雪の野登山 | 愛すべき日々

愛すべき日々

孤高のバイク乗り

 昨日午後の天候悪化で山は雪だろうなぁと。それからの本日登山日和。

早朝の気温は零度を下回るものの、空は雲一つない晴天。さらに無風。

これは山に行くには絶好のチャンスとばかり、亀山七座の一座、冬の野登山に出かけた。

勝手知ったる野登り山だが冬山は初めて、今日は新しいアイゼンの試着も兼ねている。

 

9時21分鶏足山登山コース入り口を出発。昨日の雪はふもとまでしっかり残っている。

旧夢想庵までの道のりはほぼ山の中。景色はのぞめない。それでもひたすら上っていく。

今日は先客が一人のみ。白い足跡をたどりながら上へ、上へ。

 

10時41分。鶏足山鳥居前。ここからは野登寺参道となる。醍醐天皇勅願の文字。

歴史のある寺(1,100年前に開山)なのだ。この辺りでは一面雪景色となった。

 

鐘楼。足跡もなく誰も鳴らしていないので、本日の一発目。突きました。

 

長い階段を上がると、野登寺本堂が。豊臣秀吉の戦火で焼失し江戸時代に再建。

それでも400年の歳月は流れた。2か月は雪に覆われるのだ。

 

野登寺をあとにして、山頂を目指す。どんどん雪が深くなってきた。

くるぶしからひざ下あたりまで雪に覆われ始める。

そんな中、うさぎの足跡だろうか?野生動物がお出ましだ。

 

11時5分。野登山登頂。標高851.4m。実質90分くらいで上ってきた。

ここは何もないし、展望ないので国見広場へ行くことにする。

 

約10分も歩くと国見広場へ。風もなく、最高の景色と空の青さにあらためて来てよかった。

これなんだよね。手前は入道山。奥には御在所岳、鎌が岳を臨む。その奥には雨乞岳。

一つひとつを確認しながら、最高の気分に浸る。今まさに独り占め状態。

 

遙か彼方に日本アルプス。御嶽山。山への浪漫が広がってゆく。

 

伊勢湾。名古屋港から愛知、知多。

手前は四日市。

野登山は本当におすすめ。

ここで、昨日買った513のパンをほおばる。

そして定番チョコブラウニー。水分もとった。

20分ほどの滞在だったが、日常から完全開放された。

さあ、再出発。もと来た道を戻り再度野登山山頂へ

 

 野登山山頂で、いよいよアイゼン装着。下りで威力を発揮するぞ。

今日は、冬山装備。アイゼン・冬用手袋・スキーストック・ロングゲーター。

これらが安全のためにも重要なアイテムだ。

 

 

 雪はさらに深くなった。12時2分西峰871m到達。今日ここに来た人は一人。

僕は二人目となった。先客さんが雪だるまを作ったようだ。

 雪山最高!楽しい。さあ、下るぞ。12時13分下山開始。

帰りは仙鶏尾根コース方面から急坂を下ってゆく。

途中道に迷う。赤のテープを見落とし、足跡もわからなくなり急な崖地に入ってしまった。

地図を頼りに正規のルートに戻るが、少々焦った。

 

 下山道途中にミツマタの群生地があった。まだ花は開いていないが、1か月もすると開花2月から3月には一帯がミツマタの花に覆われる。その時にはまた来よう。一見の価値あり。

雪とミツマタと山頂の絶景。そして、最後に待っているのが・・・。

 

 坂本の棚田。日本棚田100景の一つに数えられる。5月になると全面緑の田園風景が楽しませてくれる。13時46分下山完了。

 最後まで穏やかな冬の充実した一日を過ごすことができた。

次週週末は、入試業務が入っているので山はお預け。

 

本日の消費カロリー1,302㌔㌍ 18,481歩 12.47㌔ 235階段