしたがハンカチタオルは洗濯が乾いてすぐに使えるので面倒くささがない事と、平織りのハンカチより吸水性が良い事、柔らかくて肌触りが良い事から皆さんもタオル地のハンカチの方が枚数を多く持っているのではないでしょうか?

 

 

タオルの世界も流行もありますし、進化も目覚ましく、もうだいぶん前からですが、日本のタオルって海外のタオルよりもふわふわでしかも軽量じゃありませんか?

ふわふわの要素の一つは無撚糸。

無撚糸ブーム。字の通りで撚ってない糸で織られたものです。

タオルを目の前にグッと近づけてよーーーーーくみるとパイルの糸は二本の糸をコヨリのように撚って一本の糸になっていることが一般的です。

フワッフワの無撚糸タオルはタオルを目の前に寄せてみると糸が撚られていないことがわかります。撚られていないので柔らかく毛羽がポワポワしています。

糸が撚られていない事で柔らかさと水の吸収の良さが作り出されているわけですね。

柄のジャカードタオルで凹凸をうまく出して柄出ししているデザインのタオルがありますが、これまた目の前に近づけてよくみると白いフワっとした部分は無撚糸、色のついた部分は普通のパイル、というように素材特性を利用して柄のデザインがなされて作られています。白の無撚糸部分がボワっと盛り上がる事で凹凸感のある素敵なデザインになっています。

私はこのジャカード柄無撚糸タオル、個人的にも大好きです。

柄はデザインによって大人っぽいもの、エレガンスなもの、キャラクター物など様々なデザインが出回っています。

 

無撚糸タオルは柔らかくて気持ちがいいけれど、タオル全部が無撚糸で織られたものよりも、無撚糸と普通の糸の両方で作られたタオルの方がおすすめと言えます。無撚糸はその特徴として糸が撚られていないので毛羽立ちがあるという特徴もあるのが理由です。

 

軽さの要因について糸の中でも「中空糸」という糸があるのです。

要は糸がマカロニ状なんです。ナノテク技術ですね。

肉眼には見えない細かな世界の技術です。

この中空糸という技術ができた事で、糸の中が抜けているわけですから糸がその分軽くなりました。

その中空糸で織られた素材は軽くなります。

中空糸、中空無撚糸で織られたタオルはとっても軽い事とその柔らかさで非常に好まれています。

ハンカチタオルやハンドタオルはちょっとしたお返しやお礼に、

バス、フェイスタオルのセットギフトは内祝いや何かを頂いた時の返礼品に。

消耗品なので新しいタオルの贈り物は非常に喜ばれますし、手で持って伺うときにはギフトにつきまとう重さ問題がなくてとっても軽いので渡す方にとっても軽くて良いものです。

 

よく言葉のマジックで、一時期タオルの通販などで「ホテルタオル」などという言葉で無地のふわふわ無撚糸タオルをセールスしているのを本当によく見かけました。

でも実は本当にホテルで使用されているタオルは無撚糸タオルは見かけません。

むしろ糸の太い、しっかりしたタオル地で重さもしっかりしています。

思い出してみると確かにそうではありませんか?

言葉のイメージのマジックですね。

 

それから百貨店のタオル売り場にあるようなタオルや頂き物のブランドタオルなどは厚みがあるものが多く手触りや拭いたりしいたりという使い心地も人気ですが厚みがあるという点で女性などがお風呂上がりに濡れた髪に巻くには厚さがありすぎて留めれない、というので、実は隠れて「薄いタオル」も人気があります。

昔は新聞屋産や酒屋さんや銀行が記念品やお礼の品にタオルをくれたり、出入りの業者さんなどが「お年賀タオル」というのをくれてそういう景品タオルが頭に巻くにはちょうどよかったのですよね。

今はなかなか新聞を取らないからタオルをもらわない、とか不景気でカレンダーやタオルもくれなくなった、なんて街の会話も聞きます。少なくなった薄いタオルをもらう機会は旅館などに泊まるなどが頂ける機会でしょうか。

なかなかそのようにもらわなくなってしまった実は人気の薄いタオル。

百貨店のタオル売り場や雑貨屋さんなどでは「朧タオル」などという呼び名で出ています。

小さい子のいるお家はかなりタオルを消耗するのでこの朧タオルも人気です。

 

