家族の笑顔あふれる、フランスの休日 | 沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

フランスで6年、東京で4年過ごしたのち、2020年8月に私の故郷(夫と出会った場所)沖縄に来ました。
2011年生まれの息子、2013年生まれの娘がいます。
2020年8月より、沖縄在住。
公立小+おうちフランス語で日仏バイリンガル育成中。

昨日月曜日、フランスは「ペンテコステの祝日」

ということで、お休みでした。




お休みの日の夕方は、だいたい家族揃って公園に

行きますが、昨日は子供たちがお昼寝をしている頃

から空がゴロゴロしだし、急に天気が崩れてきました。




そんなことから、お昼寝後、おやつを食べたあとは、

家族で近所の市民プールに行きました。




プールは家族連れで大賑わい。大盛況でした。

今まで何度も行っていますが、初めて、「入場制限」

というものにあいました。




15分くらい施設の入り口で待ちぼうけした後、

やっと受付を通してもらい、バタバタガヤガヤと

子供達と自分の着替えを済ませ、ウキウキ気分で

プールに入場しました。




中に入ってみると、なるほど。

楽しい熱気がムンムンしています。




赤ちゃん、幼児、学童くらいの子達、などなど、

子供を伴った家族連れがいっぱいです。

おじいちゃんおばあちゃんも一緒、というような家族も

いるようです。




また、ひときわ目立つ中学生くらいの

元気者集団もいます。




同じく中学生くらいの、おませ風女子グループも、

なにやら盛り上がっています。




色んな年齢層の市民が、のんびり、ゆったり…。

ワイワイガヤガヤ…。

思い思いの時を楽しんでいます。




ごく普通の「市民プール」に集まる人たちの、

キラキラ光る、笑顔あふれる光景…。

それをぼんやり眺めながら、



「フランスの休日の風景って、いいよなぁ…」



としみじみ感じました。





自分が小さかった頃を振り返ってみると、

家族でプールに行ったことなんて、

ほとんど記憶にありません。




それどころか、家族で過ごした休日の思い出自体、

ゴールデン・ウィークや夏休み、お正月、など、

特別なイベント以外では、思い出せません。




ごく普通の週末に、家族揃って何かをしたこと、、、

悲しいかな、そんな思い出が浮かばないのです。




両親は共働きで、いつもいつも忙しくしていました。

そんな両親にとって、週末は疲労回復のための日

だったのでしょう。

子供を連れてどこかに行く。

そんな体力はなかったのだと想像します。



大きくなってからの休日は、どんなことをしていたか…。

例えば中学生くらいの頃、友達と過ごした場所…。

思い出されるのは、繁華街のファーストフード店や、

ゲームセンターのプリクラ…。




特にキケンな事をしていたわけではありませんが、

なんだか、「不健全な感じ」が否めません。




今日プールで見かけた男の子集団。

パッと見の印象や、なにかと無茶な行動を取っていた

辺りからみると、いわゆる「やんちゃしている」タイプ

の子たちだと思われました。




それなのに、休日は、仲間で揃って「市民プール」に

遊びに来ている…。

「日陰的」な場所に集って、たむろするでもなく…。




見た目こそちょっと「やんちゃ風」ではありましたが、

そんな彼らが「市民プール」で盛り上がる様子が

なんとも明るくハツラツとしていて、心の中でそっと

ほくそ笑んでしまいました。




フランスで生活しながら、周りの人の話を見聞きしながら

思うことですが、フランスには、たちの悪いいじめや、

「非行少年・少女」のような子達があまり見当たらない

ような気がしています。




もちろん、どこの世界も一緒で、フランス社会にも

「よくないこと」をしている人たちは一定数いると思います。




しかしそれは、不法移民の子供達が、学校教育を受ける

機会が与えられず、街の悪い大人たちから教えられて

詐欺集団になっただとか、盗みをするようになっただとか、
「貧困や教育の機会が与えられなかったこと」によるもので、




「心の空虚感や欲求不満、寂しさ」などが原因として起こる、

日本でありがちな「いじめ」や「非行」とは、だいぶ種類が違うと

私は感じています。




この差はなんなのか…。




市民プールに集う家族連れのあたたかな風景を見ながら、

こういう土壌が、心が充分に満たされた、非行などに走らない、

たくましくのびやかな人間を育てるのでは、、、と、

何の根拠もありませんが、そうぼんやりと感じました。




フランスには、日本ほどのエンターテイメントはありません。

物質的には不自由することもしばしばです。




しかし、この国の文化、人々の暮らしの中には、

日本人がおろそかにしてしまっている、

人生における大事なエッセンスがちりばめられている。

そんな気がしてなりません。




フランスに来て、ここで生活してみてから、私自身、

そういうことにひとつひとつ、気づき始めています。




日本にいてはなかなか見えないことだと思います。

でも、家族以上に、自分の人生以上に、大事なもの。

そんなものは、存在しない。




地元で暮らす妹達や、友人たちなど、自分の

身近で大事な人たちを思い浮かべながら、そう言いたい。




私は決して、「フランス万歳」な立場ではありません。

でも、フランス人の人生の過ごし方から日本人が学べること、

それは確実に存在すると思っています。




虎と小鳥 はそんな視点から見ても面白いかもしれません。

フランス人のリアルな生き方がちりばめられています。

先週末のエピソードに出てきた、恋人達の様子も、しかりです。

人目を気にするよりも、二人の愛を、世界を、生きるのです…ラブラブ 

(とは言いつつ、日本人的にはやっぱり照れますが、笑。)




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