今回はちょっとマニアックな音楽の話。

絶対音感と相対音感についてです。






私は小さい頃から

ヴァイオリンを弾いているので

絶対音感を持っています。





中学の頃、同級生から

絶対音感持ってるってすごいよね、

と言われたことがありますが

楽器を弾く人、ましてや弦楽器奏者は

絶対音感を持っていて当たり前です。






もし持っていなかったら

いつもチューナーと一緒にいるか

そもそも音楽学校には入れません。






相対音感とは…

私の解釈だと管楽器奏者が持っている音感です。

言い変えると « 移動ド »






この音がドの音ですよ、と言われたら

はいわかりましたと言って

レの音をドと言いながら歌ったりできます。







私は日本で音楽の基礎を学んできたので、

絶対音感が当たり前でした。






日本では管楽器を吹く人も、

当たり前のように絶対音感を持っているし、

固定ドで歌える。






それが当たり前で

スタンダードだと思っていました






しかし…

スイスに来ると全然違う。






絶対音感を持っている人が少ないのです。






フランス人のチェロ奏者でさえ、

歌い始める時は音を探っているし

声楽科は相対音感でさえ怪しい。






そんな中に飛び込んだ

絶対音感を持っている私は戸惑いばかり。







ドレミで歌わずノノノ、ナナナで歌う世界。

絶対音感より相対音感の方が

柔軟性があって良い、

442Hzじゃなくてもいいじゃんという考え方。

相対音感至上主義。






全てが新しいものすぎて

わぁすごーい!となるどころか、

戸惑いばかりです。






私は相対音感と絶対音感の両立は

ほぼ不可能だと思っています。






そして私は相対音感が嫌いです。





一言でまとめると、

« 相対音感の人は楽譜を読んでないの? »

に尽きます。






基本となる音を人から与えられて

そこから楽譜を横読みしているの?






それだったら音楽やっていない人でも

少しトレーニングしたらできます。






それでも音楽家を名乗れますか?

と私は言いたい。






つい先日

ソルフェージュのテストがあったのですが、

絶対音感が必要なハーモニーの課題は完璧。

でもメロディーは撃沈しました。






442ヘルツの曲じゃないんだもん。

バロック音楽をメロディーの課題に

選んでくるのはひどいなと思いました。







試験後に先生に呼び止められ、

サシで話しましたが、先生の言い分は

« ドっていう音は誰が決めたの? »

« 誰が決めたか知ってるの? »

とのこと。






知らんがなー!!!

でもそれがクラシック音楽なんだよ!!!






音楽やっている自分と

自分の基礎にあるものを否定されたようで

先生の前でなぜかわからないけど泣きました。





いや、泣かされた。





たぶん、悔し涙。





悔しいけど相対音感が良いとは認めない。

相対音感の方が柔軟性があって良いよね

という風潮にとても憤りを感じます。





帰る時の電車の中で、学士修了論文には

日本とスイスの音楽教育を徹底的に比べて、

日本の音楽教育について知ってもらうつもり。






アジアの極東にある国だって、

クラシック音楽の教育のレベルは高いのよ!

と認知されるために。






相対音感のソルフェージュの先生なんかに

負けてたまるもんかーーー!!!





先生とのサシでのディスカッションの後に

すぐにヴァイオリンのレッスンがあったのですが

目が真っ赤っかのまま行ったら

流石に驚かれました笑





泣きながら色々話を聞いてもらって

ちょっとほっとしました。





ピアノの先生に話してみたり、

母に話を聞いてもらったり。





ちょっと色んな人に言い過ぎかな

と思ったけど、悔しいから。





たまには甘えさせてください…





でも、先生と話してる時や泣いてる時も

ずーっとフランス語で話せていたので、

ちょっと自信になりました。

もはや英語だと話せない話題だった💦








久しぶりにいっぱい泣いた後は

美味しいもの食べて寝るに限る!!