妊婦健診での指摘～GBS陽性～
妊娠37週にして、はじめて妊婦健診のことを書きます私が通っている産科クリニックは、血圧が正常で、尿たんぱく・尿糖が出てなくて、赤ちゃんの心臓が動いていればよし！みたいな、ほんと最低限のことしかしない、クリニックだと思います。出生前診断もやってないし、無痛分娩もやってない、自然派の老舗クリニックです。16週～36週まで月1回腹部エコーはありましたが、詳細に数字をフィードバックしてくれるわけでもなく、「順調です」の一言で終わり。よって、ほんとに何にも書くことがなかったんです。ただ・・36週に受けたGBS検査なるものに、引っかかってしまい、不妊治療クリニックを卒業して以来、はじめての検索魔になってしまいましたので、GBS検査陽性について記録を残したいと思います。36週のときに、「おりものにばい菌が入っていないか検査するねー」と言われて、膣と肛門に綿棒を突っ込まれて、検体採取されました。子どもじゃないんだから“ばい菌の検査”ではなく、きちんと説明してくれよと思いながら、妊娠初期にもらった妊婦健診スケジュールの紙を読み返すと、36週の欄には「GBS検査」と書いてありました。その全く聞きなれない検査名にネット検索すると、B群溶連菌の検査で、もし陽性だった場合産道を通るときに免疫の弱い新生児に感染すると敗血症や髄膜炎など命に関わるリスクがあるので、分娩中は抗生剤を点滴投与しながらお産をする、といった趣旨のことが書いてありました。たとえ陽性でもお産中に点滴投与するだけのようで、それで帝王切開になる、というわけでもなさそうで、その時はそんなに深刻にならずに、結果を待っていました。いろんな類の検査は、病気治療もあったし、不妊治療もしてたので、今まで受けたことがあり、さほど結果待ちに対して気にすることなく過ごせていたのですが、（HIVとかクラミジアとか子宮頸がんとか）GBSは初めてする検査、それに妊娠中期から陰部のかゆみを何回もぶり返して、カンジダの薬を4回くらい入れられている私、そして6回もの経膣による手術や不妊治療による頻回な内診、流産、を経験している身からすると、“膣の中の菌環境”なるものに全く自信がなく、引っかかるんじゃないかなぁと思いながら・・・案の定、37週の健診の際に、助産師さんから「GBS 2＋」ということが告げられました。助産師さんから言われたこととしては、常在菌であること性感染症ではないこと婦人科の一般の患者さんからこの菌が検出されても何も治療しない菌であること妊婦さんの場合、赤ちゃんが産道を通るときに感染するリスクがあるから、陣痛や破水が来て入院をしたら抗生剤の点滴をする。抗生剤の点滴をすれば大丈夫だから心配しないで。ということでした。診察の時に医師から言われたこととしては、GBSは妊婦の10～30％から検出される常在菌である。お産の際に新生児に感染すると、肺炎や敗血症・髄膜炎など怖い病気になる。感染した場合には7日以内に発症することが多いが、7日以降に発症する場合もある。お産が始まったら4時間ごとに抗生剤の点滴を入れる。抗生剤のアレルギーある？→なしなので、陣痛が来たら早めに連絡を。ということだったと思います。で、その時は、処置はただ点滴するだけだし、陽性だからと言って帝王切開や計画分娩になるわけでもなく、よくあることみたいだし、点滴すれば大丈夫みたいだし、ぜんっぜん楽観的な気持ちで病院をあとにしたのですが、なんかあとあと、少なく見積もっても7割の妊婦はGBS陰性なのに、なんでまた低い方のはずれくじに当たっちゃうのかなぁ・・と落ち込んできてしまいました。妊娠中は怖いから何にも検索しないようにしていたのですが、ちょこちょこ検索を始めてしまいました。サイトによって数字は違うので、ざっくりですが、GBS陽性の妊婦から生まれた児が感染して発症する確率は1%くらいらしい。それで重篤な状況に陥る確率はもっと低いとか。とにかく稀なことだから、心配するなっていうのが、全体的な方向性。