わが子に「外国語を身につけて欲しい」と思ったら | 沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

フランスで6年、東京で4年過ごしたのち、2020年8月に私の故郷(夫と出会った場所)沖縄に来ました。
2011年生まれの息子、2013年生まれの娘がいます。
2020年8月より、沖縄在住。
公立小+おうちフランス語で日仏バイリンガル育成中。

先日まで日本にいたこともあり、ここ最近、


<子供への外国語(主には英語)教育>


というテーマで、人と話す機会がちょくちょく

ありました。




最近書いていませんでしたが、

「子供の言語習得」も、私の関心事のひとつ

なので、久しぶりに記事にしてみます。




学生時代、バイリンガルな日系人の

友達(バイリンガル度の高さは様々)が

周りにたくさんいたこともあり、

「バイリンガル教育」にとても興味を

持っていました。




私が専門としていた


「第二言語習得法」


という分野とも重なるところが多かったので、

専門的な本もたくさん読みました。




そういう背景もあって、バイリンガル教育、

また、「子供への外国語教育」に関しては、

普通の人よりは、ちょっと詳しいかな?

と思っています。




それを踏まえて、少しでも誰かの参考に

なれば、、、というつもりで書いてみます。




「わが子に外国語を身につけて欲しい」




と思った時、皆さんならどうするでしょうか?




たとえば、英語を例に考えてみます。



「子供に英語を身につけて欲しい」


と思ったとき、何をするでしょうか?




英会話教室に連れて行く、というのが

一般的ではないでしょうか。




もしくは、英語がカリキュラムに入った

保育園、幼稚園を検討するかも

しれませんね。




では、



「母である私が教えよう!^^」



と思うお母さんは、どのくらい

いるでしょうか?




私は、日本語だろうと何語だろうと、

「ことば」を子供に教えようと思ったら、

一番理想的な先生は、「親」である、

と考えています。




特に、


「お母さんだいすき~」


という年齢の子供なら、なおさら。




なぜなら「ことば」は、子供にとって、



<楽しく意思疎通をするための道具>。




それ以上でも以下でもありません。




「将来役に立つから~」


とか


「世界に通用する人材になれるよ~」


とか、




そんなこと、子供自身には、

知ったこっちゃないのです(笑)。




単純に、


自分がおもしろいと感じれば、やる。




目の前にいる人と楽しく遊ぶために、

<その道具>が必要と感じるならば、

やる。




子供の行動の動機って、

だいたいそんなものです。




逆に、目の前にある状況に、

特に興味を感じなければ、

がんばらない。




他の、もっと楽しいところに

行こうとする。




それが普通ですよね。




子供にとっての「親」とは、

無条件に、興味の対象です。




親が嫌いな子供って、

まずいませんし、どんな子供も、

お母さんが一番好きだと思います。




その<好き>の気持ちこそが、

英語にも何語においても、

一番の学ぶ動機になるのでは

ないでしょうか。



一方で、

子供の英語教育(他の言語でも)に

関心を持っているお母さんたちにそんな

話をすると、ほとんどの確立で、




「でも、私は英語できないから、、、^^;」



とか、



「発音も悪いし、、、^^;」



なんていう答えが返ってきます。




私に言わせれば、そんなの

ナンセンス!です^^。




特に、子供がまだ読み聞かせをして

喜ぶくらいの年齢であれば、英語での

読み聞かせは、とてもいいと思います。




子供が小さければ小さいほど、

本に出てくる単語のレベルも易しいので、

英語が苦手なお母さんでも、取り組み

やすいと思います。




読めない単語があれば、辞書で発音を

調べて読んであげればいいのです。




子供の絵本に出てくる単語程度なら、

読めないってことはないですよね?




発音がネイティブ並みに美しくないと、

子供の耳に悪いのではないか、と

心配する方もいるかもしれません。




確かに、絵に描いたような「カタカナ

発音」で何年も教えてしまうと、

後で修正するのに時間がかかる

かもしれません。




でも実際、私の出会ってきた人たちを

振り返ってみると、子供に英語を教えたいと

思っているお母さんは、外国語への意識が

高いので、極端に発音の悪い人はいません。




仮に自分の発音が「極端に悪い」と感じる

ならば、CD付の絵本を買ってきて、

練習すればいいのです。




何回か一人で読む練習をしてから、

子供に読み聞かせれば、「悪影響」となる

ほどの発音にはなっていないでしょう。




(子供には英語力をつけさせたいけど、

自分で頑張るのは、、、^^;なんてことは

ないですよね?笑)



