こんにちは


占い師のフランです。



本日は、大アルカナ5枚目の札



皇帝



が教えてくれる事について書きたいと思います。


前回【女帝】となった愚者

皇帝は何を教えてくれるのでしょうか。


皇帝のカードによく見るキーワードは


権力

支配

闘争心

リーダー

自信

責任


などが有ります。


前回の女帝とはまるで正反対です。


そう、皇帝は男性性そのものと言っても過言では札なのです。


社会は男性性優位で設計されてきましたから、


皇帝に当てはまるキーワードの多くも社会の厳しさを表すキーワードとリンクします。





私達の多くは大人になると皇帝の時期を経験します。


衝動を抑え、


自分に厳しく、


時に人に厳しくし、


目的を達成する事に注力します。


仕事に打ち込み、厳しさを向けられる側だった若者から向ける側になる事を余儀なくされます。


部下や後輩にとっての頼れるリーダーとなれるよう気を張り、勉強をし、時には肩肘張って物事に取り組みます。



人によっては温かみや優しさを失う事も有るでしょう。


舐められないようにと敢えて笑顔を見せないようにしたり、


厳しさと優しさの両立に悩み、


極端にドライになってしまった自分に落胆する人も居るでしょう。


多くの社会人がこの時期を経ていきますが、

ここから先にどう進むのかは人により大きく分かれます。


おかしな方向へ進んでしまうと皇帝の札はひっくり返り、


途端に頑固で自分が絶対的に正しいと言わんばかりの暴君となる事も有るのです。


また、逆に男性性があまりにも未成熟である場合、責任や目標から逃げてしまう事も有るでしょう。


皇帝は時に私達に、


責任感の有る大人として自立する事、

他に足をつけて自分自身の基盤をしっかりと固める事、

自分の選択に自信を持ち闘う事を教えてくれます。



前回の女帝の札でこのような説明をしました。


女帝はものを知っている上で、社会的に己を律する事よりも自分の快楽や欲を優先しています。


なんて自分勝手なの!


そういう人は嫌い!



と感じる人も少なくないかと思います。



そう感じるのは何故なのかは次のカードである皇帝が教えてくれます。



さぁ、どうして社会には女性性優位の女帝のような人を嫌う人が多いのでしょうか。


それは社会人の多くがこの皇帝の時期を経験する時、大なり小なり苦痛を感じる為です。


特に女性にとってはかなり不自然な状態ですから相当な我慢も伴います。


苦しみながらも厳しく在る自分とは対照的に、自由奔放にして愛されている人は大人としての責任を放棄しているようで許せない訳です。


どれだけ皇帝の時期が自他にとって厳しいものかお解りいただけたのではないでしょうか。


しかし皇帝の顔を誰も持たなかったらどうなるか?


社会は成り立ちません。


誰も彼もが自由奔放に生きていては、厳しい規律によって守られる全てのライフラインの維持は成されません。


皇帝は愛情の気配が無い無味乾燥なもののように見えますが、


社会は皇帝の顔無くしては決して成り立たないのです。


大人の愛情は責任無くして体現出来ません。


好きだと思うだけなら、感情に従って好き勝手に好意を示すだけなら、子供でも出来るのです。


しかしそんな大人が子供を育てられるでしょうか?


理屈抜きの深い女帝の愛と皇帝の責任感が両立されてこそ、子供や弱いものを守る為に自分を律してお金を稼いでくる事も出来るのです。


この2つは全く異なる性質に見えて両輪なのです。


昨今、自由に自分らしく生きましょう!

好きな事で生きていきましょう!

という発信が盛んです。

それも一つの生き方ですが、


仮に嫌々ながらであろうと厳しく物事に取り組む多くの皇帝達により社会が成り立ち、


その恩恵を受けているという事は忘れてはいけないのです。








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