のだけれど…。
ちょっとこのまま運用する気にはなれませんでした。
まず前提として。
・PC-486GR+はCPUボードに487SX用のSocket2が装備されている
・このSocket2はCPUボード上のジャンパ設定で別のCPUやODPを載せることができる
・Socket2なので供給電圧は5V固定となっている
・Am5x86の電源電圧は3.45Vになっている
・PC-486GR+はCPUクロックが25MHzとなっている
・Am5x86はその内部でクロックを3倍もしくは4倍して動作する
以上を踏まえて、PC-486GR+にAm5x86を載せようとすると、
・動作クロックは75MHzもしくは100MHzになる
・電圧変換が必要(5V->3.45V)
ということになります。
ウチのPC-486GR+はDX4ODPを載せているので、現在75MHzで動作しています。
ただAm5x86を載せても75MHzから100MHzになるだけなので、体感的にはあまり変化は期待できません。
乗せ換えるならもっと劇的な変化が期待したいものです。
またDX4ODPはそれ自身に電圧変換する機能を持っていますが、Am5x86にはその機能がありません。
この二つの問題を解決するのが、かつてアイ・オー・データ機器から出ていた、PK-EP586x4です。(さすがに古すぎて本家のWebページにも製品情報は載ってないみたいですね。見つかったのはサポートライブラリのページだけでした)
当時「下駄」と呼ばれていた部品です。
これを使うと、
・電圧変換
・クロックの倍率設定
・クロックの2倍化
ができます。
本来はCx5x86-120GPが載っている製品ですが、Am5x86に乗せ換えて使うことができます。
Am5x86に乗せ換えると、元のクロックを2倍(PC-486GR+の場合25→50MHz)にしたうえで、さらにCPUのクロック倍率設定によってCPU内部のクロックが以下のようになります。
・3倍設定なら50x3=150MHz
・4倍設定なら50x4=200MHz
Am5x86は33MHzのクロックを4倍して133MHzで動かすことを想定していますから、どちらも定格外の動作になるわけですが、このCPUが登場したころはCPUの定格を超えるクロックで動かすことが一部の人たちの間で流行っていました。(これを「オーバークロック」と呼んでいました)
200MHzはさすがに無理ですが、150MHzくらいなら十分耐えられるということも当時のオーバークロック好きな人たちに検証されていました。
前置きが長くなりましたがPK-EP586x4を手に入れることができたので、これを使って150MHz駆動でPC-486GR+に載せてみたわけです。
◇◇◇
PC-486GR+はCPUボードとその裏にあるCバスのライザボードの間の隙間が少なくて、PK-EP586x4にAm5x86を載せるとライザボードとの間の隙間がほとんどありません。
ヒートシンクをつける余裕がないので、ヒートシンクなしでの運用が前提になります。
Am5x86のデータシートを見ても、ADZの品番を持つAm5x86なら133MHz動作のとき周辺温度38.9℃までならヒートシンクなしで動作することになっています。
150MHz動作でも周辺温度は今の時期なら20℃程度なので、これならヒートシンクなしでもいけるんじゃないかと試してみたんですが。
確かにAm5x86自体は負荷をかけても60℃くらいで安定してました。
ADZ品は85℃までOKな品種なので、十分余裕があります。
しかし、電圧変換のために載っている3端子レギュレータが96℃くらいになっていました。
CPUが壊れる前に三端子レギュレータが壊れそうです。
CPUボードも結構熱くなりますし、100℃近い熱源で周囲の部材を炙ることになるので、とてもこの状態で常用する気にはなりませんでした。
DX4ODPに戻して測ったら、DX4ODPも60℃くらいで安定してました。
載っているレギュレータは見えない位置にあるのでどのくらいの温度になっているかわかりませんでしたが、定格内で使っているので壊れることはないでしょう。
いままで通り、DX4ODPで運用することにしました。
【3/17追記】
諦め悪く、レギュレータの温度低減にチャレンジしました。記事はこちら。
【3/17追記終わり】