元々パーツ取りのために入手していた2台目のPC-9821Cs2なんですが、ドナーとなる前に内蔵CD-ROMが使えなくなりました。
はじめはトレイの開閉のときに異音がする程度だったんですが、最後にはモーター音がするだけでトレイが全く動かなくなりました。
まずは何が起きているのか知るためドライブの中を覗いてみます。
〇PC-9821Cs2内蔵CD-ROMドライブ
NEC製CDR-260(PI)という型番のようです。
〇CDR-260(PI)内部
中はこんなふうになっています。
〇CDR-260(PI)のトレイ開閉機構
複数のギアを使ってトレイを動かしているようです。
色が変わっているギアが完全に割れていました。
これが今回のトラブルの原因のようです。
Webで調べてみると、この症状はこのドライブユニットの持病のようです。
詳しいところはこちらで勉強させていただきました。
交換用の互換ギアをDMM.makeから購入できることもこちらの記事で知りました。感謝です。
早速代替ギアを注文しました。
それが今日届きました。
〇代替ギア
一瞬何が届いたのかとびっくりしましたが、3Dプリンタで成形する際にギア本体を打ち出すための土台みたいなものがついたままなんですね(苦笑
#というかこれ、3Dプリンタ製じゃなくて金型成形かも…。
若かりし頃に熱中していたプラモデルのように「枠」から外した後「バリ」を落とします。
〇オリジナルギア(破損)と代替ギア
こうして見比べると、内側のギアの歯が完全に砕けているのがわかります。
なお、写真を撮った時点では内周部にまだ「バリ」が残っていることに気付かず、このまま交換しようとしてはまらず焦ったことは内緒です。
内周部の「バリ」も落としてドライブに入れようとしたんですが、内径がかなりシビアでうまく入りませんでした。
内周部を抵抗なく回るくらいまでやすりで削って入るようにしました。
元通り本体に組み付けて無事トレイが開閉できることを確認できました。
が、トレイの開閉時の音が結構大きくなってしまいました。
内周部を削りすぎたかもしれません。
元々使っているCs2のCD-ROMドライブはいまだ元気に動いていますが、いずれ同じ現象になると思うので、修理の際には内周部の研磨はもう少し丁寧にやろうと思います。
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PC-8801MCのCD-ROMドライブやPC-エンジンCD-ROM^2のドライブも、ピックアップ移動のためのギアの一つが経年劣化で砕ける持病がありましたが、見た感じでは同じ材質な気がします。
周辺のギアに経年劣化が見られないないことも同じです。
一部のギアだけ材質が違うことには何か理由があったんでしょうか?