コンサートが終わり、早いもので1週間が経ちました。

私の本格的な夏休みが始まりました。

先週は久しぶりにプールに行ったり、母と名古屋に旅行に行ったり、遊園地に行ったりと遊び三昧の1週間を過ごしました。



想像以上のお客様に来ていただいた先日のリサイタル。当日に語らなかったことを少しだけ共有します。


そもそも今回はヴァイオリニストでもある母からの提案で決まったコンサートでした。会場のベーゼンドルファーのショールームのあるB-tech Japanは、母が毎年12月に開催しているリサイタルのリハーサルによく使っていて、いつかコンサートとしても使いたいなと考えていたそうです。

私は3年前に自主開催で二子玉川にあるサロンを使わせていただいて、今回もそこにしようかと思いましたが、残念ながらなくなってしまったそうです。

初めてのコンサートなので、どのくらいの方が来てくださるかもわからず、とりあえず25-30人ほど入るキャパのホールを選んだのですが、当日は36名の方にいらしていただきました。



チケットはteketを採用しました。

チケット仲介サイトを使うと手数料がかかってしまい、自主企画のコンサートの場合はその手数料が痛い…💦

teketでチケットを0円で予約していただき、当日精算する形にしました。結果的には手数料を引かれた収益になったとしても、teketで決済を終わらせておいた方が受付の方の手間が省けたかなと思いました…。反省!!



フライヤーやプログラムは自分で作りました。

ちまちまとミリ単位で調整したり、デザインを考えたりするのが好きなので、個人的には気に入っています。今回のコンサートのイメージカラーは紫。紫といっても薄いのから濃いのまで様々ですが、ローザンヌの大学のロゴの背景にある紫の色をイメージしました。


↓ロゴは著作権がよくわからなかったので、卒業式の時のものを。スライドの背景の色が学校のイメージカラーのようなものです。



また、フライヤーやプログラムの背景にある写真は私が撮ったものです。フライヤーの写真は私の住んでいる街の湖畔から見えるレマン湖。奥の山はフランスのアルプスへと続いています。

プログラムは、昨年10月にマッターホルンを見に行った際に撮ったもの。今年の6月にも母と行ったのですが、その時より雪が多くてスイスぽいな!と思ったので、そちらを採用しました。


↓6月のマッターホルン

高山植物がたくさん咲いていて、暑すぎずハイキング日和でした。逆さマッターホルンを撮りたかったのに、池で飛び石遊びをしている人がいて撮れなかった🥲


プログラムの内容は曲目解説を書こうと考えましたが、コンサートの目的が卒業報告でもあるので、私が3年間やってきたことをまとめてみました。書ききれない細かいこともありましたが、今回はヴァイオリンでやったことを中心に書いてみたものの意外と多くなってびっくりでした。



今回は特に衣装に関してお褒めいただくことが多くて嬉しかったです。着用した着物ドレスは黒留袖をリメイクしたものです。ローザンヌの卒業リサイタルでは日本らしいものを着たいと考えていて、どこのメーカーにしようかずっと前から悩んでいました。最終的に« 季縁 » さんにお願いしました。母や祖母の着物を持ち込んでリメイクしてもらおうかとも考えましたが黒留袖がなく、ドレスとして1番使い回しのしやすいものは黒なので、お店が候補で出していただいたものから選びました。

私はホルターネックを選びましたが、ワンショルダーやオールインワンなど様々な形があって、とても悩みました🤭



↓季縁さんのInstagram


https://www.instagram.com/kien_kimonodress?igsh=ZjFuenBmeGxrYWZl



↓ワンショルダーの試着

左肩が開いていたので、楽器が当たることもなさそうでした。同じ黒のワンショルダーはすでに持っているので、ホルターネックに軍配が上がりました





着物ドレスに対する反応は、さすが日本の方が良かったです。ローザンヌの方では日本人の友人には素敵!と言われましたが、ヨーロッパ人はなんかすごい!というような反応でした笑



リサイタルは始まる前はドキドキでしたが、弾き終わってみると、またやりたいなぁと思っています。次はソナタ全楽章がいい、とか会場はどこにしようかなと想像したり。1年間ドイツで勉強して、今年よりもさらにパワーアップした私をお見せできるように頑張りたいですね。





素敵なお花とお菓子をありがとうございました!


