こんにちは


占い師のフランです。



本日は、大アルカナ4枚目の札



女帝



が教えてくれる事について書きたいと思います。


前回【女教皇】となった愚者




女帝は何を教えてくれるのでしょうか。


女帝のカードによく見るキーワードは



豊かさ


繁栄


母性


性行為


妊娠



などが有ります。



ピン!ときた方もいらっしゃるかと思います。


そう、女帝とはまるで女性性の象徴のようだと。


前回の女教皇がかなり落ち着いた色味のカードだったのに対し、女帝のカードはとても明るい色ばかりで構成されています。




しかも女教皇が背筋をピンと伸ばして座っていたのに対し、


女帝はもう少しラフに腰掛けています。


諸説有りますが、


この女帝は妊娠しているという説も有ります。



何にせよ、



大地の恵みを受け、


ゆったりと寛ぎ、


まるでこの世の豊かさを全てたっぷりと注がれ、愛されているかのようです。



愛にも豊かさにも恵まれているだなんて、多くの女性が憧れる生き方かもしれません。




私は自分で働かないと生きていけないというのに、女帝との共通点なんて無いわよ!


僕は男性なので何にもピンときません!



という方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、私達は皆、人生の最初の方は女帝の持つ女性性の方が強いものなのです。



女性性とは、別に可愛らしい物が好きという意味ではありません。



美しい物に見惚れて夢中になったり、


お腹が空いた時は衝動の方が勝ったり、


泣きたければところ構わずに泣いたり、


好きになった子や大好きな幼稚園の先生を、迷惑かもだなんて微塵も考えずに感情のままに追いかけ回したり、



プレゼントを貰って飛び跳ね、体中でキャッキャと喜びを表現したり



自らの悦びと衝動が優先される時期というのを経てきています。


それぞれの置かれている環境によりこの時期がどれ位続くのかには随分と差が有るものの、


それでも社会的責任や他者への影響、


はたまた世間体などというものは考えもせずに、


衝動が勝る時期が誰にでも有るのです。



女帝は自らの快楽を何よりも優先します。


それは時に私達に


頭でっかちにならずにもっと自分の欲求に正直になりなさい


と教えてくれたり、


衝動を優先して理性的な判断を後回しにしているのではなくて?


と語りかけてくる事が有ります。



愚者があまりものを考えずにお気楽に旅立ったのに対し、


女帝はものを知っています。


例えるならば、


とりあえず人に話しかけるのが愚者ならば、


好きな人と話したい衝動から話しかけるのが女帝です。



ものを知っている上で、社会的に己を律する事よりも自分の快楽や欲を優先しています。



なんて自分勝手なの!


そういう人は嫌い!



と感じる人も少なくないかと思います。



そう感じるのは何故なのかは次のカードである皇帝が教えてくれます。




私達は男性性よりも先に女性性の強い時期を通過します。



その時誰もが女帝なのです。



そして多くの人が恋をしたり母となる事でまた女帝の顔が強く出てくるのです。



この世界は長い間、男性性に偏っていました。



論理的思考がもてはやされ、


感情をあらわにする事は幼稚だとされ、


恋に溺れて衝動的にひた走る人はまるで理性が無いと言われました。



女性も男性も、全ての人間が男性性社会こそ素晴らしいという価値観を植え付けられたのです。



しかし、損得勘定を抜きにして子供を慈しみ守ろうとするのは女性性の愛です。



その最たるものが母性であり、


女帝であり、


母親なのです。



そんな母達(或いはその役割を担う誰か)が居なければ、



赤ん坊は足手まといとされ守られる事無く放置され、




人は大きくなる事は愚か、この地に増える事すらなかったでしょう。



女帝の持つ女性性とは命の源そのものであり、


私達とは切っても切り離せないものなのです。



さぁ、女帝となり女性性の強い時期を通過した愚者は、


ここからどうなっていくのでしょうか。








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