我が家のDTM環境には4つのMIDI音源があります。

 

そのうちSC-88STProはメインPCに繋いで、GS系音源データの再生用になっています。

残りの3つ、CM-300/CM-64+SN-U110-07/MU100BはX68kに繋いで、これらの音源のMIDIデータの再生や打ち込みに使っています。

 

3つある音源にその都度ケーブルを繋ぐのは面倒だったので、RolandのMIDIパッチベイ A-880を使って3台同時にMIDIデータが届くようにしていました。

 

このA-880、「パッチベイ」というだけあって

・8入力/8出力

・各入力ポートごとに出力先ポートを指定可能

と我が家の環境で使うにはオーバースペックでした。

しかも1Uラックフルサイズなので、かなり大きいんです。

 

我が家では1入力3出力があれば充分なので、自作してみることにしました。

 

○MIDIスプリッタ基板

 

これがその基板です。

将来の拡張を見込んで入力を2ポートにしたら基板面積が余ったので、出力は6ポートまで対応できるようにしました。

回路自体はMIDIの規格書に載っている回路図を参考に、MIDI-IN回路の後ろに電流バッファを挟んでMIDI-THRU回路を並列に繋いだ感じです。

 

○MIDIスプリッタ基板部品実装後

 

部品を載せた後の基板です。
今回は1入力3出力で組んで、フォトカプラを足せばすぐに2入力にできる状態に組みました。

 

前に作った矩形波発振回路 で動作確認をしたところ、何箇所かシルク印刷が間違っていたり、回路定数の設計を間違えていたところがあったりして動かなかったので、修正しました。

設計を間違えたというか、フォトカプラのデータシートで見る限り入力が5mAあれば出力は最低1mAくらいあるはずなのに、620μAくらいしか流れてなかったんですよね。

そのせいでフォトカプラがONになっても次段のトランジスタのベース電圧が下がりきらず、最終段のトランジスタがずっとOFF状態になっていたという…。

 

フォトカプラの入力段のシルク印刷が間違っているのに気づかなくてそのまま部品を載せてしまい、そもそもフォトカプラがONにならないというポカもしていたので、入力段/出力段両方の抵抗を直しました。

X68kに繋いでみたところ、無事動作しています。