コンサートを聴きにいらしてくださった方、今日は本当にありがとうございました。

卒業という大きな節目に、東京でリサイタルを開催することができてよかったです。

今日のブログでは、コンサート中に話せなかった思いやこれからのことについて綴ってみようと思います。

 

 

 

プログラムに込めた意味

そもそも、単位認定のための卒業リサイタルには楽器ごとにゆるい曲目の規定があり、それに沿ったものを選ぶ必要がありました。
 
・50分のプログラム
・4曲以上演奏
・ソナタと現代曲以外は暗譜
・1950年以降に作曲された作品を入れること
 
バチェラー(学士課程)のヴァイオリン科はこんな感じの規定でした。マスターになるとほとんど自由に曲目やテーマを決められますが、50分のリサイタルが2回ありその平均点で成績が決まります。
選曲について私の先生は、好きな曲を弾けばいいよとしかアドバイスをもらえなかったので、大枠は早々に決まりつつも本番の数ヶ月前に別の曲に変更するなど、かなり試行錯誤して選びました。バチェラーの生徒はテーマを決める必要はありませんが、個人的には「起承転結と喜怒哀楽」があって5曲で一つの作品のようにしたいなと考えていました。
起:バッハ
承:ベートーヴェン、ショーソン
転:黛敏郎
結:フバイ
 
喜:バッハ
怒:ベートーヴェン
哀:ショーソン
楽:黛敏郎、フバイ
 
3年間、嬉しいことも胸糞悪いこともたくさん経験してきたものを今の自分の技量で表現できそうなこと、背伸びはしすぎない等身大でいつつ技巧的な曲も組み込むことを念頭に選定しました。どの曲も数ヶ月弾いていて飽きることなく向き合えた作品ばかりで、飽き性の私にしては珍しかったかもしれません。また日本人の作曲家の作品は弾きたかったので、論文のテーマとして選んだ曲である黛の作品もレパートリーに組み込みました。これからは日本人作曲家を作品を自分のレパートリーにしてヨーロッパで演奏できたらいいなと思います。
ちなみに武満徹はヨーロッパ(特にフランス語圏)で有名なので、日本人作曲家=武満という公式が出来上がりがちですが、伊福部や團、細川などまだ海外では認知されていない曲も弾いていきたいですね。
 

Prof. Gyula との出会い

スイスで勉強するきっかけになったのは2022年の夏に出会った私の先生、Prof. Gyula Stullerです。
彼はローザンヌ室内管弦楽団(OCL)のコンサートマスターを長年務め、私が入学する前のシーズンで引退して、今は教授業に専念しています。ローザンヌの音大は65歳が定年なので、教えることもあと数年といったところだそうです。
たまたまインターネットの検索に出てきたマスタークラスに、ローザンヌで教えている先生がいることを見つけ、オーケストラや室内楽、ソロなど多方面で演奏活動をしている人ということを知り、レッスンを受けてみたいと思いました。実際に会ってみると、物腰柔らかで落ち着いた人でした。その当時、私は音高を卒業してこのまま周りの人たちと同じように大学に行くのは嫌だ、環境を変えて海外で勉強してみたいと考えていたところでしたが、母が早期の海外留学は反対していることもあり(安全面や人間面で)、親に安心してもらうためにもあまり治安の悪いところは選びたくないと思っていました。できる限り大き過ぎない都市で腰を落ち着けて3年間勉強して、大学卒業したいと。
スイスは物価が高い分、周辺国に比べて治安は良くて、住んでいる人たちも良い賃金をもらっているのか行動に余裕があり、マスタークラスで初めて行った時から「ここなら勉強できそうかも」と感じていました。
レッスンでは私の足りない基礎の部分や、弾く姿勢の改善に重点が置かれていました。長い間コンサートマスターとして弾いていたため、経験も知識も豊富で、毎回のレッスンで得られる情報も多く、私のメンタル面の悩みや本番で緊張した時に出る癖の相談にも親切に教えてくれました。
 
