一人暮らししたら練習時間って減るよね




日本から会いに来てくれた友達に

言われたことばです。




その時は生返事をして曖昧にしましたが、

本心は « NO »です。




もちろん、実家で暮らしていた時の環境や

練習の大切さをどれだけ知っているか、

その人それぞれの性格によりますが

私の場合は一人暮らしを始めて

むしろ練習時間が増えました。




今の私の環境は

音楽家2人に囲まれているので

常に練習を聞かれているという

緊張はあります。




でも生活の全てを

共有しているわけではないので、

疲れた時やサボりたい時は

いつでも練習をやめることができます。

ご飯の時間も遅くしたり早くしたり、

自分で調整できます。




ローザンヌに住んでいた頃は、

他の人の予定やご飯の時間に

自分の練習時間が左右されて、

思うように練習できない日が多かったです。




練習時間が増えた理由は、

絶対に誰かから

日本にいた時の方が上手だったよね

という言葉を言わせてはいけない

ある種の緊張感や、

練習しないと毎週のレッスンに

ついていけなくなるからです。




今の私の先生は

必ず1週間に一度、2時間のレッスンがあります。

初めの頃はレッスンが伸びてしまって、

2時間のレッスンになったと思っていましたが

先生は各生徒に2時間の枠を設けている

ということを知り、とても驚きました。




日本では1時間のレッスンが

キッカリ終わることが当たり前だったので、

曲をたくさん持っていっても

全て見てもらえないし、

もし弾けてないフレーズがあったら

« 練習しておいてね »の一言で

終わっていました(それはそれで怖いです)




それがここではそうはいかない。

上手く弾けないフレーズがあると

何度も弾き直し、練習の仕方を徹底し、

それでも弾けないと先生のスピードに

ついていけなくなる。




あとは根性論のようですが

私が普段の練習に

力を入れなければならない理由は、

言語がネイティブのように話せないのならば

レッスンに持っていく時の曲のクオリティを

周りの人より高くして、

話す時間より弾いてる時間を長くすることです。

もし私が全然弾けてないと、

先生もその分言葉で説明してくれますが、

フランス語があっぷあっぷの私は

余計に混乱しかねません。





だからこそ、日々の練習が

今まで以上に必要になってくるのです。




これらの説明を友達にしていたら、

きっと日が暮れます。

わかる人に分かればよい。




そして最近は先生から、

« この人はよく練習してくる人 »

として認めてもらっている気がするので

毎回のレッスンでクオリティを求められます。




言われたことを瞬時に理解して

再現できることが私の売りですが

それができないと

« ねぇ、今日はどうしたの? »

と容赦なく聞かれるので、

とにかく練習するのみですね。






暇さえあれば練習したいのに

室内楽のリハで遅刻してくる人は

私は許せませんね〜笑






友達が撮ってくれました。

髪の毛が馬の尻尾みたいだ……