バックアップしてある5インチソフトをフロッピーに書き戻すとき、これまではPC-486GR+3を使っていました。
しかしこの機種のドライブは2HD/2DD用なのでトラック幅が2Dドライブの半分しかなく、2Dのイメージを書き戻しても2Dドライブでは読めない場合があります。
そこで2Dドライブを使って書き戻す環境を作りました。
○2Dイメージ書き戻し環境
これが出来上がった2Dイメージ書き戻し環境です。
PC-98x1に2Dドライブを繋ぐのにはVFO回路やらなんやらの問題があるので、余りパーツを使ってPC/AT互換機で組み上げました。
ULTRA2-WIDE SCSIをオンボードで持っているマザーなので、ストックしているSCSI-HDDの火入れ&チェック環境も兼ねています。ベアドライブがつなぎやすいようにオープンケースを使いました。
OSはこれまたデッドストックのPC-DOS J6.3/Vを入れています。
○使った2Dドライブ
使ったドライブはTEAC FD-55B-06-Uです。
ジャンクで手に入れた不動品のPC-8801mkIIから引っぺがしました。
○2Dドライブのジャンパ
本体から取り外した状態ではジャンパはこうなっています。
前に調べた結果を元にいくつかのジャンパを修正&追加してマザーにつなぎました。
○2Dフロッピーのフォーマット
まずはDOSのformatコマンドでフォーマットしてみました。
無事フォーマットできています。
○2Dイメージの書き戻し
本命の2Dイメージの書き戻しもしてみました。
こちらも無事完了しました。
オーバートラックのイメージも問題なしです。
このフロッピーを実機に持っていって起動することも確認しました。
○イジェクト機構の調整
このドライブはイジェクトレバーを上げると、フロッピーがゆっくり出てきます。
それを実現しているのが赤丸で囲った部品です。
これがエアダンパーになっていて、バネが一気に戻らないようになっています。
左上のほうにあるネジを緩めると空気が抜けやすくなり、メディアが早く出てくるようになります。
しかし、中のグリスが古くなっていて、この個体はイジェクトレバーを上げてもメディアが全く出てきませんので、調整をしました。
【4/29追記】
が、FH以降のドライブに慣れているせいでメディアがじんわり出てくるのはじれったく感じます。
結局エアダンパーは外してしまいました。
これで、FH以降のドライブと同じようにメディアがぽ~んと飛び出してくるようになりました。
【4/29追記終わり】
◇◇◇
これで5インチ2Dイメージを書き戻す環境ができました。
【'22/2/21追記】
5台のSCSI-HDDをまとめて火入れできるよう、ケースを変更しました。記事はこちら。
【'22/2/21追記終わり】
以下、個人的備忘録
DS1:ショート
HM:ショート
HL:ショート
SM:ショート
PM:ショート
その他はオープン