 

2023年7月 スイス•ビエンヌにて

 

 

 

今が転換期

出会って4年、彼の門下生として勉強して3年が経ち、そろそろ他の先生のところで勉強したいと考え始めたのがバチェラー3年の時です。もともと、マスタークラスや特別レッスンを受けにヨーロッパ諸国に行く私に対して、難癖をつけられることもなく送り出してもらっていたことは本当に感謝しています。でも、もう1段、2段上に行きたい私と退官間近の先生の体力に差を感じるようになりました。そこで思い立ったのが、ドイツに行ってみるかということです。高校2年の時の選択授業でドイツ語ではなくフランス語を選んだ私にとって、最初の留学先はフランス語圏しか見ていませんでした。フランス、ベルギー、スイスですね。ドイツはあまり眼中になく、勉強することもないだろうと思っていましたが、いざスイスで勉強してみると国ごとの教育システムとカリキュラムの違いを感じました。ドイツはオーケストラが強くて、学校でもバチェラーの時からオーケストラスタディ(通称:オケスタ)という授業があります。その一方でフランス語圏(この場合はスイス)は、オケスタの授業がなく初見が中心。将来フランス語圏のオケで働きたいと思っていても、入団試験にはオケスタが絶対についてくるので、どうなるかわからないにせよ、ドイツで勉強した方が良いのではないだろうかと考えました。
そんな時に知ったのがエラスムス交換留学制度。半年から1年の間、ローザンヌに在籍したまま別の国の学校で勉強ができるという、なんとも便利なシステムです。試験に合格して受け入れてもらえることになったら、旅行補助や奨学金ももらえ、住宅探しも手伝ってくれるようです。一年後、ローザンヌに帰りたいと思ったら帰れる権利は持ちつつ、ドイツに残りたいと思えばそのまま入試を受けて新しい勉強をスタートさせられる、日本にいたらできない特別な経験ができる年になりそうです。
 
 

2026年5月 ドイツのマスタークラスにて

 

 

忘れられない二つの喪失

この3年間を振り返ると真っ先に思い浮かぶのが2人の死。
あまりSNSに書くこともありませんでしたが、高校卒業後すぐに海の事故で亡くなった父とその1週間半後に亡くなった祖父です。父にも祖父にも私が大学卒業したことは見てもらいたかったですし、今でも会えるなら会いたいと切実に思います。特に父は、あの時何があったのか語ることもなく逝ってしまったので、首根っこ掴んで聞きたいくらいです。スイスで暮らしている時も、父がいたらいいなと何度思ったことか。
この感情が今の私の原動力とまでは言えませんが、綺麗事を並べると、音楽が私を慰めてくれているとも言えます。この年齢では知らなくてもよかった感情を知り、それを表現する方法を私が持っていてよかったなと思います。
それでも、還暦も迎えずに死んだ父とその周りにいた仲間を許せない気持ちは時々湧き上がってきます。
 

ちょっと遠い未来を眺める

「何者かになりたい」
これは今の私が考えていることです。演奏家?オケマン?室内楽奏者?音楽以外の業界に行く?
決めるのはもう少し先の未来ですが、靄がかかっている枝分かれした道を今は少し遠くから眺めています。あっちもいいな、こっちに行ってみたいとまだ方針転換や軌道修正ができるところに立っていると思うので、さまざまな業界を覗いて見定めていきたいです。ヴァイオリンをやっているとつい就職先はオーケストラしかない(特にヨーロッパに留まりたい場合はビザが取れるか否かが生命線なので)、と先走っている人を見かけますが、今はマルチで活動している人や音大出身ではない音楽家もいる時代。私も演奏以外のスキルを身につけられたらいいなと密かに考えているところです。
 
 
 
今回、初めて私の演奏を聴いてくださった方や数年ぶりに聴きにいらして下さった方が多いと思います。これからは少しずつ日本での演奏会も企画していきたいと考えているので、その際はまたお会いできると嬉しいです。
改めてありがとうございました!
 