ん－－、でもねぇ。。確率ねぇ。稀なことねぇ。。99％良性だといわれていた子宮内膜ポリープから異型（前がん病変）が出た身としては、ほんと1％の可能性って高いと思っちゃうのよ←トラウマ。信頼性が高いと思われる日本産婦人科医会のwebページでは、生後7日未満に発症する新生児早発型GBS感染症の発症頻度は、スクリーニング検査と分娩時の抗菌薬投与による予防対策によって約5分の1に減少するとされる。我が国での早発型GBS感染症の発症率は0.1～0.2/1,000出生程度と推測され、約60％が出生当日に発症し、垂直感染によると考えられている。早発型GBS感染症児の約20％に死亡または後遺障害を残すことから、一旦発症した場合の重篤性を考慮して全例でのスクリーニングが推奨されている。と書いてあり、ほんとに数としては少ないんだなということがわかるし、今何もできることはないんだから、落ち着いて、病院の指示に従うしかない。そうなんだけど、破水からはじまっちゃったらどうしようとか、陣発の適切なタイミングで入院できるか、点滴間に合わなかったらどうしよう、など心配は尽きない。SNSなどでは、妊婦がGBS陽性でも赤ちゃんは問題なかったという人がほとんどで、赤ちゃんが感染（保菌）していたけど発症しなかった方、発症したけれど、早期介入・適切な治療で助かった方、などなどでした。怖かったのは、生後1か月で旦那さんに見ててもらっていて、帰ってきたら、赤ちゃんが元気がない感じがして熱もあった、旦那さんは「よく寝てたからそのままにしていた」みたいなことをおっしゃっており、奥様のほうが慌てて夜間救急に連れていき、GBS陽性のことも伝えて、GBS感染症を想定した治療を開始してもらったから、助かった、というケースを拝見しました。お医者さんにあと半日遅れてたら死んでたみたいなことを言われたみたいで、ほんと生後3か月までは、熱とか活気とか気が抜けないなと思いました。うちの夫も、文字通り「見ている」だけの子守りになりそうだから、具体的にやることやチェックポイントを伝えなければならないな、と思いました。また、GBS感染症から髄膜炎になり亡くなられた方もいらっしゃるようでした。・・・ということで、今から心配したってしょうがないけど、こわいよーでも、本当に必要なら、帝王切開とかになるはずで、そうではないんだから！と気楽に考えるしかないですね。また、妊婦さんがGBS陰性でも赤ちゃんに感染していた、というケースもちらほらお見掛けしまして、スクリーニングで陽性だったほうが、予防投与もしてもらえて赤ちゃんのことも気を付けてみてもらえるから良い、みたいなことをおっしゃってる方もいて、そうだなと思いました。先の日本産婦人科医会にも、児にGBS感染症を発症した母体をみると、妊娠中の検査で約6割は陰性であり、分娩時の抗菌薬投与の対象になっていない現実はある。と書かれていました。分娩中の抗菌薬投与のことしか病院では言われなかったのですが、その後の赤ちゃんの検査とかはしてもらえるのか、次の健診で聞こうかなと思います赤ちゃんの咽頭や鼻腔からの検査や血液検査などで感染や発症の有無を調べている方もちらほらいらっしゃって、でも全く何もされていない方もいるようなので、病院の考え方によるのかなぁ。。検査して感染が否定されていれば安心なんですけどねとりとめもない不安の表出ですみません37週、子宮口はぜんっぜん固く閉じられていて、まだまだのようです。いつその時が来るのか、緊張します。37週診察だけは院長先生で、「陣痛中、1番つらくてしんどいのは、赤ちゃんです。」「内診など痛くていやだーではなく、赤ちゃんに会うために必要な診察なんだと思うようにしてください。」ということを叩き込まれて、自然分娩の痛みがちょっと怖くなってきましたよ。。もちろんどの方にとっても子どもはたからものでしょうけれども、色んなことがあって苦節4年、やっとここまできたので、思い入れも強すぎて、不安も大きいです。どうか無事に生まれてきてください
