父が亡くなったと聞いた時の、
« 他人 » の反応は様々でした。
“私の父親が死んだ時はこうでしたから、
大丈夫ですよ。すぐ帰ってきますよ”
所詮他人事と思っているが故に
自分の父親が亡くなった時の話を延々とした人
“え、事故だったの?どんな状況で?”
私たちの家族の傷口に
さらに塩を塗るようなことを聞いてきた人。
“この度はご愁傷様でした”
父が亡くなったことを知った
3時間後にかけられた言葉。
一瞬で « 私たちは遺族なんだ »
と気付かされました。
こういった数々の言葉を
かけられて気づいたことがあります。
冠婚葬祭の中で1番、
その人の本心が露呈するのは“葬”。
つまり人が亡くなった時が
1番わかりやすいと感じました。
その人が他人の不幸に対して
どう思っているか正直出る機会でした。
そしてわざわざ傷つく言葉や
場にそぐわない言葉を聞くたびに
« ああ何で父はこんな民度の低い人たちと
付き合いしていたんだろう »
と悔しくも思いました。
私が考えるに、日本人は
人が不幸に遭った時にかける言葉の
バリエーションが少ないと思います。
まだ心の整理ができてないのに、
人が亡くなった時の定型句
“この度は御愁傷様でした”
と言うのは良くないです。
言われた瞬間、
あ、この人はどうせ他人事なんだな
と感じました。
そんな無神経な人がたくさんいた中で、
“えらい事になってしまったなぁー…”
と私たちの心の中を代弁してくれたように
かつ自然な感情を
そのまま言葉にした人もいました。
人が亡くなった時の言葉は
本当に気をつけた方がいいです。
私は掛けられた言葉を一生忘れません。
昨年の今頃の私は
人にかけられた言葉に対して、
憔悴するわけでなく
“死んだ人に名誉ってないの?”
とただただ怒ってました。
自分で言うのもどうかと思いますが、
まさにその通りだと感じます。
生きている人には名誉があるのに
亡くなった瞬間にそれがなくなるって
それこそ不条理じゃない…?
つづく