こちらの記事で「もうこれ以上バブカセを増やすことはないはず」と書いていたんですが…。

手に入れてしまいました。RX-DT8です。

【7/27修正 RX-DT8の発売年を記憶違いしていたので何か所か訂正】

 

〇RX-DT8

 

おそらくPanasonicのバブカセ中最強クラスのモデルです。

・3wayスピーカー

・TPS対応

・メタルテープ録音対応

・Dolby-NR B/C対応

・Wカセットデッキ

・テープカウンタ

・AIタイマー

・LCDバックライト

・アナログTVチューナ

・CDジャケット立て(地味に便利)

・リモコンからの電源ON/OFF(かなり便利)

と、それまでのモデルではいずれかが対応していない機能が全部乗せになってます。

上位機種のDT9にはグライコ/スペアナもついているんですが、DT8でも高音/中音/低音別にレベル設定できるので、グライコはあまり必要ないかな、と個人的には思ってたりします。

同時期のミニコンポくらいの分解能(10~15要素くらい)があればスペアナとしては見た目もにぎやかで好きなんですけどね。そこまでではありませんでしたし。

 

オクで入手したんですが、到着した際に表面はきれいだったんですけど、底面がなんだかぬるぬるしたもので覆われていました。

洗剤系のにおいがしたので、多分表面を清掃した時の洗剤だと思うんですが…、正体がわからないとあまり気持ちのいいものではないですね。

出荷前にきちんと全部ふき取っておいてほしかった。

 

スピーカーも埃が堆積してました(上の写真は清掃後です)。

 

とりあえず動作確認したところ、この頃のPanasonic製バブカセ特有のギア欠け(※)以外は全く問題ありませんでした。

※真ん中のギアが経年劣化で割れてしまい、カセットデッキの正転方向の操作が全く使えなくなるというものです。

 

掃除するにも修理するにも、まずは殻割りです。

 

〇RX-DT8御開帳

 

フロント部分を外しました。

DT8は前の世代と違い、背面のねじを外しただけではフロント部分が外れません。

CDトレイの下あたりにロック機構があって、小さな穴に細い棒を入れて押し込むことでこのロックを外すことが必要です。

 

さておき。

 

カセットデッキはそれまでのバブカセでも使われているAR300のようですね。

カセットの正転方向の操作ができないことから真ん中のギアが欠けていると思われますので、さっそく確認です。

 

〇RX-DT8のギア欠け

 

予想通りギアが欠けてます。

 

先日入手した互換ギアが精度もよく、お値段も手ごろだったので、追加入手しました。

これを使って修理します。

 

〇RX-DT8のギア交換後

 

いい感じに勘合してます。ついでにピンチローラとキャプスタンのクリーニングもしました。

フロントを外すことができるならこの状態でクリーニングするのが一番楽です。

デッキの蓋を開けた状態で外からやるよりもきれいになります。

 

ギアにたどり着くまでにいくつか部品を外しているので、クリーニングが終わったらそれらをもとに戻します。

ヘッドやピンチローラも外しているので、念のためテープの走行テストをします。

 

〇テープの走行テスト中。

 

これをやっておかないと、テープがキャプスタンに巻き付いたり、横にずれていって折れたり、とテープに致命的なダメージを負わせることがあります。

走行テストには専用の、ダメにしてもいいテープを用意しておきましょう。

 

最後にスピーカー周りや筐体内部に堆積していた埃をエアダスターで吹き飛ばして終わりです。

ちなみにスピーカー周りに積もった埃はただエアダスターを吹きかけても中で踊るだけでなかなか取れませんが、殻割りした状態ならバスレフ用の穴に埃を追い込めば簡単に排除できますよ。

 

〇修理完了

 

無事正転方向の操作もできるようになりました。

あとは念のためCDからメタルテープへのダビングができることを確認して、完了です。

 

◇◇◇

 

オクで頒布されてるこの互換ギア、光造形タイプの素材を使って3Dプリンタで出力しているそうなんですが、光造形ということはエポキシ系樹脂ですよね。

前にウレタンレジンで自作したギアは5年で交換することになりましたが、エポキシレジンはどのくらい保つんでしょうね…?

 

◇◇◇

 

スピーカー(ウーファ)はEAS-12P428Eでした。

EAS-12P428には末尾のアルファベットの違いで細かいバリエーションがありますが、採番基準がよくわかりません。

 

末尾Bはウレタンエッジのフルレンジ使用

末尾Dはウレタンエッジの2way(中低音域)用

というのはRX-DS50,RX-DT70/70D/80で確認してましたが、DT8で使われていたEAS-12P428Eは今になってもエッジが朽ちていませんでした。

エッジの素材には詳しくないですが、少なくともウレタンエッジではないということです。

末尾Aや末尾Cの実例を知らないので何とも言えませんが、末尾Eはウレタンエッジをやめて別の素材にしたんでしょうか?

 

それと、テープスピードを確認するためにヘッドホン端子の出力波形を見てみたら、

・25kHz周期でノイズが載る

・ちょくちょくスパイクノイズが走る

・テープスピードが少し早い。また安定していない

ということがわかりました。

これについてはおいおい調べていきます。

テープスピードについてはデッキ間でほとんど差がないみたいなので、安定化を図ってみてからどうするか決めます。

 

【7/29追記】

テープスピードが安定していない、というのは勘違いでした。詳しくはこちら

【7/29追記終わり】

 

【'22/7/8追記】

DECK2の正転方向再生ができなくなったので、殻割りして状況確認しましたが、リールを巻き取る部分、スリップトルク機構に不具合が起きていました。

 

通常ある程度の摩擦係数を以って、カウンターギアからの動力をテープのリールに伝えるはずなのに、特定の角度に至ると引っ掛かりがあって回転が止まります。

スリップトルク機構の内部に損傷が起きたようです。

 

このレベルの修理は現時点では手に余りますし、テープからメタルテープへのダビングをすることもないので、修理は断念することにしました。

メタル録音するならDS50があるし、そもそも今はメタル録音することもありませんしね。

 

【'22/7/8追記終わり】