経が峰819.3m | 愛すべき日々

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孤高のバイク乗り

 

360度パノラマ、遙か彼方に富士山

 節分の日。空は雲一つない青空。気温1度。登山チャンス到来ということで、津の山初登頂。安濃津(芸濃町)の代表的山、経が峰を目指す。

 昨年11月開通した中勢バイパス鈴鹿エリアを通り、白山亀山線通りにある山出ルート駐車場に着いたのが7時45分。自宅から30㌔あまり、約40分ほどで到着。土曜日の早朝だけに道路は渋滞もなく快適。

 8時に駐車場を出発するとすぐに朝日山古墳群の案内があった。ちょっと寄り道ということで

わきを入っていくと、円墳がゴロゴロ。ここは古墳時代(AD5世紀~6世紀)に円墳群が数多く出土。規模は大きくなく、有名な豪族のものでもないようだ。横穴式石室が残っており、写真の通り円墳下に石室がある。ここに主人を埋葬し、その奥さんや子供も一緒に埋葬されたようだ。

 

 石室内部の様子。ここに遺体を安置していたのだろう。一家族でいっぱいになると、そのそばにまた円墳をつくり、横穴式石室を掘り遺体を埋葬。このようにどんどん墳墓が増えていくと、結果として古墳群になるわけだ。ここら一帯は古墳群が多く、今でいうところの墓地と考えられる。しかし、しっかりと石が組まれており、その正確な技術は素晴らしいものである。

 

 そこから数分歩くと今度は大きな石組に地蔵様の彫り物が。枇杷ヶ谷地蔵と呼ばれるもので、全国を行脚された弘法大使がここにもやってきたらしい。立派な寺もあったそうだが、織田信長により焼き討ちにあい、すべて焼失。今は地元の人が祠をたて祀っている。

 林道を1時間ほど登っていくと、やっと登山口に着く。

 ここから本格的な登山道。尾根道をたどる。鶯が啼いている。今日も風は強いようだ。揺れる杉の木々がこすりあわされる音が不気味だ。登山道を30分ほど歩けばもう、経が峰東峰に到着。

 東峰からなだらかな上下道を通り、最後の急坂を上る。9時42分経が峰到着。三角点に触れ、360度パノラマを楽しみたいところだが、強風と寒さで長居はできない。完全なふきっさらしなので物は飛んでゆく。

 

 肉眼で富士山はかすかに見えるのだが、こちらの写真は、鈴鹿山系≪入道・御在所・雨乞岳≫

冬の澄み切った空気の中、360度くっきりと見える。ここから2時間もすると曇天になったようだ。

 

南西方面:青山高原の風車。風が強い地域だとわかる。西の空には雲の塊が流れてきている。

 

伊勢志摩半島と伊勢湾。伊勢湾入り淵には答志島、神島などが点在する。

 

 巨大な霜柱があちらこちらに。小学生のころ、冬の朝によく踏みしめたものだ。それよりも大きな霜柱。ザクザクと音がする。気持ちいい。

 

下山開始は、10時10分。帰り道途中に魚止めの滝をパシャり。こりゃ魚も遡上できないな。

11時27分無事駐車場到着。

 

 経が峰には多くの登山道があり、それぞれに趣がありそうだ。冬シーズンで雪の影響をあまり受けることのない山で、自宅からも1時間以内。これは利用価値のありそうな山だ。前回の野登山の雪山といい、近くに面白そうな山があることは良いことだ。

 

消費カロリー1,306㌔㌍ 距離12.07㌔ 歩数16,934歩 227階段