ボルドーで昔から作られていた洋菓子
をご存知ですか?
その名前は、単語としては「溝のついた」という意味になります。
ボルドー修道院で古くから作られていたお菓子ですが、ワインの産地ボルドーならではの理由があるのです。
長期熟成とワインの品質向上のためには、ワインの澱(おり)を取り除く必要があります。
その作業のために、たくさんの卵白を使用するので、卵黄だけが余ります。
その利用法として生まれたお菓子なのだそうです。
材料は牛乳・バニラビーンズ・薄力粉・卵黄・ラム酒・バターですが、銅製の型に蜜蝋を塗って生地を流し込むところが特徴。その後焼き上げます。
カヌレは日本で一時流行った時がありましたが、全体的にぐにゃっとした食感であまりおいしいものではないというイメージでした。
しかし、本場ボルドーに来たなら食べてみなければならぬ!と思ってトライ!
日本で食べたものとは別物!でした。
外側はカリッと固く香ばしく、内側はしっとりとして柔らかいという食感が面白く、程よい甘さと苦みです。
外側のカリッとと中のもっちりとが好対称なのです。
あらかじめwebガイドで調べておいたのですが、その店は行ってみたら既にありませんでしたので、ツーリストインフォメーションで聞いたら教えてくれたのが、BAILLARDRAN(バイヤルドラン)
上の写真のは、トラムのGambetta(ガンベッタ)からGrand théâtre(グランテアトル)の間にある店舗です。
1988年創業というこのBaillardranは今一番大きく展開しているお店です。
上記店舗より少し北側にあるMarché des grands hommes)(グラン オム ショッピング・センター)の中にもありましたし、porte dijeaux通りにも、という感じであちらこちらで見かけました。
SNCFのボルドーサンジャン駅にあるのもこの店でしたから、最後にお土産として買うこともできますね。
このお店のは、小さなケースに入っていて、手土産などを意識している感じでした。
外側の焼き加減がよく焼けたものと、それほどでもないものとを選べます。
別のお店も捜して食べてみました。
Marché des grands hommes(グラン オム ショッピング・センター)の近くにあったpâtisserie Sabouret。
1937年からなので、このお店の方が歴史はかなり古いですね。
ここのカヌレは外のカリカリが硬すぎなくて、ここのも美味しかったです。
ちょっとかじりながら歩ける気軽なお菓子です。ボルドーに行ったら是非お試し下さい。
と思ったら、Baillrdranはパリ支店もありました。
12、bouleveard des capusines 9区
パリには他にも有名店がありますが、それはまた今度。