地方都市間を移動する際、距離があっても一旦パリへ戻る方が早い場合が多いのは何故か?

地方によっては、列車の本数が少なく速度が遅いことはもちろんですが、理由はTGVにもあります。

「TGVはフランスの新幹線だ」と、ガイドブックやテレビ番組でよく紹介されています。

だから日本人は、日本の新幹線のようなものだと考えてしまいます。

超特急という意味では同じです。

しかし、私は何度か乗ってみて、新幹線とTGVとの大きな違いを感じました。


例えば、パリからボルドーへTGVに乗ったことがあります。



パリからボルドーまでの列車走行距離は約500キロ。

東京〜大阪くらいですね。


スーツケースは荷物置き場に置くことになるので、目を離すとなくならないかしら。

誰かが途中の駅で持って降りたら…と心配になり、チェーンを持参し荷物棚に結びつけました。


さて、出発❗️


日本の新幹線なら、東京から大阪までの間に、横浜、名古屋、京都くらいは止まり、乗客は乗り降りしますよね!


パリからボルドー行きのTGVは、約500kmの移動中に、何回止まったと思いますか?


0回です❗️


一度も止まらないのです。


500kmノンストップ、約2時間半!


途中の都市へ行く人は乗っていないのです。

パリからボルドーに行く人だけが乗っていたのです。

チェーンでスーツケースを結びつけたりしなくても、誰もボルドーまで降りることはなかったのです😅


フランスのTGVは長い距離でも、途中駅に止まらない列車が結構あります。

途中止まらないし、TGV専用路線を走りますので、TGVは速度が速いまま走り続けます。

だから、距離のわりに所要時間が短いのです。

地方で乗り換えたり、次の列車を待ったりするより、ビューンとパリに戻り、パリからビューンと次の地を目指す方がハヤイ💨というわけですね。


その上、長距離路線はパリから放射状になっていることは前にも書きましたね。