「しっかりした重めのタオル」は欧米産のタオルに多いです。

タオルは日用品なので、好みでしっかりしたものを好む方、男性などはしっかりちょっとかた目の物を好む方も多いですね。

 

冒頭にタオルはパイル状の織物、という説明をしましたが

確かにそうなのですが、現代はざまざまな技術とその製品、使用者の目的や好みがあるので、

タオルといってもパイル織だけでなく

表ガーゼ裏パイル(もしくはパイルが表デザインで裏側がガーゼ)」と言って生地の反面がガーゼおりで反対側がパイルおりのタオルもあり、ガーゼなのでさらりとした使い心地に夏になど好まれていたり

「ワッフルタオル」のように日本語では蜂巣織と言いますが、ワッフルのような四角い目の凹凸ある織で爽やかさや吸水してもベッショリしにくいのが好まれてキッチン用品としても見かけるタオルです。

 

 

タオルにも実はいろいろあるのでぜひ好みのタオルを見つけて見てください。

 

 

瀬戸物、日用の陶器の総称になってますね。

正しくは字の通り、愛知県の瀬戸で作られた陶器を言います。

 

私の周りでは近年はもう瀬戸物って言う言い方聞かなくなった気がするのですが皆さんの周りではいかがですか?

 

土を原料とする焼き物を陶器と言いますが、

原料の違いで磁器やストーンウェアという呼び名のものも一般には陶器と一緒くたに呼ばれている節もありますが明確に違います。

陶器は土を原料とし、低温で焼かれ柔らかみ温かみのあるもの、全国に渡り産地があり産地によって個性、特性があります。

磁器は石を原料とし高温で焼きしめられ硬く丈夫。冷たい質感を持ちます。産地は特に佐賀県の有田が有名で有田焼イコール磁器、と思うくらいの有名な特産品です。江戸時代には世界に名を轟かせヨーロッパの貴族のコレクションアイテムになっていた歴史があります。

 

さて瀬戸物、ですが瀬戸物イコール日用陶器、有田イコール高級磁器という対比の意味が込められていた様に思います。

現在はどちらが良い悪いなどそんなことはないのですが戦後瀬戸はアメリカの占領下時代に(オキュパイドジャパンの項参照)アメリカ向けに実用品、装飾品などの陶器を大量に生産、輸出していました。

 

そして国内向けにも戦後から高度成長期に向かってジャンジャン日用の安価な食器類を生産しており当時の日本人の暮らしを支えていました。

そんな「大量に産出されたため」食卓にある器類はほぼ瀬戸産、そのことから瀬戸物と呼ばれました。

愛知県にはこの、瀬戸の他にも常滑焼や萬古焼などなど県は跨ぎますがほぼ愛知県の様な場所に岐阜県の多治見焼き、と沢山の有名な陶器の産地があります。

ちょっと面白いのは常滑焼は巨大な土管やブロックなどアノニマスな工業品を産出しています。その様に愛知県付近は焼き物に適した土が獲れる地域なのですね。

 

現在では日本がアメリカの占領下にあったことすら意識の中になかったり日本が下請け工場の様な役割でアメリカの日用品を作っていたことなど全く知らない世代だっています。日本も豊かになり日本が得意である陶器も中国やタイで作られたものの方が安価で店頭には輸入の日用品がたくさん並んでいるのです。

100均のマグカップはほとんどがタイ製ではないでしょうか。

特に品質も悪くありません。

 

瀬戸物に関しては陶器の総称の様に使われている様な時代も確かにありましたが

今はどうかというとご年配の方はくせで今でもその様に呼ぶかもしれませんが意識として瀬戸産の陶器、と思って言っているわけではないと思います。長年のくせでそのまま言葉として使っている感じでしょう。

全国の産地も特色を強く打ち出したり、ブランディングしたりと他の産地や安い輸入品との違いを付けています。

素材の土の質感や、釉薬の面白さ美しさ、焼き肌の色目、実用性、ユニバーサルデザインな工夫、様々な楽しみ方使い方があり、お店巡りで店員さんのお話を聞いて新たな発見もあるものです。

そして更に産地へ赴いて陶器市を楽しむと作り手さんのお話を直接聞けると思います。

お話を聞いて購入する品物は特に愛着の枠ものです。

産地によって年に1回か2回、春や秋など気候の良い季節に陶器市が開催されていますよ!

 

 

https://www.aichi-now.jp/spots/detail/3222/