ディディエ・シュエ製パンMOFが来日されました | いつも心に青空を 

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フランスMOF最優秀職人と共にパン菓子研修を行っている「ドゥ・カリテ」の日記です。マカロンの製造販売もしています。





ディディエ・シュエさん(フランス製パンMOF)が先日来日されました。今回の来日では、東日本大震災による原発問題で放射能汚染を心配して、ディディエ氏の家族や友人たちは日本への来日を大反対していました。ディディエ本人も回りのみんなに心配をかけたくないとの思いから出発ぎりぎりまで日本に来るか悩んでいました。パリから日本に来る際の航空機内は普段よりも空いていてガラガラで、まわりのフランス人は日本を経由してオーストラリア方面の観光地に行こうとする人々でした。彼らは日本は大変危険なので1時間の経由での日本滞在も危ないと機内で大騒ぎしていました。それを聞いたディディエは胸が張り裂けるぐらい心配になったと言っていました。ディディエが今回日本来日を決心した最大の理由は私との人としての絆を思ってくれてのことだと本人が最後日本からフランスに帰る直前に本音を漏らしていました。彼は今すぐにでも引退できるほどお金には全く困っていませんし、日本食はまったく食べることができません。そんな彼は回りの猛烈な反対を押し切ってまで日本に来てくれました。目には見えない人と人の絆の大切さを身に染みて私は感じました。言葉では綺麗なことは簡単に言えますが、実際に行動に移す事は容易ではありません。彼の今回の行動は確実に疲弊しきった日本人の心に勇気と希望を与えてくれました。今回の日本滞在中にディディエから教えてもらった中で、「人生は自分が思っているよりもはるかに短いんだよ、自分の心に正直になって思った事を信じて行動して後悔のない人生、la vie affective(喜怒哀楽の人生)を送りたいね」と言っていたのがとても印象的でした。今回の滞在中に専門学校での製パン授業をディディエと一緒にさせていただきました。授業を終えた際、私は生徒さん達からの感謝の言葉と笑顔、握手等から本当の生きる幸せをその瞬間感じることができました。これこそがディディエの言う感情を伴った喜怒哀楽の人生なんだなと実感しました。今回のディディエとの日本滞在中はパンや洋菓子の勉強以上に大切な事を勉強させていただきました。大変な状況を知りつつ、危険を顧みず日本に来てくれて本当にありがとう、ディディエ。

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