 

2026年6月 ゴルナーグラートから見えるマッターホルン⛰️

 

 

6月末にローザンヌで卒業式がありました。

 

中東情勢の悪化による飛行機代の高騰により、できるなら卒業リサイタルや諸々の試験を終えてすぐに日本に帰ってしまおうかなとも考えていましたが、下旬の卒業式は出ておきたいなと思っていました。なんせ、3年間やってきたことを認めてもらえる貴重な機会ですからね。

出欠は自由でしたが、出席者は一人ひとりディレクターから名前を呼んでもらって舞台上に上がり、ディプロマをもらうことができました。バチェラーとマスター、ローザンヌの他にシオンやフリブールで勉強している学生が集まり、みんなで卒業をお祝いする楽しい会でした。

 

嬉々とした人がいる反面、卒業式でディプロマをもらうことができなかった人も複数いるようです。

私の隣に住むフランス人は、卒業後はドイツで勉強したいと考えていたのですが、卒業リサイタルと入試が重なってしまったようです。入試はどうしても受けに行きたかったらしく、学校側と協議をして9月に追試をすることにしたと言っていました。そのため、卒業単位が取りきれていないからディプロムはまだもらえず…。入試の結果はまだ聞けていないので、8月にスイスに帰ったらこっそり聞いてみようかなと思っています。彼女とはバチェラー3年目で初めて知り合った人でいたが、1年間近くで暮らしていたのでとても仲良くなれました。希望のドイツの学校も私と近いところだったので、卒業後もどこかでまた会えたらいいなと思っています。

 

他にも座学の単位が取りきれず、バチェラー4年目をすることにしたチェロの友人もいます。

本来、私の大学は3年でさっさと追い出されるので4年間バチェラーで勉強することはできないのですが、持病があることも考慮されて認められたようです。卒業リサイタルは今年に終わらせているので、来年は座学だけ頑張るよ!と張り切っていました笑

 

個人に合わせた学校側の柔軟な対応をしてくれる事務局に、私自身も助けられました。

フランス語が理解できなくて音楽史の授業についていけなかった時に教育マネージャーに相談したら、翌年に履修できるよと変更してもらったり、室内楽のコンサートの場所が見つからない時には外部団体と連絡をとってくれたりなど、手厚いサポートがありました。

 

残念ながら日本の音高時代は、事務局の役所のような対応に辟易することが多々あり、担任の先生にも1週間に一度しか会う機会がなく、相談相手が乏しかったのですが、ローザンヌでは学生全員の名前をほぼ覚えている教育マネージャーが親切に対応してくれます。

 

これから先の新しい学校ではどんな雰囲気なのか、今から楽しみです。



ローザンヌで3年間勉強した人たち


 




卒業式の始まりはファゴット8人とドラマによるABBAメドレーからスタートしました笑


連日ヨーロッパは熱波に見舞われ、暑い日々を送っています。

「今日はフランスで38度を観測しました!」とか「パリが40度になりました!」とニュースになっていますが、隣国のスイスも十分暑いのです。日本のYahooを見ているとヨーロッパ=フランスみたく報道されていて、ちょっと不満な横浜出身の私です。日本も関東地方が猛暑日を迎えた日に、横浜も同じくらい暑かったのに東京ばかりフォーカスされていると、「こっちも暑いよー!」とテレビに向かって叫びたくなります。

 

私のスイスの家は屋根裏部屋。そして北側に上に突き出すような窓があるだけなので、風が通らない。5月末に慌てて買った小さい扇風機を一日中回して頑張ってもらっていますが、熱風が回っているだけで涼しさは感じず、さらに練習するときは窓を閉めているのでとにかく暑い。3-4時間の練習は暑くてできなくなりました。私の部屋を出た正面の南側にお風呂場があるので、隣の部屋の友人がいない日中は扉を全開にして、風が行き渡るようにしています。それでもヨーロッパの家は暑くなりづらいけれど、一度暑くなってしまうと熱がこもるので暑い。外はは紫外線が強く、ジリジリと皮膚を焦がしていきます。

