昔PCエンジンをRGB出力改造したときにSFC用純正RGBケーブルを改造してRGB出力を追加したPCエンジンのAV出力端子(以下、RGB拡張AV端子)用のRGBケーブルを作っていました。
SFC用純正RGBケーブルにはRGB信号ラインにコンデンサが入っていることは知っていたのですが、問題なく映っていたのでそのままにしていました。
しかし、RGB拡張AV端子に改造したゲーム機には出力段にコンデンサを入れてあります。
これだとゲーム機内部のコンデンサとRGBケーブル内のコンデンサが直列につながることになります。
コンデンサを直列につなぐと総容量は減少してしまいますので、外すことにしました。
が、いざ開けてみたらとんでもないことになっていました。
〇SFC用純正RGBケーブル内部基板のパターン腐食跡
赤枠で囲んだ部分、ソルダーレジストが思いっきり腐食してます。
電解コンデンサを外すためにハンドごてを当てたとたん四級塩特有の匂いが漂いました。
SFC用純正ケーブルには四級塩コンデンサが使われているようです。
ちなみに青枠で囲んだ部分も見た目は四級塩電解液っぽいですがこれはハンダのヤニでした。
〇電解液のお漏らし跡
ケース側も見てみるとあちこちに漏れた四級塩電解液が付着しています。
〇電解液のお漏らし跡その二
コネクタのフレームや基板にも電解液が付着しています。
乾燥していないので、最近漏れたっぽいです。
〇電解コンデンサ除去&基板クリーニング後
電解コンデンサを外した後電解液を除去して、ジャンパを飛ばしました。
元々電解コンデンサを外さずに、電解コンデンサの脚をショートして済ますつもりだったんですが、四級塩コンデンサが使われていたために予定外の作業をすることになりました。
〇ソルダレジストも補修
四級塩電解液で腐食していたソルダレジストも剥がして、補修しました。
◇◇◇
さて、SFC用純正RGBケーブルは未使用かつ無改造のものを2本ストックしています。
四級塩コンデンサが使われていることが分かったのでそれらも確認したところ、2本ともお漏らししていました。
〇ストックしていたSFC用RGBケーブルのお漏らし跡
パターン面が腐食していたのはもちろん、部品面にも乾燥した電解液が残っていました。
幸い抵抗のほうには電解液の浸食がなさそうでした。
念のため基板全体を洗浄しておきます。
RGB拡張AV端子用に改造したRGBケーブルは電解コンデンサは不要なのでいいのですが、SFC用として確保していたRGBケーブルは電解コンデンサの交換が必要です。
改めて調べてみると、SFC用純正RGBケーブル内蔵の電解コンデンサが液漏れするのは既知の問題だったようです。
amazonなどにはSFC用RGBケーブルの交換用として同じメーカー/定格のコンデンサが出品されています。
しかし、それが四級塩電解液を使っていないという保証がないので、それを使う気にはなれません。
オリジナルの定格は6.3V220μFなのですが、この定格に合い、かつ同じサイズのコンデンサは見つかりませんでした。
〇SFC用RGBケーブルに使われていたコンデンサと交換用コンデンサ
代わりに手持ちの10V220μFのコンデンサを使うことにしたのですが、オリジナルと比べると結構サイズが大きくなります。
(左がオリジナル、右が交換用のコンデンサです)
とはいえこのくらいなら何とかなりそうなので、交換してみました。
〇コンデンサ交換後のケース収容状態
結構ギリギリですが、一応ケース内に収まりました。
残り一本も同様に電解液クリーニング&電解コンデンサ交換を行いました。
動作確認したところ、2本のうち1本はRGBのうちG,Bのラインが腐食で導通がなくなっていましたので、パターン補修も行なっています。
◇◇◇
巷の記事ではSFC用純正RGBケーブルのうち何割かで液漏れが発生する、とか、このロットは漏れていなかった、という記述をいくつか見かけました。
しかし、当方所有の入手時期も異なる3本のケーブルすべてで四級塩コンデンサが使われていたことおよびそれらに使われていたコンデンサのサイズとRGBケーブルを製造したメーカーが調達したであろうと思われる時期から推測するに、SFC用純正RGBケーブルにはすべて四級塩コンデンサが使われていた可能性が高いと思われます。
四級塩コンデンサがお漏らしする時期は使用条件/保存条件や個体差によって異なるようなので、残り何割かのSFC用純正RGBケーブルも遅かれ早かれお漏らしによるパターン絶縁が発生する、と考えたほうがよさそうです。
実際、以前PC-88VA2の電源ユニットを2台修理しましたが、1台は漏れた電解液が乾いていてソルダレジストがボロボロ、もう1台は漏れた電解液が滴っていてソルダレジストには損傷なし(最近漏れたばかりに見えた)、と異なる状態だったことがあります。
(どちらもメイン基板はNi-Cd充電池の液漏れ、音声出力基板は四級塩コンデンサの液漏れででパターンがボロボロでしたけどね…(- -;)
SFC実機を現在もRGBケーブル接続で使っている方は、現状で動いていても一度内部の基板のパターンが腐食していないか確認することをお勧めします。
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巷の記事ではロット依存の可能性にも触れられていました。
その可能性も否定できないので、当方で液漏れを確認したロット番号を列挙しておきます。
A232,A248,N109
あ、ロット番号は写真のようにコンデンサのマイナス表示の近くにあります。
〇RGBケーブルに使われているコンデンサのロット番号記載位置
こうして拡大してみると、マイナス側の脚が腐食してたり、マイナス表示部分に電解液の色がついているのがわかりますね。








