電源が入らなくなってしまったPC-TM151ですが、ブラウン管等に残った電荷を抜くため4か月ほど電源を入れずに放置していました。修理をするためです。

実は1か月くらい放置するつもりがそのまま4か月経つまで忘れてたんですけどf(^^;;


このPC-TM151はずいぶん前から左スピーカの音が出ないという不具合も出ていました。

しばらく使っていると左のスピーカからも音が出るようになるので、おそらくどこかで半田クラックができていると思われます。

 

そこでモニタの中から基板を取り出して再はんだすることにしました。

 

ブラウン管式のモニタやTVの内部には高電圧がかかった部分があります。

感電すると最悪命を落とす可能性すらありますので、絶対にマネしないでください。

本記事を模倣したことによる損害あるいは被害について筆者は責任を負いません。

 

◇◇◇

 

PC-TM151の中には次の4つの基板がありました。

・背面のビデオ入出力端子をまとめている基板

・正面のスイッチ類をまとめている基板

・ブラウン管の制御をしていると思われる基板

・上記基板にある回路を制御していると思われる基板

 

このうち音声入力がある背面の基板と音声関連や電源制御関係の回路があるっぽい最後の制御基板を再はんだすることにしました。

 

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背面基板は順調に再はんだを完了。

しかし、制御基板を再はんだしていたらあの匂いが…。

そう、四級塩電解液の匂いです。

 

〇制御基板の四級塩コンデンサ

 

赤枠部分にあったのが四級塩コンデンサでした(写真は交換後のものです)。

外して容量を計ってみましたが、ほぼ全部抜けてました。

 

周辺にある部品の脚にも緑青が浮いていました。

一応表示の定格どおりの値は出てましたし、残念ながらストックに同じ定格のものがなかったので、このコンデンサの容量抜けが原因か確認するため緑青が浮いていた部品は洗浄しただけで再利用しましたが、コンデンサは新しいものに交換しました。

 

コンデンサ交換後は31kHz/24kHz/15kHzいずれも問題なくRGB入力が映るようになりました。

が、今度はビデオ入力の映像の同期が取れなくなってしまいました。

 

元々ビデオ入力/TVは画面の中心に小さく表示されてしまうという不具合を抱えていたんですが、さらに悪化。

気を付けていたつもりなんですが、どこかで半田ブリッジでも作ってしまったんでしょうか…。

もしかしたら電源が入らなくなる前から悪化してたのかもしれません。

 

〇チューナー/ビデオ入力の表示

 

これがチューナーの表示

アナログTV放送は停波しているので本来モノクロの砂嵐が表示されるんですが、同期がとれず青と赤の線がばらばらに出ています。

 

 

これがビデオ入力の表示です。

入力には何もつないでいないので何も出ないはずなんですが、水平帰線らしきものが出ています。

というかこれ、下から上に走査している…?

でもRGB入力はちゃんと映るので、走査線を作る回路が壊れているわけではなさそう。

「ビデオ1」のインポーズ表示もちゃんと出ているし、どこがおかしいのかよくわかりません。

 

単に映らないだけなら放っておくんですが、なぜかRGB画面にもスーパーインポーズされたかのようにビデオ入力の同期が外れた映像が映ります。

さすがに気になるので、また数か月かけて電荷を抜いてから再チェックです。

 

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左スピーカーから音が出ない問題も解決できずでした。

そういえば一度も使ったことがなかったヘッドホン端子はどうなっているかとヘッドホンで聞いてみると、こちらは左右ともにちゃんと鳴ります。

今まで小電力回路のほうを見てましたが、スピーカーにつながっているケーブルを追ってみたところ正面のスイッチ類をまとめている基板につながっているようでした。

この基板にはヘッドホン端子もあります。

普通に考えてヘッドホン端子内の接触不良が原因と思われます。

【'23/4/5修正】スピーカ自体の断線が原因と分かりました。

 

この基板、ブラウン管を制御している基板を外さないと辿り着けないんですよね…。

ブラウン管周りは極力触りたくないし、内蔵のスピーカよりも代わりに使っている4千円ちょっとで買った2.1chスピーカのほうが音質が上なので、積極的に直す気になりません。

 

◇◇◇

 

問題のコンデンサは隣にあるCMOS-IC用の電源を作っているものでした。

 

回路はこんな感じ。

 

〇CMOS-IC用シャントレギュレータ回路

 

コンデンサの容量が抜けたせいで負荷変動に耐えられず、CMOS-ICの動作が不安定になったのでしょう。

CMOS-IC1個のために三端子レギュレータとかを使うコストをかけたくなかったんでしょうけど、これは電源としてちょっとしょぼすぎる…(- -;;;

 

巻き線ぽい抵抗とカーボン被膜抵抗の二つの抵抗が使われてますが、電解液を被っていたのはツェナーダイオードと回路図上その直上にあるカーボン抵抗です。

巻き線抵抗とカーボン抵抗の接続点からはさらに巻き線っぽい抵抗を通して9Vの三端子レギュレータの入力にパターンが回っていました。

 

けっこう発熱していたらしく、カーボン抵抗の周辺は基板が少し焼けて変色していました。

今度直すときはカーボン抵抗も交換するので、ついでに基板から少し浮かせて取り付けるのを忘れないようにしましょう。

 

【12/7追記】

調査と修理を進めました。記事はこちら

【12/7追記終わり】