夜は少しだけ気温が下がるけれどそれでも暑いので、窓は全開にして扇風機で風を回しながら寝ていますが、眠りは浅くあまり寝た気がしません。さらに窓を開けていると朝7時に隣の教会の鐘が鳴るので、目覚ましのように起こされます。睡眠不足は否めませんが、あと数日で日本に一時帰国するので、我慢。今は日本のほうが涼しいようですが、真夏は湿気を含んでもっと暑いと思うので、覚悟して帰ります。

 

今年の夏は1ヶ月半ほど日本に滞在します。その間にリサイタルや母と旅行に行ったり、気になっていたセミナーを受けたり盛りだくさんの予定があるので楽しみです。今夏はマスタークラスの予定を一つも入れていないので、卒業のために頑張った自分を労わりながらエアコンの下でゆっくり過ごそうと思います。




増本響香 卒業リサイタル in Tokyo

🗓️ 2026年7月12日 (日)

⏰ 14:30 開場 / 15:00 開演

📍 B-tech Japan Tokyo

〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-1-3 磯村ビル1階

東京メトロ虎ノ門駅出口7番より徒歩1分




チケットのお申し込みと詳細はこちら↓


https://teket.jp/17958/68052



残り数席です!

もしお時間ありましたら、いらしてください。



大学3年の必修科目の一つに現代音楽史の授業がありました。

3人の先生がそれぞれのテーマに沿って半年間の授業をして、残りの半年は最終試験に向けたディスカッションの授業でした。

 

私が選んだ先生は、ヴァーレーズからブーレーズを通り、クランブまでを一回の授業で1人の作曲家に焦点を当てて、作曲家の人生や作曲技法を学ぶ授業でした。なかなかハードな中間試験が2回あり、曲の一部分を聴いて作曲家と作品名を答えるというもの。80-90曲のうち30曲が試験に出されました。いつもテスト勉強が間に合わず、2回とも及第点ギリギリの点数でした…笑

 

最終試験は曲のアナリーゼのプレゼンテーションか、4分以上の無調の曲を作曲するというもの。自分で好きな20-21世紀の作曲家を選び、参考にしながら仕上げて行くものでした。週に1回、先生と2人で自分の作った作品についてディスカッションをしながら試験に備えていくもので、1週間の間に何かしら進展がないと気まずい時間になってしまうドキドキ感。毎回、授業の前日に深夜まで作業をして当日になんとかこぎつける、危ない綱渡りをしていました笑

 

私は即興はあまり得意ではなく、作曲の知識も何もなかったので、どうやって課題を仕上げるか、どんな構造の曲にするか考えることに時間を費やしました。

たどり着いた手法はミュージックコンクレートです。20世紀中盤で主にフランスで流行した作曲技法で、世の中に溢れている身近な音を採取し、それらを切り貼りして(当時は実際にテープを切っていました)新しい音として再構築するものです。

ミュージックコンクレートを通して、表現してみたいアイディアは意外にもポンポン出てきて、例えば泳いでいる時に自分の耳に聞こえている音を4分間で表現したいだとか、人間がだす自然な音がだんだんと機械やAI、仮想の世界に巻き込まれていく様を表したいとか。でも、イメージはできるのにそれを再現するスキルがなくて、悔しかったです。水の中で聴こえている音って、泳ぎ方や泳ぐスピードによっても変わるし、何年も水泳をやってきているからこそ再現できるのではないかと思っていたのですが、思うようにうまくいきませんでした。

 

演奏課程で勉強していると作曲の知識を学べる機会がほとんどなく、すでに世の中に存在している作品をどう解釈するかばかりに注力してしまうため、0から1を生み出すことができないのが演奏家の残念なところです。私も演奏以外の音楽活動もできるように勉強できたらいいなと改めて感じた課題でもありました。まずは、どうやって学ぶのかすらもわからないので、ネットで調べて情報収集からしないといけないようです。

 

新しい世界を覗くには自分の知識を過信しすぎないことと情報が必要ですね。

 





無料版を使い倒した作曲アプリのGarageBand。

奥が深いのでもっと知りたいなと思いました!