※ちなみに、ネイティブが読んでいる

CDをそのまま聞かせる、というのは、

効果が期待できないと思います。




子供は、


「機械を通して流れる見知らぬ人の声」


には、深い注意が向かないからです。




私の意見にはなりますが、そもそも、

「発音」というのは、後からでも十分

矯正可能なので、特別神経質になることは

ないと思っています。




逆に、子供の頃、高いお金をかけて

ネイティブの先生のもとで学ばせても、

教室を辞めて、日常生活でも使わなくなれば、

その「ネイティブ発音の恩恵」は、そのうち

さっぱりなくなってしまいます。




発音て、よくも悪くも、そんなもの

だと思っています^^。




私自身、特別な英語の環境で育った

わけでもなく、ごく普通の日本人家庭で、

ごく普通の英語の授業を受けて育った

あとで、




自分で(18歳から)発音の矯正を試みて、

「日系人かと思った」と時々言われるくらいに

発音を改善してこれたので、




はじめの段階で、「ネイティブ」にこだわる

必要性は、さほど感じていません。




色んな方と話をしていると、

日本人のお母さんが、自分で子供に

外国語を教えるのに抵抗を感じる

一番の理由は、「発音」だと感じます。




しかし、何度も繰り返しますが、

発音が「ネイティブほど美しくない」

からと言って、親が主体となって

教えることを避けるというのは、




非常に、もったいない




私はそう思います。




そんなことよりも、


<親子で一緒に外国語に触れること>


ここに生じるメリットに目を向けるほうが、

断然効果的だと思います。




発音がキレイな先生と週に数時間

過ごすのもいいですが、




それ以上に、




<お母さんの膝に座って、

一緒に英語の絵本を読んだ>




とか、




<お母さんと一緒に英語の

ゲームをして楽しかった>


とか、



そんな経験を日頃からたくさん積んでいく

ほうが、長い目で見て、子供が

「英語好きな子」になっていく可能性が

高いと思います。




英語=楽しい時間




と小さいうちにインプットされれば、

英語は「楽しいもの」として意識の中に

印象付けられているので、




その子が小学校、中学校と進んで

行ったときにも、自然と英語に

気持ちが向くのだと思います。




そこがミソ、だと私は思っています。




日本に居ながら、


「将来のためにも、英語ができる子に

なってくれたらな、、、」


というつもりでいるのなら、




<キレイな英語をたくさんインプットする>



以上に大事なことが、



<英語好きのベースを作る>




だと思います。




それこそが、



子供の外国語学習を考えるに当たっての、

とてもとても大事な視点だと、

私は思っています。




そこを固めていくのに、

「お母さんの英語の発音が完璧でない」

というのは、障壁になりません。




一緒に英語の本を開いて、

「これは、○○って言うね」、とか、

「これは、なんて言うんだったかな?」と

遊びながらものの名前を覚えていく、




英語のストーリーを読み聞かせて、

「こんなお話だったね」

「誰々は何をしていた?」と、

楽しく一緒に話をする。




そうやって、親子で一緒に英語に触れる、

楽しい経験を増やしていけば、たとえ

英会話教室に通わせる余裕がなくても、

十分英語好きな子に育つと思います。




教室に通わせる余裕があり、

子供が楽しんで行っているのであれば、

英会話教室に行くことももちろんいいです。




でも、そういう外での活動に加えて、

家庭でも、親子で一緒に外国語に

触れることをしていくと、効果は何倍にも

高くなると考えます。




「お母さん大好き!」の時期は特に、

日本語でも外国語でも、親が先生になって、

ことばの力をつけさせていくのに、

絶好のタイミングではないでしょうか。




「私がこの子の一番の先生だ!^^」


と自信を持って、子供を導いていく

お母さんたちが増えたらいいな、と

思っています^^。




ちなみに、あっちこっちで、

日本人と外国人の親を持つ

いわゆる「ミックス」の子達を見ていての

気づきですが、




子供が二つの言語をバランスよく

身につけられている子の親は、




両親共に、それらの言語を

高いレベルで話せる、というケースが多い

ように見受けられます。




たとえば、子供が日本語、英語とも

バランスよく話せる場合、

父親、母親とも、自分がネイティブでない

ほうの言語も流暢に話せている、という

ような感じです。




そこについての私なりの理解は、

あるにはありますが、掘り下げると話が

複雑になるので、今回は止めておきます。




そういう実体験もあって、




「子供に日本語もフランス語も

身につけて欲しい」



と望む私は、自分自身も、フランス語を

まだまだ磨き上げていこうと思っています。




子供に外国語力を期待するのなら、

まずは自分から。



複数言語話せることの良さを、

自分自身が背中で語れるようになる。



そして、自分自身が一番身近で子供を

サポートできるような存在になる。




結局それが一番効果があるのでは、

と考えていて、

私が実践していることです。




子供も伸ばしつつ、自分も学ぶ。


なんて嬉し楽しい一石二鳥!(^^)


ですよね♪



****************


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