 

先週の土曜日、無事に卒業リサイタルが終わりました。


入試や理論系の試験がある中でのリサイタルで、とにかく時間がなくて、弾いても弾いても自信が持てない5月と6月でしたが、始まったらあっという間の50分間でした。朝の10時からだったので、聴きにきてくれた友人は少なめでしたが、来てくれた人からは「集中力がすごかった、かっこよかった」との感想をもらいました。


色々反省会はあるけれど、初めてのプチリサイタルを弾き終えることができてよかったです。


日本から母も応援に来てくれて、リサイタル後は一緒に入試を受けに行ったり、スイス観光をしたりして楽しい1週間を過ごして今に至ります。


卒業も確定して次の進路も決まったので、来週の卒業式が楽しみです😊


また5月から6月にかけてあったことをここで記しておきたいなと思います




3年間お世話になった先生とリサイタル後にパシャリ📸





自分のアーティスト写真を使ってSNS用のチラシも作ってみました😊


昨日までの1週間、かなり無謀なスケジュールでドイツとスイスを往復する旅してきました。


まずはフランクフルトの姉の家に行き、ヴュルツブルクで弓の毛替え、シュルリッツという小さな街でマスタークラスを受け、フランクフルトで一泊して、一旦ローザンヌに帰ってきて、翌朝にはミュンヘンに行きレッスン受講ののちフランクフルトに一泊して、ジュネーブに行き、ローザンヌに帰ってくるという電車旅でした。こうやって文字で書いていても移動距離は過去一で多かったかもしれません。

 


この無謀な旅の始まりはスマホを忘れるという失態から始まりました。

余裕を持って家を出たつもりが、電車に乗った瞬間にスマホを忘れたことに気がついて、次の駅で下車。慌てて降りたものの自分の家の最寄り駅に戻る電車が30分後。スマホを持っていないのでGoogleマップで調べることもできず、電車で3分の距離なら歩けるだろうと思い、スーツケースと楽器と鞄二つを持ち、熱波で日差しの強い真昼間にサングラスも帽子もないまま葡萄畑の中をトボトボ歩きました。ずっとまっすぐ歩くだけでしたが、肩から落ちて来る鞄を直しながら本や楽譜の入った重いスーツケースを引いて歩いた30分の道のりはとても滑稽で虚しく感じました。さらに家まであと少しというところで、スーツケースに違和感。タイヤの回転が悪いなと思い確認したところ、ゴムが破けて車輪が回らなくなってしまいました。なんとか引きずって家に帰り、いつもの場所に鎮座していたスマホをもぎ取り、気を取り直して電車に飛び乗り、予定の30分遅れで電車旅がスタートしました。家にある大きいスーツケースに移し替えようかとも考えましたが、せっかくパッキングしたものを取り出す時間も気力もなく、とにかくこの旅では壊れかけたスーツケースで行こうと決断。20分遅れでフランクフルトに到着しました。

 

一瞬だけ、スマホなしでこのままいくかと頭をよぎりましたが、今の時代はスマホがないと電車のチケットもマップも見れず、途方に暮れるだけ。一駅分歩いてスーツケースが壊れましたが、30分後の電車を待ちながら立ち尽くすよりタイムロスも少なかったため、結果的には戻って良かったかなと思いました。

 

スマホを忘れることはほとんどなかったので、ちょっとショックだったし自分をさらに疲れさせることになりましたが、これが日本に帰る時の旅の始まりにならなくて良かったなと思いました…

 


ちなみにスマホにストラップをつけて首から下げられるようにすると、鞄の中でも目印になってかなり便利です。

 




ミュンヘンでレッスンが終わった後に姉とビールで乾杯😀🍻


 




先日ヴィオラの試験がありました。

これはヴァイオリニストのための1年間の必修科目で、試験に点数はつかないけれど意外と負担の多いものでした。週に一回30分のレッスンがあり、試験ではバッハとロマン派のソナタと初見。なんで今になってヴィオラを弾かないといけないの、と最後まで納得できませんでしたが、卒業するための単位認定で必要なのでレッスンの前夜に「一応弾いておかないと…」と練習していました。

 

ヴィオラは高校生の時から弦楽オーケストラの授業などで弾いていたので、特に苦手意識はありません。むしろ音の響きが心地よくて、ヴィオラの先生にも良い音が出てるねと言ってもらえることが多かったです。ヴィオラ科に転向を本気で勧められたこともあるくらい、弾くことは好きです。でも転向したら、副科のように楽しく弾けなくなるだろうというと思います笑

 

そしてやってきた試験。

伴奏してくれる人が多忙でなかなかリハができず、そしてブラームスならではの拍の取りにくく翻弄されそうになって心配でしたが、本番ではミスなく終わりました。

ローザンヌの試験の良いところは、試験後にすぐに結果がわかってフィードバックがもらうるところです。音楽理論の試験は後日結果がわかりますが、ヴァイオリンやピアノなどの実技系の試験では、弾き終わったら審査員の先生が話し合うために生徒が一旦退出し、ディレクターに呼ばれたら戻って評価を直接聞きます。審査には自分の先生は参加せず、外部の演奏家による審査が行われるので、私の演奏を初めて聴いた人からの新鮮な批評が聞けるのがとても良いです。

 

今回の審査員は1人だけでしたが、とても親切にアドバイスしてくださいました。彼女曰く、全体的に良い音が出ていてとても良かったけど、表情が怖いとのこと。以前からヴィオラの先生にも、「あなたは真面目でちゃんと弾いているけれどもう少し表情が柔らかくなるといいわね」と言われたことがあります。その時は表情まで管理できないよぉと思っていましたが、確かに口元を緩めるとちょっと弾きやすいかもと感じるように。ニコニコ笑顔で弾く必要はないですが、頬を少し緩めるだけで横顔もスッキリするし、音も丸くなるかなと思っています。試験以降、ヴァイオリンを弾くときに口元を意識しながら練習しています。本番では余裕がなくなって怖い仏頂面で弾いているかもしれませんが💦

 

自分が出す音を一番近くで聞けるのは自分なので、もっと自分の音に自信を持って愛を持って接していきたいなと思いました






約一年前のアイルランドで🇮🇪

顔がこわいです。

でも本番の写真を撮ってもらえるのはうれしい!


 

 

ヨーロッパ人がよく食べているフルーツはバナナとりんごです。

手軽に食べられてどこでも手に入るものなので、学校や電車でよく食べている人を見かけます。


私は日本では、バナナは別にすごく好きというわけでもなく、りんごはカットして食べたり煮りんごで食べたりしているごく普通のフルーツ達という位置付けでした。スイスに住み始めてからも変わらず、特にりんごは1玉齧って食べるのは歯に皮が挟まるのであまり好みませんでした。一時期、バナナを朝食に食べる習慣をつけようと試みたものがあったものの、バナナ一本だけでは午前中のヴァイオリンの練習を乗り切ることができず、オーバーナイトオートミールやプロテインに変わりました。


最近私の腹時計が少し狂っていて、時間のある時にお腹が空かず、時間のない時にお腹が空くということがあり、スーパーに駆け込んでバナナを買ってみました。学校近くに大きなcoopがあり、近隣の学校に通う生徒がお昼の時間帯にこぞって買いに行くお惣菜や軽食がたくさん売っているスーパーがあります。しかし私が行った時には軽食類はほとんどなく、そして高い。たまたま目についたバナナを一本むしって購入し食べてみたところ、あらびっくり。次の予定のリハーサルで空腹で集中力が切れることがありませんでした。胃酸過多の傾向がある私は、あまりに空腹すぎるとお腹が痛くなるのですが、バナナ一本でこんなにも変わるのかと思いました。


ヨーロッパのスーパーの多くは、りんご、じゃがいもや玉ねぎなどほとんどの野菜類が量り売りで売っているため、バナナも一本単位で買うことができます。私は皮が硬いくて青々したものが好きなので、好きなものを選んで重さを測ってレジに持っていきます。値段も0.5フラン(今のレートだと100円くらい)なのでお手軽です。


りんごは夕食のデザートに食べることが多いです。

以前は食事の準備をしているときにカットして食べるまで冷蔵庫に入れていたのですが、時間が経つほど色が悪くなっていくのが嫌で、そのことを考えながら急いで夕食を食べている自分も嫌でやめました。また、夕食後に自室の3階から2階に降りてリンゴをカットする作業もめんどくさくて、思い切ってかぶりついてみたところ悪くないなと。家にいる時に食べれば、歯に皮が挟まってもすぐに取ることができるので笑


バナナとりんごがこれからの相棒になりそうです。







スイスのチョコレートは本当に美味しい。

疲れた時やふとした瞬間に食べたくなるけれど、血糖値の上下で自分のパフォーマンスが左右されるのが嫌なので、頑張った時のご褒美として。

この時はレッスン後にふらっと寄った駅のcoopで買いました😊


ヨーロッパは3月28日の深夜から時計の時間が1時間早くなって、サマータイムが始まりました。これで10月末まで日本との時差が7時間になります。

 

サマータイムからウィンタータイム、ウィンタータイムからサマータイムに変わる時には少なからず時差を感じることがあるそうです。

私は今まで「たった1時間でそんなに変わるかぁ〜?」と思っていましたが、今回はガッツリ時差ボケを感じて生活リズムが乱れていました。

特に夜。一気に21時頃まで明るくなり、まだ明るいから大丈夫だと思っていたのに気がつたら23時を過ぎていたり、朝はなかなか起きられず午前中の練習時間がどんどん削られていってできなくなっていったり。なんとか立て直さなきゃと思いつつもなおならない生活をしていました。昔は3時半起床、5時にプールサイド集合で朝練の生活をしている時代があって朝は得意だったはずなのに、今は完全夜型。17時から20時と22時半くらいから元気になってきます。


何もなければこの生活でも問題ないのですが、6月にある卒業リサイタルが朝10時から始まるため、少しずつ朝型にシフトしていきたいと思っています。

そのために2週間前から始めたのが、就寝時間を早くする。24時半や1時過ぎに寝ることもザラにありましたが、なるべく日付を超える前に寝られるように22:45にアラームセットして、寝る支度を始める。歯を磨いたり、電気を少し落としたりして眠くなるような環境に整えます。23時過ぎくらいに、寝られなさそうだったらメラトニンを飲む。メラトニンのサプリやグミは日本では販売されていないようですが、ヨーロッパ特有の冬の曇天を乗り越えるためにこちらではかなり有名です。時差ボケで眠れないときやコンサートの後で興奮して寝れないときに飲んで寝ると寝つきが良くなります。意識を失うような睡眠薬ではないので自然な眠りを誘発してくれるのでたまに飲んでいます。グミやサプリ、スプレータイプなど様々な形態がありますが、私は口で溶かすシートを使っています。薬局で売っているものは含有量が多いのですが、ドイツのdmというスーパーに売っている低容量の1mgのものを愛用中です。

 

↓これを使ってます

 


夜早めに寝ることで朝は目覚めが少し良くなってきているような気がします。

理想は朝に空腹有酸素として湖周辺で散歩をすることです。本を読んで少し運動できる余裕が朝にあったらいいなと思い、少しずつ起床時間を早めています。

これらの朝型にシフトしていく考えは、元ゴールドマンサックスの田中渓さんの動画を見て影響を受けました。彼は3:45起床と私は真似できないような生活を送っているようですが、朝にタスクを片付けるやり方やほどよい休息(15-20分のパワーナップ)など共感できる部分が多かったです。かなり有名な方なので知っている人も多いと思います

当たり前だけれど朝早く起きると1日が長く感じる笑

 

↓有名な動画ですが、もしよかったら!

 

 

高校時代に師事していたヴァイオリンの先生から「本番の4時間前に起きたらちょうど良いパフォーマンスができる」と教わっていたので、6月の本番の日は6時起きられるように、1ヶ月くらいかけて整えていこうと思います。

 

 

ヴァイオリンの練習頑張るぞー!!

 






家から徒歩2分の湖畔のベンチで本を読む新しい習慣を構築中…。